私の百合はお仕事です!2話「みなさんでお給仕を始めましょう?」の感想です。物語の主人公、陽芽は舞とぶつかり怪我をさせてしまったことから、カフェ・リーベ女学園でバイトすることになりました。本当は怪我をしたわけでもなく、脅されてるようなものだけど。
陽芽は優しそうで綺麗な美月のことを「お姉様」と呼んでしまい、姉妹の特別な関係であるシュヴェスターという設定になりました。だが美月は陽芽に厳しく冷たい態度をとるのである。陽芽はソトヅラで自分の可愛さをアピールしてきたのだが、どうやら美月には効果がなかった。
間宮果乃子


陽芽は果乃子と学校帰りに買い物を楽しんでいたのだが、バイトの時間になり慌ててカフェへ向かいます。学校や周囲の人には、カフェでバイトしていることを秘密にするようにと、舞に注意されます。でも果乃子にはバイトしていることを話していた。
「今日は付き合ってくれてありがとう果乃子」
「私は陽芽ちゃんと一緒なら…」
「バイトの時間だった。私行くね…また明日」
「陽芽ちゃんに大事なルールです。ここで働いていることは周囲に秘密にしてください」
「そうしてますよ」
「学園の生活を守るだけでリアルは敵でしかないんだ。学校の友達が冷やかしに来たら台無しでしょ」
果乃子は学校で友達から話しかけられるが、うまく接することができないでいました。陽芽の過去のことを聞かれるが無反応。モジモジしていると陽芽にフォローされる。果乃子は陽芽に可愛いと伝えたいのだが、はっきり伝えることができなかった。バイトのことを聞こうとしたら、しられたらまずいと感じ、陽芽は帰るのでした。陽芽がバイトのことを隠そうとしているのを変に思っていました。
「なんで果乃子は独りだと黙っちゃうかな?」
「ダメだよ上手く話せないよ」
「もっと自分の子持ちを主張しなきゃ流されちゃうよ」
「緊張しちゃうし陽芽ちゃんみたいにできないし…陽芽ちゃんみたいに…か…か」
「たまに私にもそうなるよね?言いたいことがあるなら言ってよもう…」
「陽芽ちゃんが始めたバイトのことなんだけど…」
「私先変えるね…・」
果乃子のスマホは陽芽の画像でいっぱいだった。陽芽を見ていると元気が出るらしく、これはもしかすると、果乃子が陽芽のことものすごく好きなんだと思うが、その気持ちは友達の好きなのだろうか?
果乃子にバレる


陽芽は美月にトレンチの持ち方を注意されます。優しく指導してくれるのかと思ったら、陽芽の顔の近くで怖い一言を。美月の行動も理解できず、シュヴェスターの意味もよく分からず、可愛い振る舞うようにと要望される。それでも陽芽は完璧なソトヅラを貫こうと頑張っていました。
「待ちなさい陽芽トレンチは両手でつかむものじゃないわ。私と同じように持ってごらんなさい」
「こうですか?綾小路先輩」
「お姉様でしょ?あなたは私の妹なんだから」
「はいお姉様」
「ちゃんと妹やりなさいよあんた!」
「優しいと思ったらこれだよ」


新しいお客様が来店されドアを開けると果乃子だった。陽芽は驚いてドアを閉めて舞に報告する。コンセプトを貫くために、陽芽は他人を振る舞うように指示されます。果たして陽芽は他人のフリをすることができるのだろうか?
「なんで果乃子が?」
「陽芽ちゃん?」
「少々お待ちください!」
「学校の友達?ここは美しく穏便に対処しましょう♪」
「あら私はあなたとお会いするのは初めてですわ♪まぁ~私にそっくりなご友人がいらっしゃるのですね♪」


陽芽の対応に果乃子は傷つき、お落ち込んでしまいました。美月がサポートするのだが、陽芽の名前で呼び、仲良くしているその姿を見て更に慌てる。このままではまずいと思い、澄香がフォローに入る。
「ごきげんよう1年生の白鷺陽芽っていいます。初めましてですよね?」
「陽芽ちゃん私だよ果乃子だよ」
「私は陽芽ですけど白鷺陽芽っていうんですよ…どちら様でしょうか?」
「落ち込みすぎだよ!演技だよ!察してよ!どういえば伝わんのよこれ!」
「知らんぷりする…よそよそしい態度をとる…」


美月が果乃子をご案内しようとするが、陽芽がその場から離れず、陽芽に優しく接する美月を見てお客様は盛り上がる。果乃子が耐えられなくなり暴走してしまうのです。果乃子が陽芽の持っているトレンチに触れ、グラスの水が果乃子の顔にぶちまけられる。
「陽芽こちらの来航者様は私がご案内するわ」
「大丈夫ですから」
「何親しげにしてるの?陽芽ちゃんってば」
「恐れ入りますが、本校の生徒をあまり気安く呼ぶのはご遠慮いただけますか?」
「だってこの人は呼び捨てに」
「姉妹の契りを交わした特別な関係ですから」
「陽芽遠慮しないでちょうだい私達は姉妹でしょ?」
「はいお姉様♡」
「あんたのせいでこんなことになってんのよ!」
「そうでした…」
「陽芽ちゃん!おかしいよどういうことなの?戻ってきてよ」
「大失態だよみんな!」


舞は監視カメラでその様子を見て店内に入ってきた。眼鏡を外した果乃子の顔を見て、美少女であることが確認できました。果乃子は自分のせいで陽芽が怒られるのではと考えていました。舞は果乃子が陽芽のこと特別に思っていることを察し、協力を求めます。
「本日はうちの者が大変失礼をしました。こちらお召し変えにおつかいください」
「あの違うんです陽芽ちゃんのことは怒らないでください」
「君は陽芽ちゃんのことがとても大事なんだね♪もしよかったらお願いを聞いてくれないかな?陽芽ちゃんを助けると思って」


陽芽、美月、澄香は果乃子に謝罪しようと更衣室にやってくると、リーベ女学園の制服に着替えた果乃子の姿を見た。視線は釘付けで、めちゃくちゃ似合っていました。陽芽に可愛いと言われたのが嬉しくて、何度も繰り返していました。舞は陽芽のためにと言いつつ、果乃子にバイトさせようと考えていました。
「間宮果乃子ちゃんです♪試しに来てもらったんだけど似合ってるでしょ♪」
「どう自分でも似合ってると思うでしょ?陽芽ちゃんもいいと思うよね?」
「よく似合ってるよ♡果乃子可愛いよ」
「陽芽ちゃんが可愛いって言った…私のことを可愛いって言った」
「さっきの話考えておいてね♪」
みなさんでお給仕を始めましょう


果乃子が可愛いソトヅラが作れるとは意外だった。このままカフェで働いてもらえれば、自分が働かなくてもいいのでは?友達を売ることもできないし、接客ができるとは思わなかったと陽芽は考えていました。カフェにやってくると果乃子がいて舞とバイトの面接中でした。
「なんで?何がどうしてそうなったの?」
「面接中ですよお静かに♪」
「無理やりなの?何言われたの?」
「嫌な顔一つせず聞いてくれたよ♪」
「そういう子なんですよ!ほら自分の気持ちをちゃんと言わなきゃだよ!頑張って果乃子」
「よろしくお願いします」
「なんでぇぇぇ~」
「果乃子ちゃんに感謝しなきゃね~た~くさんあるお仕事を果乃子ちゃんが手伝ってくれるんだから♪」
「そういや、そもそも私が脅されてるんでしたっけね!」


舞は果乃子にカフェのコンセプトや設定について指導します。天宮果乃子という名前を与えられました。陽芽に包帯の手をチラチラ見せて何も反論できないようにする。舞が席を外し、いつもの陽芽に戻ったことを安心したのだが、シュヴェスターの設定を知り果乃子の表情に変化が起こる。この顔ヤバい。
「陽芽ちゃんはここでもソトヅラをやってるんだよね?」
「勿論!だれからも選ばれる人間に私はなるもの」
「いつも通りの陽芽ちゃんだ」
「仲良し姉妹の設定聞いたでしょ?綾小路っていうお姉さんに早速選ばれたんだよ私は」
「へぇ…でも仲良くはないよね?」
「仲良しペアだって」
「それは設定であって、実際にあの人とは仲良くもなんともないよね?」
「店長!私にあの人のフォローをさせようとしないでください。またすぐにへまをしますよあの人は」
「やっぱりキツイお姉様かな…」


陽芽と果乃子は、美月と純加にオーダーの取り方を教えられます。美月は、お客様に質問され紅茶のアッサム、セイロン、アールグレイ、甘いものならショコラーデをおすすめします。このようにお手本を見せて陽芽が挑戦する。
「今のがお手本ね。次はあなたがやってみなさい」
「分かりましたお姉様…わっかんないよ!」


初めての利用したお客様のネームを見て、名前を呼び好感度を上げる。そしてご注文は?と聞こうとしたのだが、陽芽は思いっきり舌を噛んでしまい失敗に終わる。美月は優しく接するのだが、顔の近くで怖い一言。陽芽は美月の行動パターンが分かるようになってきた。
「今日初めて来たので仕組みが分からなくて」
「ようこそリーベ女学園へ山田様♪ご注むん」(舌を噛む)
「陽芽できるようになるまで何度も挑戦すればいいわ」
「分かったら、さっさともう一度仕事してきなさいよ」
「この場合…そういうことだよね…大体分かってきたよ…」




陽芽が対応した山田様から果乃子はセイロンティーの注文を受ける。
「陽芽の代わりにオーダーを受け取ってくれたのね。ありがとう天宮さん」
「それでいいの?果乃子ほぼしゃべってないですけど!」
「同じ1年生に負けてしまってるわよ。先にサロンに立っているあなたの方が慣れているはずなのに」
「二人ともよくやってくれているわよ」
「天宮さんはともかく陽芽は全くできていませんわ!甘やかさないでください!」
「厳しいばかりじゃなく、甘やかしてあげないと可愛い妹が逃げられちゃうんじゃないかしら?」
「陽芽は私の妹です!妹が成長するよう導くのが姉の役目ですわ!」
「陽芽ちゃんできないのは私も同じだから、私と一緒に給仕の練習しよう」
「あれ?私できない子になってない?ちょっと失敗しただけだからね…オーダーくらいできるんだからね」


陽芽は果乃子と比較され、仕事ができない子扱いになっていました。接客が苦手な果乃子に負けないように陽菜は再びオーダーを聞きにいきます。聞いたことがない注文を早口で言われて全然書けなかった。もう一度聞き返そうとしたのだが、タイミングが悪くそのまま帰ってきました。
「失礼します♪ご注文はお決まりですか?お伺いします♪」
「すごく可愛いです♡」
「本当ですか?オーダーを言えよ!」
「ちょ?え?何それ?ナー何?何語だよ?…あのもう1回…」
めちゃくちゃ面白いシーン。ペラペラ注文されて全く対応できてない。このリアクション(笑)


果乃子は注文を受けるのだが、恥ずかしがり屋な対応がお客様の心を掴み、注目を集めていました。陽芽は美月に紙を見せるのだが、何を書いているのかさっぱりで伝わらなかった。だが、美月は陽芽のオーダーを聞いていて、記入していたのを厨房へ書き写してあげました。
「ちょっといらっしゃい…」
「あーもー怖いよ…全然優しくないよこの人…なんで私にばかりきつく当たるんだよもう…」
「オーダーをメモしたらこの伝票に写してキッチンに渡すの」
「すみませんこのメモほとんど書けてなくて」
「私がメモした分があるからこっちを使えばいいわ」
「さっきのオーダー聞いてたんですか?」
「当たり前でしょ!妹の失敗を助けるのが姉の役割なのよ」
「なんだよ…それって私が失敗すると思ってたってことじゃないかよ」






陽芽は自分が失敗すると思われていたことが不満だったが、感謝の言葉を伝えました。美月はフォローしたくないと言いながら、ちゃんと陽芽のことを見守っていてくれました。陽芽の想いが通じたのか?美月は陽芽を見る。なんだこのいい雰囲気は、そこに果乃子が入ってきました。
陽芽のことが心配でやってきたのだが、二人の雰囲気が気に入らないようで表情や言葉が怖い。先輩に頼らず自分の力でできるように言われ、美月に助けを求めると美月からも厳しい言葉を言われる。二人に挟まれてスパルタ指導に悲鳴を上げる陽芽でした。
「ありがとうございます助けてくれて」
「陽芽ちゃんさっきのオーダー大丈夫だった?って聞きにきたら何やってるの?」
「大丈夫だよ!今お姉様に助けてもらって」
「陽芽ちゃんはさ、もう少しちゃんと仕事できないと駄目だよ…先輩も迷惑なんじゃないかな?」
「そんなことないですよね?優しいから私を助けてくれるんですよね?」
「言ってるでしょ!あんたが妹だから助けてあげてるのよ!勘違いしないで!」
「先輩に頼らず一人でお仕事できるようになろう」
「そもそもオーダー取るくらい一人でできないほうがおかしいのよ!
「しっかり仕事して陽芽ちゃん」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~」
2話も面白かった。美月と果乃子に挟まれて注意される陽菜は、完全に仕事できない流れになっているし、美月との関係を恨めしく思って果乃子の表情はマジでヤバい。
次回「何を信じたらいいんですの?」
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