勇者指令ダグオン28話「去りゆく君へ」の感想です。勇者シリーズには、1話だけ限定で美少女が登場する物語が存在する。今回がダグオンの中で、最高の感動を与えてくれる神回である。
去りゆく君へ
炎は森をゲーセンに誘おうとしたのだが、山海高校の校門前に美少女がいた。二人ともあまりの美しさにメロメロだった。竜に声をかけようとしていたのだが、森は竜を突き飛ばして美少女に声をかける。竜は倒れてしまい、何故自分が突き飛ばされたのかも分からず姿を消した。
「誰だあの子?」
「お前知らないのか?あれは美少女というんだ」
「あのすみません、この高校に風祭君」
「どけ!彼女俺に愛について語り合わない?」
「分かんないことあったら俺に聞いてよ!」
「じゃあ風祭君って知ってますか?」
美少女の名前は藤井ユカリ。なんと翼の中学の同級生だった。翼はカビの観察を行っていたのだが、ユカリが翼に会いに来たのは、オーストラリアに引っ越すことになったので、お別れに来たのだ。
会えなくなることで寂しいと思っているのはユカリだけで、翼は特に気にしていなかった。つまり自分のことはほとんど意識していないということを知り、すぐに帰ってしまった。
「引っ越すのオーストラリアよ…さすがに会えなくなるからその前に…」
「いいな…大自然の中に面白そうなテーマがたくさんあるじゃないか」
マリアの情報で、数日で自動車の失踪事件が発生していることをダグオンメンバーは知る。
ユカリの後を追って森は、自分は翼の大親友であることを伝え、お茶に誘うのだった。綺麗な夕日を背に鳥が好きなことを伝える。ユカリは森に昔のことを話す。翼は人間が空を飛ぶためにはツバサと筋肉が必要で、恐竜が鳥に進化した過程などをひたすら話していた。誕生日には爬虫類図鑑を渡された。
森はユカリのことを好きなり、鳥のブローチをプレゼントしようと購入していた。
市街地でトラックが空中に引き上げられ、竜が救出した。空からは蜘蛛の糸が落下してきた。
挿入歌ファイヤーエンが流れ、炎と竜が空を捜索する。雲の上では数台の自動車が蜘蛛の糸が絡まっていた。連携攻撃で雲の受けからパイダ星人を落下させることができたのだが、市街地で暴れまくる。住民が蜘蛛の糸で見動くが取れなくなり、ユカリの住むマンションも攻撃を受けてしまった。
ファイヤーダグオンはライアソードを使用するが、糸で動きを封じられてしまい行動不能になる。更に他のメンバーも捕まってしまい、残されたのは翼と森だけだった。ユカリがパイダ星人に発見され攻撃を受けて意識を失う。
勇者指令ダグオンの英語verでの挿入歌が流れます。翼は糸で攻撃する瞬間に羽の先端が光ることを発見した。翼は上空へ飛翔し、森は援護する。
「森、援護を頼みます」
「おい翼!仕方ねーな…何を考えてんだか?」
「攻撃を計算された蜘蛛の糸、要の一点さえ叩けば!クリスタルカッター!」
森は糸で行動不能になってしまい、翼は急降下からのクリスタルカッターでパイダ星人の羽根を破壊することに成功する。糸は消えて全員が行動可能になった。ファイヤーダグオンは隙が大きいライオソードではなく、格闘戦でダメージを与え、無限砲を発射する。
「こうなったらこっちのもんだぜ!ガンキッド」
この市街地でファイヤーライオソードではなく、無限砲を使用したら壊滅するわ。
ユカリは無事で目を覚ますと翼の名前を呼んだ。この時、森はユカリが翼のことを好きなんだと気が付いた。
ダグオンが助けてくれたことを知ったユカリは、ダグウイングの正体が翼だとは知っていなかった。
翼と森は空港にユカリを見送りに来ていた。流石の翼も寂しそうにしていたのだが、二人はほとんど会話せずに見つめ合っていた。森はユカリにプレゼントを渡そうとしていたのだが、そんな雰囲気ではなかった。
ここからが、めちゃくちゃ感動する展開になります。挿入歌としてED風の中のプリズム英語verが流れます。
森はプレゼントを翼に渡して、ユカリに渡すようにと指示を出す。
「向こうに行っても元気でね」
「ユカリちゃん…あの…」
「沢邑さんもお元気で…」
「さようなら…」
「これ渡して来いよ!いいから…」
翼はユカリにプレゼントを渡し、開封すると鳥のブローチだった。翼は森からのプレゼントだと言おうとしたのだが、ユカリは嬉しくて翼にキスをした。流石の翼もユカリが自分のことを好きなんだと知り、驚いて動けなかった。
「藤井さん…あの、これ!」
「これを渡しに…ありがとう…さようなら風祭君」
ユカリが乗った飛行機はオーストラリアへ旅立つ。翼は放心状態で森に声をかけられても気が付かない。鈍感な翼を好きになった積極的な美少女でした。
「喜んだろ彼女?おい聞いてのか?翼…」
「仕方ねーか…俺…翼の大親友だもんな!」
ダグオンの中で一番感動する物語でした。挿入歌が3つ使用されていて制作スタッフの愛を感じる。翼とユカリの関係を後押ししたのは森の存在が大きかった。本当は自分が渡したかったのだろうけど、二人のために身を引くなんて、なんていい奴なのだろう。まさに勇者である。
次回「青い星の戦慄」
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