ジーンダイバー55話「スネーカーが振り向くとき」の感想です。唯たちはスネーカーにより操作されていた。脳が見せる世界で、唯は戦争の中で、少女に案内され子犬を助ける。しかし、倒壊したビルが唯を直撃し下敷きになってしまった。子犬は無事だったが、唯は死亡してしまう。
スネーカーが振り向くとき
唯が自分の命を犠牲にして、子犬を助けたという行動を見て、スネーカーは混乱していた。情報を処理するのに時間がかかり、行動できなくなっていた。子犬はスネーカーだったのだが、そこからパックに変化した。
「大丈夫だった?お家に帰って傷の手当してあげるからね…うっ!」
「なんだこれは?」
「死んじゃダメこれは本当の世界じゃ…」
「唯の意識が消えていっちゃう…」
「唯!君は死んでなんかいない!これはスネーカーが作り出した幻だよ!目を覚ますんだ」
男に掴まり斧で体を斬られて意識がなくなったはずのパックが、唯の側に現れたのだ。驚いたアキラは問いかける。
「パックどうやって生き返ったんだ?」
「僕にはPCが精神に強く感応すると、一種の仮死状態になり拒絶する特製があるんだ」
「そうか…もう一人のパックと呼ばれていた僕は意識を消されちゃたのか」
いつも一緒に行動していたパックの意識は消滅してしまったため、もう一人のパックが目覚め、心の世界から全員の意識を取り戻させたのだ。パックは情報生物であり、この体に生まれ変わる前に、PCの支配を逃れて、自分の情報をバーチャル世界を通じて、いろんな星に飛ばしていた。
スネーカーとの最終決戦が始まる。
ティルとドライがレーザーで攻撃するが、シールドに保護されていた。下部にあるジェネレーターを破壊しなければ、倒すことはできないとセラフィーに助言される。子犬を助けようとした唯の行動が異質で、処理できないような状況だった。
「人間についたスネーカーの情報は、全て最初から記号化されていたもの」
「人の心に触れて情報に触れたのは、これが初めてだから戸惑っているのよ」
「セラフィーはスネーカーが混乱するのを見越して、唯をあの子犬に引き寄せたんだ」
「ジェネレーターを保護しているシェルターを開くことができれば…短い間なら」
「待ってセラフィーあなたはどうなるの?」
「メモリが破壊される前に抜け出せるかもしれないしダメかもしれない」
「成長プログラムを送れないかな?」
セラフィーがシェルターにアクセスして開く作戦を考えるが、スネーカーを倒した場合、セラフィーの存在が消える可能性があった。アキラは成長プログラムを送ることを提案した。技能を上げられるようになれば、スネーカーを抑えることができるかもしれない。
「今プログラムをロードするよ虎鉄はマザーに潜り込んで」
「アキラお前も中々頼もしくなったな!」
攻撃を仕掛けて、注意を引きつけ、セラフィーの成長プログラムを送り込む。ティルが攻撃するとスネーカーは精神攻撃してくる。ドライはティルを守るため高出力で精神攻撃を防ぐ。しかし、猛攻の前に二人とも倒れてしまう。唯も幻覚を見せられ最強ロボの襲撃を受ける。
「唯!それは幻だ騙されるな!」
「唯!タイムブースターでシェルターの穴へ飛ばしてくれ…早く!」
「その体じゃ持たんぞ…」
「行くわよティル…」
「こんなことをしてお前にとってなんの意味がある?」
「たとえ我々が消えても、お前を倒せば唯たちを救うことができる」
ティルの体は既にボロボロだが、唯のタイムブースターで加速して、ジェネレーターを破壊するまてに突っ込んだ。どうしてここまで抵抗するのか?行動してもティルの存在は消えてしまうとスネーカーに問われるが、唯の世界を救うために、騎士として務めを果たそうとしていた。
ジェネレーターを破壊しスネーカーの動きが停止した。セラフィーは無事にメモリから抜け出すことに成功した。月の安定とプグラシュティクの世界の維持に取りかかろうとしていた。勝利したかに見えたが、スネーカーが再起動して、レーザーを発射する。ティルが唯を庇い撃たれてしまった。
「お前達の抵抗したいくつかの事例は、有機知生体の進化の過程に…新たな可能性の情報をなりうるかもしれない」
「セラフィー何言ってるの?」
「お前達の情報は全て継承される…計画を続行する」
「ティル…嘘でしょ?駄目よ死んじゃ…」
「ティルさんの意識が消えました…」
「なんてこった…最後の最後に…」
そんな…ティルが死亡してしまうなんて…
次回「人類の未来をかけて」
コメントを残す