勇者指令ダグオンOVA「水晶の瞳の少年」炎とケンタの出会い!

勇者指令ダグオンOVA

勇者指令ダグオンOVA「水晶の瞳の少年」の感想です。ダグオン最終回後を描いた作品であり、TVでは放送されず、1997年10月に勇者シリーズ初のOVAとして登場しました。物語は前編と後編の2部構成で販売されました。

作画も気合入っていて、TV本編よりも、カッコよく、キレイに描かれています。ダグテクターもバージョンがことなり、素晴らしい作品になっています。前編と後編に分けて感想を書いていきます。

少年は犬と散歩に出掛けていると、謎の発光体を目撃して叫ぶ。

時が流れ、全裸で逃走する少年は、謎の舞台に追われていた。

炎とケンタの出会い

勇者指令ダグオンOVA勇者指令ダグオンOVA

宇宙漢族サルガッソの宇宙人との戦いが終わり、普通の高校生として生活を送っていたダグオンメンバーは、新たな戦いに巻き込まれる。

激は翼に酒を販売していた。翼は違法な研究をしているようで、炎はビデオを返却する途中で、追われている少年とぶつかりそうになる。シーツ1枚だけの姿に異変を感じるが、自己紹介すると、サングラスをかけた男に囲まれてしまう。

「未成年に売ったとしれたらワシはクビじゃ」

「僕なんか今やってる実験がバレたら刑務所行きなんですから」

「ワシを犯罪に巻き込むつもりか?」

「あぶねーじゃねーか?どうしたんだ?」

「お前なんていうんだ?名前だよ?俺は炎、大堂寺炎だ」

「僕ケンタ」

「こんなところにいたのか?お父さんと帰ろう」

「あんたこの子の親には見えねーな」

隙を狙って自転車に乗りケンタと一緒に逃走することに成功する。森はエリカと交際しているようだが、ドタキャンされてショックを受けていた。竜は工事現場でバイトをしているようで、二人とも炎の姿を見ていた。

炎は真理亜の家にやってきてベランダに不法侵入するのだが、真理亜が鎌を持って襲い掛かってきた。ケンタを警察に連れて行こうと、あるミステリーを語り警察に引き渡すのは危険だと考える。

海に相談することになるのだが、みゆきという言葉に真理亜が反応した。

「下着泥棒退散!」

「いるんだったら、とっとと出てきたらいいだろう」

「この子どうするの?現代のカスパーハウザーかも」

「河童の餃子?」

「あんたんちにおいてあげれば?」

「みゆきがうるせーからな海にでも相談してみるわ」

「ちょっとみゆきって誰よ」

真理亜がTVシリーズで可愛くは描かれていなかったが、OVAでは美少女に描かれている。だが趣味はオカルトっぽいのが残っていた。

勇者指令ダグオンOVA勇者指令ダグオンOVA

海には妹がいることが判明し、名前は広瀬渚。優等生的な兄とは違い、超ギャルで金髪ピンクで、へそ出し。海は服装に関して説教しようとしたが、炎がチャイムを連打する。

海は炎が面倒事を持ってきたのは理解していた。勉強の時間を削られるため、関わりたくないと追い返す。だが、ケンタには優しく接して、炎には厳しい口調で話す。

「渚何処へ行く?前々から言おうと思っていたのだが、お前のその乱れた服装、まことに持って我が妹にあるまじき…」

「何のようだ?」

「面倒なことになっちまって、お前に相談しようと思って」

「炎、今は何月だ?」

「9月じゃねーの?」

「天王山である夏が過ぎ、これからが受験勉強の正念場、私は忙しいのだ!貴様の相手をしてる暇はない」

「なかなか愛らしい少年だな…だが迷子なら警察へ届けろ!ちゃんとおまわりさんのところへ連れて行ってもらうんだよ…分かったな炎!」

家に帰ってくると犬が騒いでいた。犬の名前はみゆきである。両親は法事で留守だった。風呂に入るように指示を出すが脱衣所で何をしていいのか分からなかった。炎はシャワーで体を洗ってあげた。するとふらっと倒れそうになる。

空腹のため体力がなくなっていた。炎はガ王というカップ麺に湯を入れた。TVゲームをして一緒に遊び、炎は翼に電話をかけようとしたが、間違って短縮で海にかけてしまった。あわてて切る。

翼はクローンネズミの研究の成果について永遠と語り出す。部屋にゴキブリが出現し、炎は倒す。ケンタはTVに移った海を初めて見て、行きたいと願う。炎はケンタのことを弟のように思っていた。

「広瀬海である」

「おわ!間違えちまったぜ」

「お前インターネットとかやってたよな?ちょっと調べてくれねーか?」

「そんなことより聞いてください!クローンネズミなんですけど…」

「なるほどよく分かった…捜索願の件頼むわ」

「心配すんな、奴らが来ても俺が守ってやっからよ」

炎が起床するとお昼くらいになっていた。ケンタはみゆきと仲良くなっていて、玄関で昆虫を殺して楽しんでいた。害虫と昆虫との見分けが分からないようで、炎はケンタを叱る。怒られたケンタはしょんぼりして落ち込んでしまう。

「炎…ざまあみやがれ」

「馬鹿野郎!こりゃひでえや…むやみに殺しちゃ可哀想だろ!」

「可愛そう?」

勇者指令ダグオンOVA 勇者指令ダグオンOVA

炎は昼食を買いにコンビニへ向かうのだが、ケンタは家で留守番していた。サングラスの男共は周辺を警戒していて、ターゲットが独りになった時を狙っていた。変身した姿は警備隊か軍隊的な存在で、超振動地雷を発動した。

コンビニで竜がバイトしていて、炎がつけられていることを伝えた。

「いらっしゃいませ」

「いいのかよ?学校サボって」

「お互い様だ…炎何かやらかしたのか?お前つけられているぞ」

「釣りは?」

「預かっておいてくれ」

「ありがとうございました」

真理亜はみゆきという女の子がどんな人なのか気になり、炎の家にやってきた。すると超振動地雷が発動して、大堂寺家が消失した。何が起きてのか驚いたが、炎が帰宅してきた。ケンタとみゆきは家の外で遊んでいたため無事だった。

炎はみゆきを真理亜にお願いする。まさかみゆきが犬だとは思わなかっただろう。少しでもヤキモチ妬いてしまった真理亜は恥ずかしいだろう。

「よくも俺の家を、絶対お前を渡しはしねえ!真理亜みゆきを頼む…お前もすぐにそこから離れろ!」

炎はケンタを連れて山海高校へ向かう途中、激の車に乗った。消失した家を見て驚いたようだ。激は高校卒業後就職していた。

雷を発見した翼と森は声をかける。昼間に金色のジェット機では目立ち、誰にでもバレてしまうだろう。雷はまだ地球の常識が通用しなかった。炎の家のことで動揺しているなら、部隊を率いているリーダーは雷なのだろうか?

翼は自白剤を注射しようとするが、雷は口を滑らせて極秘任務で地球にやってきたことを話す。バイクで逃走するのだが、森と翼はバイクで追跡する。

「デアンドゾルがレベル2に移行してから72時間が経った…・早急に手を打たなければ」

「時間がない…レベル3に移行する前に必ず処置するんだ」

「やっぱり雷じゃねーか」

「久しぶりですね?いつ地球に?」

「まずいなこんな時に…」

「地球に来たら俺達に挨拶するってのが礼儀じゃねーのか?」

「歓迎パーティは炎の家でやりましょうか?」

「それはちょっと!」

「お前何か隠してるな?」

「仕方ありませんね森しっかり押さえててくださいふふふ!自白剤です」

「僕は決して極秘任務で来たわけじゃ」

海は会議をしていると車がツッコんできた。器物破損のことを説明していたのに、一瞬で破壊されボロボロに。これは誰の車なのだろうか?会社のだったらアウトです。自分のでもダメだろう。炎の顔を見れば必死なのが伝わってくる。海は協力することになる。風紀委員長ではなく名誉委員長と呼び方が変わっている。

「落書きや器物破損を厳重に取り締まり、再建になった山海高校校舎を子々孫々の代まで伝え残そうではないか」

「炎?昨夜の間違い電話を詫びに来たわけではないようだな」

「炎の家が、ふっとんだ」

「奴らただ者じゃねー…敵だ!」

「諸君、私はしばらく学校を留守にする」

「いってらっしゃいませ!名誉委員長」

勇者指令ダグオンOVA勇者指令ダグオンOVA

激の軽トラに乗り込み、裏山にいる竜と合流しようと考える。海はケンタを抱き優しく質問するのだが、答えなかった。激は怒り出すと海が庇う。

「お家はどこなんだ?お父さんのお仕事は?」

「はっきりせんガキじゃい!」

「なんということをこんな愛らしいケンちゃんに向かって」

「雷じゃねーか?」

「いつ地球へ?」

「先輩その少年をこちらへ」

「お前あいつらの仲間か?」

「レベル3だ…トライダグオン!」

炎達の前に姿を見せた雷だが、ケンタの足元に変化があることを確認すると、状況を説明せず変身してサンダーライとなる。怒った激を跳ね飛ばし、ビームを発射する。

「血迷ったか?」

「雷!貴様」

「どいてください」

「ふざけるな!」

OVAで一番最初に変身したのは雷だった。TVでは描かれなかったダグテクターめちゃくちゃカッコイイ。

極秘任務で地球へやってきた雷の目的は、ケンタの抹殺なのか?ケンタの正体は何者なのだろうか?

OPはなしで、EDも風の中のプリズムではなく、カッコイイ曲だった。

次回「水晶の瞳の少年」後編

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)