ジーンダイバー25話「ティルが戻れない」の感想です。プグラシュティクは火山の噴火に巻き込まれて壊滅的なダメージを受ける。ティルはバンを倒してフラウの仇を討った。自分達の進化の過程に、人間は関係ないと判断したティルは自分の国へ帰る。人類の進化の歴史を守ることができた。唯はバーチャルステーションに戻り、穏やかな日々が流れていた。
ティルが戻れない
アキラは唯が集めてきた遺伝子データを使って、自分のモンスターを育てていた。まだバーチャルプログラムの暴走が終わったわけでないが、虎哲はセラフィーの学習に付き合っていた。唯はセラフィーに青いバラをプレゼントする。肥料や水をあげることは勿論、育てようとする気持ちが大切であると教える。
「青いバラは、青い花から取り出した色素遺伝子を付け加えた新種であり、難しく開発が遅れた」
「大事に育ててあげてね♪」
「一定量の水、更に肥料として窒素化合物」
「それよりもセラフィーが可愛がってあげることが、綺麗なお花を咲かせるために必要なのよ♪」
ゆったりとしている時間を過ごしていると、パックから通信があり、モニタを切り換えるとティルに追いかけられていた。何故ティルがこの時代にいいるのだろうか?唯はバーチャル世界へ向かう。
「唯助けてくれ」
「待て違うんだ」
2000万年前の日本にやってきた唯は、ティルと再会する。自分の国へ帰ろうとしたが、同じ時代の場所に出てしまい、帰ることができなくなってしまっていた。虎鉄にお願いして本国へワープさせてもらうために、パックにお願いしようとしていた。
「お前!国に帰ったんじゃなかったのかよ?」
「どうしたのティル?」
「お前に連絡が取りたかった…戻れない…本国へ帰れない…連絡が取れない…原因が分からない…」
「必ず同じ時代の同じ場所に出てしまう…」
「虎鉄そっちでティルを帰してあげることはできないの?」
「そんなの簡単だ」
「この借りはいずれ返す」
「また、気にしない…元気でねティル」
ティルは唯のことを気に入ってるようで、安心してワープする。虎鉄はティルをワープさせようとしたが、指定されたポイントは存在しないと、近い時代の場所に緊急ジーンダイブすることになる。遺伝情報のラインが消滅していてワープさせることができなかった。情報ラインを封鎖させているような状況だった。マザーコンピュータがそのように指示を出しているなら、虎哲にもつながっているため認識できるはず。
戻れない原因が解明できないため、ティルは思い当たることを虎鉄に話す。
「気にかかることがある…虎鉄お前にも見てもらいたい」
「我々の艦隊を巻き込んだものだ…インドの大噴火の時に、300年前に作られていたものだ…それがマグマだまりを直撃した!」
ティルはインドの大噴火の時に原因を作った超高密度超質量物体が、原因ではないかと考えていた。これが大噴火を発生させ、噴火の影響で太陽の光を遮断して、地球は寒冷化し、恐竜は絶滅した。生き残っていた恐竜は、彗星の落下で全滅する。
ティルは彗星から謎のメカが大量に出現し、恐竜に何かしていたと報告してデータを渡す。解析結果、知能を持ったウイルスだった。体内で連絡を取り合い意思のあるPCのように働いていた。特定の遺伝子配列をかき回そうとしていた。進化上で有利になる要素を選択的に潰そうとしていた。
寒冷化した中で生き延びるには、皮下脂肪を厚くしたり、少ない食料で生き延びようとする。生き延びるために必要な、重要な遺伝子だけを潰していくものだった。彗星の落下で、寒冷化した恐竜に、とどめをさすためのウイルスだった。
「それじゃ、誰かがバーチャル世界で何かしてるってこと?」
「もし何かをしていたら、この現実の世界に影響が出るはずだ」
「やっぱりプログラムの暴走のせいだよね?」
「私にはそうは思えない」
「こんな無茶苦茶なことが、現実に起こったことだとでも言いたいの?」
「この世界はお前達のPCで作ったものだろう?」
何者かが人類の進化に介入しているのでは?と唯は考えたが、もし介入していれば現実世界に影響が出ると虎鉄は考える。プログラムの暴走の影響がこのようなことになってしまっているのか?ウイルスはどこからやってきたのか?誰が何の目的で行動しているのか?謎が深まるばかりだった。
もし介入者がいるとしたら、人類の進化が仕組まれていたことになる。
オープニングとアイキャッチのイラストが変更になり、ここから「スネーカー編」となる。スヤスヤお昼寝している顔が可愛い♡
次回「三畳紀の絶滅を探れ!」
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