勇者指令ダグオン38話「復活の白い翼」の感想です。神回であり、作画が今回からめちゃくちゃ素晴らしい出来上がりになっているのに驚いた人もいるだろう。海の中で飛行機が光っている夢を見た美少女がいた。
「海の中で飛行機が光っていた…」
美奈子
通学途中に炎は犬に追いかけられていた。電柱に登り避難していると、美少女は犬を撫でる。体調が悪いようで、心配した炎は家に送ろうとするのだが、美奈子は山海総合病院に入院中だった。
「来るな!」
「よしよし機嫌直して」
「よせ噛みつかれるぞ!」
「何か悪いことでもしたんでしょ?」
「俺が悪かった!自転車でしっぽ踏んじまったんだ」
「どうした?気分でも悪いのか?」
「大丈夫…」
「無理すんな家まで送ってくよ」
兄の誕生日に本を送ろうとしていて、病院から抜け出していたのだ。助けてくれたお礼に、炎が代わりに購入すると約束した。
美奈子は病室に戻ると竜がいた。つまり、この美少女は竜の妹である。美奈子は竜に描いたイラストを見せるのだが、その飛行機は正しくファイヤージャンボの姿だった。美奈子は不思議な能力があり、夢は全て正夢になると言われていた。
サルガッソの阿修羅シュラが美奈子を狙っていた。
炎は美奈子の兄のために、どんな本がいいのかダグオンメンバーに聞いていた。森は男が喜ぶ本と言ったら、あの本であると考えていて、真理亜にツッコまれる。海は難しい本、翼は昆虫大図鑑で、真理亜はオカルト系だった。勿論激は真理亜に合わせていたのだが、竜が選んだのは…
「ワーズワースの詩集なんてどうだろうか?」
「なんだそりゃ?」
「イギリスの詩人で、自然と人間の新譜的な交流を…」
竜は美奈子に会いに来ていたのだが、主治医がサルガッソの宇宙人であることを知る。普通の人には見えないが、美奈子の周辺には触手がうごめいていて、人質に取られてしまった。要求は大道寺炎の抹殺である。
「今日から美奈子君の主治医になりました…お前とは長い付き合いになるからな」
「何!」
「悪あがきはよせ!この勝負お前に勝ち目はない」
「目的はなんだ?」
「人を一人殺してもらいたい…大道寺炎を…やれ!やるんだ…お前に選択の余地はない」
美奈子は、また夢を見ていた。赤い服を着た男の胸に本が入っていた。竜は美奈子を助けるために、炎を殺すか?苦悩していた。
マドーの指示で、ダグオンの要である炎を倒してしまえば、他のメンバーは簡単に倒せると考えていた。仲間を利用して同士討ちをさせれば、地球侵略も簡単である。
海岸で竜はヒドーと接触すると雷が目撃していた。ヒドーにボコボコにされるが、雷は止められてしまい、見ているだけだった。前回自分を褒めてくれた竜が倒され、自分の力では助けることができない。何故戦わないのか?雷には分からなかった。
「まさか迷っているんじゃねーだろうな?」
「竜先輩!トライダグオン」
「止めろ!手を出すな…」
「無様だね竜ちゃん」
「何故止めるんですか?」
「言えないよな…」
「どうなっているんですか?」
「お前には関係のないことだ!」
ヒドーは姿を消し、雷に酷いことを言って、竜は軽傷の状態で炎を倒すことを選ぶ。
竜の裏切り
病院に向かおうとしている炎を竜は待っていた。本を購入したことを確認し、おそらく胸のポケットにあることを信じて、手裏剣を投げる。炎の胸に突き刺さり、そのまま海へ落下する。
「どうした竜?」
「炎プレゼントは買ったか?」
「買ったけど、それがどうした?」
「死んでもらう!」
復活の白い翼
炎はブレイブ星人に助けてもらった。何故竜がこんな行動をしたのか意味不明だったが、ファイヤージャンボが復活したことを知った。あの高さから海に落下してよく無事だったと思う。竜は海に落とすまでを計算していたのだろう。
「宇宙警察機構がやれるのはここまでだ」
「どういうことだ?」
「自分達の星の未来は、自分達で守ることに価値があるのではないのか?」
「行け!仲間に危機が迫っている」
目的を達成した竜は、急いで病院へ向かう。指揮能力がある海を始末しようと計画を立てる。隙を見せたシュラの触手を手裏剣で切断する。美奈子の安全を確保し、窓から脱出した。
「俺は裏切り者だ」
「お前は妹を守るために、仲間を裏切り殺したのだ」
「次は誰を始末する?俺なら海を狙うだろう」
「海は軍指摘存在、叩くなら早いほうが良い…しかしお前の方から率先して仲間をやろうと思うとは、人間とは愚か」
炎はファイヤージャンボで出撃し、ダグベースからファイヤーレスキューとファイヤーラダーが発進した。急なサイレンに驚く海たち。サルガッソの襲撃だと知り出動する。
火炎合体したファイヤーダグオンはシュラと対決する。病院が火災で海たちが救助に駆けつける。ジェットファイヤーストームに続いてファイヤーホールドとブレードフィニッシュで撃破する。
「久しぶりだぜこの感触」
「炎先輩?いったいどういうことなんですか?」
「最高だぜ!まさかもう一度ファイヤーダグオンになれるとはな」
炎は竜につっかかかるのだが、美奈子は兄と炎が友達であることを知る。炎は美奈子にボロボロになった本を渡すのだが、竜が受け取った。竜のことを兄と呼んだことに驚く。こんなに可愛い美少女が妹であるとは。
「竜!どうしてくれるんだ?この本はせっかく美奈子ちゃんのために…」
「ごめん美奈子ちゃん頼まれてた本こんなになっちゃって」
「貰っておくよ」
「お兄ちゃん」
「え?お兄ちゃん?まさか兄貴って」
「こんな素敵なプレゼントは初めてだ」
ダグオンメンバーも竜に妹がいたことは知らなかった。雷は最後まで竜の行動が分からなかったのだ。
今後は真理亜でなく、美奈子の登場回数を増やした方が、個人的に嬉しい。
次回「吠えよ!ライアン」
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