勇者指令ダグオン27話「猫が消える日」の感想です。ある家庭で猫が生まれたのだが、親に捨てられてしまった。子供には「もらってくれる人を探す、その方が幸せんなの」と言っておきながら。人間に捨てられた猫が繁殖してしまう。現代でも大きな問題になっている。勇者シリーズで初のテーマとなっている。
猫が消える日
子猫のたまり場となっている神社では学が餌を与えていた。竜は動物のことを大切に思っているのだが、おばさんから注意されてしまった。かわいそうではあるが、ちゃんと管理されていない猫が繁殖したら、大変なことになってしまう。
「捨て猫にむやみに餌なんてやっちゃダメでしょ…捨て猫が住み着いちゃうのよ」
「保健所に処理してもらっても、追いつかないんだから」
「誰だろうね…こんなところに猫なんて捨てる奴は」
マウザー星人が地球に侵入した。ネズミのような姿をしていて、スーパーになる食品を大量に食べて、増殖していた。炎、森、激はお菓子を食べまくって、呑気にニュースを見ていたのだが、海、翼、竜はこの状況が続けば、食糧不足となり、値上がりする。その後は入手困難になると考えていた。
物流が停止して、飲食店とスーパーやコンビニが営業を停止した。ダグオンは全員食料品が搬入される港を警戒していた。マウザー星人が分裂して襲い掛かってきた。炎と森はおにぎりを取り合っていたのだが、マウザー星人に食べられてしまった。
翼と竜は、ダブルアタックでマウザー星人を振り払うのだが、近くにいた猫を見て逃走した。
ネズミに対抗するには、猫を飼うことで被害が出なくなると報道があり、人間はペットショップに群がる。猫の購入額が跳ね上がり、猫を売買するようになってしまった。なんて恐ろしい光景なんだろうか。
「中古猫高く買います」
「買い物用猫売り切れました」
炎は捨て猫を捕獲して、高額で買取してもらおうと竜に協力を求めるが拒否されてしまった。猫を人間の道具にしようと考えていることに怒ってしまった。
神社にいた猫を気にしていたが、残された1匹は、あのおばちゃんに捕獲されてしまった。捨て猫を増やさないようにしていた行動は理解できるが、自分が必要となったら利用するつもりで捕獲するなんて。
「この猫は私が貰っていくよ」
「あんたは…」
「早い者勝ちさ」
マウザー星人は商店街で食料を狙おうとしていたが、猫がいて近づくことができなかった。空腹が限界に到達したため、最終手段として巨大なマウザーロボで出撃した。ダグオンが駆けつけるが、有線式ビームクローと全方位ビームで接近できなかった。
シャドーダグオンは分身して注意を引きつける。無限砲を発射して撃破したかと思われたが、重装甲のためダメージを受けていなかった。超電磁場で動きを封じられ、両手のドリルで高速回転して突撃する。まさに超電磁スピンである。
シャドーダグオンは、左腕のガードタイガーを分離させ、猫に見立てる。ロボの内部に突入して牙王斬りで粉砕するのだった。
マウザー星人は生き延びていたのだが、食あたりを起こしたようで全滅した。地球の食べ物に苦手なものがあったのかは不明である。大量の死体はどのように処分されたのだろうか?
そして問題はもう1つ。ネズミに対抗するための手段であった猫が、大量に捨てられてしまっていた。神社を覆いつくすくらいの猫が住み着いてしまい、人間の身勝手が描かれた物語だった。
最後は、猫が人間を憎むような視線が怖い。
次回「去りゆく君へ」
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