ジーンダイバー26話「三畳紀の絶滅を探れ!」の感想です。ティルが国に帰れなくなったことで連絡を受けた。虎鉄の協力でジーンダイブさせようとしたが、指定されたポイントが消失していた。プログラムの暴走の影響なのか?誰かが情報ラインを封鎖しているような状況だった。
ティルはインドの噴火の原因となった、超高密度超質量物体と彗星から大量発生したマイクロメカのことを報告する。虎鉄の解析で、マイクロメカの正体は、意思のあるウイルスであると判明した。噴火による影響で、地球が寒冷化し、恐竜が生き延びようとするための遺伝情報だけど潰すウイルスということである。
バーチャル世界に何者かが介入している可能性が高まった。
三畳紀の絶滅を探れ
バーチャル世界を作ったのは、人間が作ったPCによるもの。科学力でこの世界を作ったことになる。更に上の科学力を持つ者などいないとティルは考えていた。マイクロメカ(ウイルス)を作るようなことは無理である。
「このバーチャル世界はお前達のPCが作ったものだろう」
「暴走しているとはいえ、PCを作ったオイラたちの科学力を、勝手に作り出したとは思えないというわけだな?」
「どういうこと?虎哲?」
「料理の下手な唯が、レシピも見ないでロールキャベツを作れって言われたら無理だろ?」
「触れてしまったらすぐに溶けてしまうような物質を作るようなことは無理だ」
「まるで誰かが地球上の進化に介入してきたことになるじゃない?」
「私の意見だ…確信があるわけではない…三畳紀に行く」
白亜紀の前の大絶滅が三畳紀に発生しているので、三畳紀に向かうことにした。ジーンダイブするためのデータを集めることになる。ティルは戦艦のエネルギーパックの交換をして、唯は遺伝子情報を集めようとしていた。
「どうしたの?」
「エネルギーパックの交換だ」
「何か手伝う?」
「必要ない」
「虎鉄どの恐竜のデータが必要なの?」
「どれを取っても三畳紀に行けるだろう」
突然ブルハスカヨサウルスに襲われ、戦艦が破壊されてしまった。爆発の影響で恐竜は吹き飛ばされる。ティルは腕にドリルを装備して殺害しようとするが、唯が止めに入る。必死に止めようとする唯の顔を見て、ティルは攻撃するのを止めた。
「ダメ!ダメ!殺しちゃダメよ!」
「唯データを採ってくれ」
恐竜の遺伝子データを採取し、バーチャルステーションに戻る。唯はティルに通信機を渡した。戦艦が破壊されたため、休んだりする場所がなくなってしまった。アキラは唯のために秘密兵器を開発中だった。
「ただいま」
「あーおかえり…」
「秘密兵器を開発中だから、もう少し待っててやってくれ」
「何?」
「よしできた…これでいいはずだ」
「何ができたの?教えてよ?」
「ふふ~ん♬」
唯は再びバーチャル世界に向かうと、アキラが開発したパーツが送られてきた。バーチャル世界には物を送ることができなかった。パーツを唯のDNAデータでコーティングして送ることを考えて発明したのだ。
今まであまりサポートできていなかったアキラですが、ようやく唯のために力を発揮させることができたようです。唯はとっても喜んでくれて、アキラも嬉しかった。虎鉄はアキラを少し冷やかそうとしていたが、パーツを組み立て、移動戦艦を完成させた。小型飛行機のようなものです。
「これで少しは唯の役に立てたかな?」
「少しじゃなくて、とっても♪」
「アキラ…唯喜んでたじゃないか」
「これもアキラが作ったの?」
「それは虎哲だよ!何が起きるか分からないから、前からコツコツ作ってたんだ」
「ありがとうアキラ…虎鉄」
「もう名前も決めてある…ゲンゴロウだ!」
「ゲンゴロウ?もうちょっと何とかならないかな?カッコよくとか?可愛くとか?」
「うるさい!ゲンゴロウはゲンゴロウだ!つべこべ言わず乗ってみろ!操作を教える」
戦艦の名前はゲンゴロウと決めていたが、唯もアキラも呆れていた。名前の変更を求めたが、頑固な虎哲は拒否して操縦方法を教えた。武装はレーザーとミサイルだけである。レーザーは弱くて水中では無力化、ミサイルの弾数は5発だけ。メインは唯が操作するのだが、ティルはサブで武器のサポートが可能。パックはデータを送受信する。ジーンダイブはゲンゴロウごとすることができる。
2億2800万年前の南アメリカと南アフリカの境界にジーンダイブした。この時期は二つの大陸がくっついていた。エオラフトルの遺伝子データを採取しようとしたが、ゴキブリを食べていたため、気持ち悪いと拒否する唯。代わってティルが集める。
「それにしても随分熱いのね…」
「高温乾燥化が進み、水辺に生息していた動物、哺乳類型爬虫類が絶滅した」
哺乳類型爬虫類は、爬虫類の中でも哺乳類の祖先の系統となったもので、歯の形が哺乳類と似ていたため。
ティルはディノドントサウルスのデータを採取するため、手を出すのだが、唯は自分でやるとムキになり近づく。土を掛けられそうになり逃げ出すとパックに笑われる。かなり大きな声で笑っていたため、唯は機嫌が悪くなり、むーっとした表情でパックを見る。
「あたしがやる!」
「にゃはははは(笑)」
「むー!」
「ごめんねティルにばっかりやらせてしまって」
「やっとこれで涼しいところに帰れるわ…ここ本当に暑いんだもん」
「なんだこりゃぁぁぁ」
「この頃って地球と太陽の距離って近かったの?3倍以上だ」
ティルが代わってバンパイアを使用し、採取に成功する。暑くてふと空を見上げると太陽が大きくて驚いた。現在の3倍くらい大きな太陽があり、この頃は地球と太陽の距離が近かったのだろうか?
次回「不気味な巨大レンズ」
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