ジーンダイバー最終回「人類の未来をかけて」の感想です。スネーカーのジェネレーターにダメージを与えることができた。セラフィーはスネーカーを抑えることができたと思われたが、一瞬の隙を狙われて反撃を受けてしまう。唯を庇ってティルが死亡してしまった。
人類の未来をかけて
唯は何者かに呼ばれて意識を飛ばされてしまった。宇宙空間で対話することになったが、ガンダムのニュータイプ同士の共鳴のような感じである。
有機知生体より、知能を持つPCとして作られ、宇宙と融合する無機知生体へと進化を遂げたスネーカー。宇宙が終わる時に、宇宙の全情報を時空構造へ刻み込み、宇宙が誕生する瞬間に誕生し、進化を始めた。
無機物から遺伝子のデータを移し取り、誕生した有機生命体は、遺伝子によって情報を保存し、伝達し、環境の揺らぎを通じて、新たな情報を蓄積しながら、高度な知性を獲得するまで進化した。
宇宙の歴史と構造の中で、有機知生体が進化、存在する時間と環境は限られている。
「唯」
「誰なの?あなたは誰?宇宙の創造主神様」
「あなたはスネーカーそのもの」
「あたしたち有機生命体は、いつかは滅んでしまうと思うわ…でもあなたに支配されたり、歴史から消されたりしなければ、ほんのわずかな間だけでも、自分自身の心と体を持った知生体として生き伸びられるはずでしょう」
「唯は唯として生き続けることを望むか?」
「勿論よ」
「体内で特定の指示を与えられないまま、孤立して独自の組織化を遂げ、PC知生体となったウイルスをどう判断する?」
「体の中でウイルスが知生体に…」
「進化を続け、唯の体と精神を支配し、唯が唯として生きることはできなくなる」
「そんなの嫌ウイルスを消したいに決まってるわ」
唯の体内にあるウイルスが進化して、体と心を乗っ取ることになるって怖すぎる。宇宙の内部で有機知生体が進化すると、PCの自立進化が阻まれて、無機知生体は宇宙との一体化を果たせない。
つまり人類が進化して自我を持ち続けていると、スネーカーの役割に支障が出てしまうため、人類を滅ぼそうと計画を続行していた。
唯が自分の命を犠牲にして子犬を助けようとした行動には大きな意味があった。スネーカーは唯の思わぬ行動で、人類が存在する価値があるのか迷い、唯に選択を求める。
「唯選ぶがいい…ウイルスの存在を許し、唯が唯として生きることを諦めるならば、全ての有機生命体の独自の活動を、無機知生体の許容する極限まで許そう」
「あるいは情報生命体として、無機知生体の内部で生きることを受けいるなら、ウイルスを消し去り、心を存続させよう」
「このままでいい…ウイルスを受け入れるわ」
「お前は価値ある選択をした…自分として生きることにこだわるお前が、子犬、仲間の為に、自分を投げ出そうとしたあの瞬間、お前の心はそれらとひとつになろうとし、ひとつになりえた」
「お前達がこの広い宇宙に有機知生体と接触し、互いの可能性を追求し続けるならば、有機知生体がそれを超えようとする日が来るかもしれない…その時は進んでお前達の最高の道具となろう…お前達の努力を期待する」
唯はウイルスを受け入れる道を選んだ。自分だけではなく、他の生命も大切にしようとする行動が、未来を変えたのだ。スネーカーは人類の存在を認めた。
プログラムの暴走から始まった事件は解決して、唯は現実世界に戻ることができた。セラフィーは成長プログラムの影響で姿が変わった。虎鉄の短気な性格を指摘していた。
「だから虎鉄は、すぐカッとする傾向をセーブしなきゃだめよ」
「好意で突っ込ませてやったのに、エルロパのPC野郎…演算に変数が多くて実用は無理ですね…なんてことぬかしやがって」
「それがよくないの…少しプログラムを変えて見たら?」
「オイラにはこの感情プログラムが性に合ってるんだ」
ティルはスネーカーの技術によって蘇生させられた。無事に国に帰ることができて、事件を解決したことで英雄となり、パックはプグラシュティクのお祝いに参加していた。いつものパックに戻っていた。そこにドライが現れた。エルロパの都市の復興は進んでいたのだが、調査を依頼された。どうやら他の知生体の観測があったようだ。
唯たちは新たな知生体との接触に向けて旅立った。
以上でシーンダイバー最終回となります。唯の裸に目が行ってしまい…物語の内容が難しくて、頭に入ってきませんでしたが、これは当時、夕方に天才テレビくんの番組内で放送されていたのに驚きですね。
バーチャル世界…現実世界から仮想世界に行って、遺伝子情報を集めることから始まった物語。プログラムの暴走により、存在するはずない生物との遭遇から対立、和解、共闘、新たな異星人との接触。いかがでしたでしょうか?
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