ゴブリンスレイヤーⅡ2話「赤毛の少年魔術師」の感想です。女神官は昇級することができなかったため、銀等級のメンバーに守られてばかりではないかと疑われてしまっていた。そのため銀等級意外とパーティを組むことになり、出会った赤毛の少年魔術師と一緒に組むことをギルドメンバーに勧められた。
魔術師は口と態度が悪く、文句ばかりだが、ゴブリンを殺したいと強い憎しみを抱いていた。文句を言われた女神官は、流石に怒って言い返すのだが、この二人が一緒に協力してゴブリンを倒すことができるのだろうか?
赤毛の少年魔術師
ギルドにゴブリン討伐の依頼があり、情報を集めることにした。今回の作戦では女神官が指揮をすることになりましたが、かなり緊張している様子です。ドキドキして、しっかりしなきゃと思える表情がとても可愛い♡
「全くなんで俺が?…」
「えっとゴブリンスレイヤーさん行きましょうか?」
「ゴブリンをぶっ殺しに行くんだな」
「いえ…そうではなく…」
「情報を集める…依頼人の所へ向かうぞ」
依頼を受けてくれたパーティが戻らなかった。ゴブリンスレイヤーは話を伺うが、エルフは女神官が指揮をするので、ここはやらせた方がいいのではと意見する。ゴブリンは工具を盗んでいたため、工具が発見できたら回収することを約束する。緊急時にはゴブリンスレイヤーが指揮を交代することを決める。
「ちょっとオルクボルグ、指示出しあの子がやるの忘れてないよね?」
「ああ」
「本当?」
「だが緊急時の時は別だ」
「もしもの時はお願いします…それでいくつかお聞きしたいことがあります…怪物がいると思われる遺跡とはどんな場所か分かりますか?」
「先行された方々の等級と構成は分かりますか?女性はおられましたか?」
地図を用意され、お墓であることが判明する。等級は白磁と黒曜で、リザードマンの戦士と神官戦士、魔術師とクリスト。先行されたパーティは、おそらく全滅していて、生きているとしたら女性が捕虜になっている可能性が高い。ゴブリンスレイヤーとリザードマンは戦力を予想するのだが、エルフはあくびをして、くつろいでいた。
話しを聞こうとしていなかったエルフに、魔術師は話しかけると、適材適所で、その人によって作戦を考えたり戦ったりサポートしたりと、それぞれの役割があることをエルフとドワーフが魔術師に教える。
ゴブリンが住んでいる場所にやってくると洞窟のようなお墓があり、子供が遊びそうな場所の為、近づいてはいけないとゴブリンスレイヤーは姉から教えられていた。魔術師の言葉で、女神官は初めてゴブリン討伐したあの日のことを思い出していた。
「なるほどね…これは確かに子供が遊びに入っちゃいそう」
「だから近づくなと言われていた…通路と玄室で作られていると聞いた…姉がそう教えてくれた」
「とっとと行こうぜ!他の冒険者捕まってるんだろ?」
「急いては事を仕損じると古来より言われておりましてな」
「みなさん準備は大丈夫ですか?」
「隊列はどうなさいますかな?頭目殿」
「もうやめてくださいよ…絶対面白がってますよね?」
「隊列ですけど今回は6人ですから、2人3列にしましょう」
「頭目がそういうなら従わないとね♪」
「もうやめてください…それと匂い消ししませんと…」
女神官の緊張をほぐそうとリザードマンは声をかける。キリッとした表情になり準備の確認をします。すると隊列はどうするかとエルフにもからかわれてしまう。魔術師は初めての体験となるので、匂い消しをすることになる。
洞窟内部に入ると5体のゴブリンを殲滅する。魔術師は呪文で魔法を発動させようとするが、女神官が止める。通路の扉を閉じて合流させるのを防ぐことに成功する。捕まっている人の為にも早く進めた方がいい考える魔術師だが、女神官はこれまでの経験を活かし、ゴブリンを甘くみてはいけないと判断する。1つ1つ確実に仕留めて行き通路の部屋を確認する。
「呪文はまだ駄目です!扉を!」
「とりあえず今のところは大丈夫そうじゃの」
「こんな悠長なやり方でいいのかよ?」
「一部屋ずつやっていかないと危ないですから」
扉から紐が出ていて罠のようなものが仕掛けられていた。大工道具でそこまで大掛かりな仕掛けができるとも考えにくい。別のルートを行く選択もあり、女神官が悩んでいると、魔術師が扉を開けようとする。
「じれったいゴブリンはここに住んでるんだろう?だったわ罠なんてあるわけねーどけよ!俺が開ける」
「ちょっとコラ!何勝手に!」
「止めなきゃなんて言えば?ゴブリンスレイヤーさんどうしよう?どうしよう?どうしよう?」(心の声)
女神官ちゃん困った時に止められずに、ゴブリンスレイヤーに助けを求めようとしていた。止めろって言えなかったですね…
扉を変えると何があった不明だが、血がドロドロ流れて魔術師は驚いて悲鳴を上げてしまった。おそらく死体でもあったのだろうか?洞窟に悲鳴が響いてしまい、誰かが侵入してきた警報の役目をしていた。この場所にゴブリンが一気に押し寄せてくる可能がある。
「うわああああああ!なんでこんな」
「ゴブリンどもの悪戯だ」
「まずいわよ…今の悲鳴がアラームになった」
「きゃぁぁぁぁ!」
「悲鳴?独りで行ってはダメです」
どこの部屋か分からないが、魔術師は悲鳴を聞いて助けに向かう。扉を開くとゴブリンと囚われた女性がいた。1体を魔法で倒すが、後方からトロルとゴブリンの大群が現れた。駆けつけたゴブリンスレイヤーとリザードマンが斬りかかりゴブリンを倒す。20匹ほどいて、増援が現れるのも時間の問題。ドワーフと女性を椅子ごと運び、エルフが弓で援護する。
「生きてる」
「全くもう…だからゴブリンって嫌なのよね」
「椅子ごと運べ!そっち側持て」
「どうするの?」
「あの…えっと…」
これからどのように対処するか指示を伺うが、女神官はパニックになり指示を出せないでいた。退却すべきか?ゴブリンを全滅させるべきか?リザードマンは指揮をゴブリンスレイヤーにしたほうが良いと判断し声をかける。
「小鬼殺し殿!」
「いいな?」
「…」
自分の力では状況判断できず、指揮官としての能力がないことを自覚する。このままではみんなが危険な状況になってしまう可能性があるため、頷いてゴブリンスレイヤーに指揮を任せる。ちゃんと交代してもいいなと確認をするところが優しい。
女神官の不安で困っちゃって、うまくできなかったので、交代する時の表情が可愛くて、悔しい感じに伝わってくる。
「ホーリーライトだ!奥まで突っ切ろ!前衛は任せろ!」
「承知」
「あのわめいている大物は俺がやる!」
「あんた独りで?」
「馬鹿ね…こういう時にやらかすのがオルクボルグなのよ」
「いと慈悲深き地母神よ、闇に迷えるわたしどもに、聖なる光をお恵みくださいホーリーライト」
ホーリーライトで目くらましさせ、ゴブリンスレイヤーはトロルに火をつけて逃走することに成功する。
「ちょっとオルクボルグ後ろからぼわ~って音聞こえたんだけど?」
「緊急事態だったからな」
「手はあるの?」
「いつだってある」
女神官たちが進んだ道は行き止まりになってしまったので、待機しエルフとゴブリンスレイヤーを待つことにした。女神官が心配しているとドワーフはアイテムを渡し安心させる。待機してスタミナを回復させるのも手段である。
緊張しながらも頑張っていて、みんなのことをいつも心配する女神官を見いた。魔導師はゴブリンを相手に恐怖を感じたことで、何を言いかけた。冒険前に失礼な発言があったことを気にしているのだろうか?
「ゴブリンスレイヤーさんたちは…」
「すぐ追いついてくるだろう…ほら」
「すみません」
「すぐにそちらの人にも手当をしないと…」
「あのさ…」
女神官は呼吸が荒くなっていた。生きていたトロルに追いかけられてゴブリンスレイヤーが合流した。この状況で、エルフはワガママなことを言っていて面白い。再びホーリーライトで目くらましさせ、ドワーフが水の魔法を発動させ、雨を降らせる。
「ちょっとオルクボルグあれまだ生きてるじゃないの?私もっとカッコイイ怪物と戦いたい!」
「思ったよりもしぶとかったな…水が欲しい術で出せるか?」
「屋内だからちと弱いが…」
「かまわん、もう一度ホーリーライトだ…やれるか?」
「やります!いと慈悲深き地母神よ、闇に迷えるわたしどもに、聖なる光をお恵みくださいホーリーライト」
「次はこれだ」
塗れたトロルに秘薬を投げつける。熱した石を急激に冷やすことで割れることがある。秘薬は熱と水を吸って冷やしているらしい。ゴブリンスレイヤーその方法を水の街で教わった。一斉に斬りかかりトロルを退治することに成功する。
「あのデカいのを仕留めたらゴブリンどもを皆殺しにするぞ!」
「今回のことは俺の未熟にある…責任もある…だけど…トロルの相手をめんどくさそうに、けれどゴブリンを危機をして殺しにかかる…俺はこの男のことだけは認めたくねー」
討伐依頼を完了したメンバーは祝福の宴をあげる。リザードマンは大量のチーズを注文する。エルフは落ち込んで元気がない女神官と魔術師を気にかけて、明るく振る舞う。優しいわこの子。
最初の冒険で無事帰還することができたことは、とても嬉しいことである。リザードマントとドワーフもねぎらいの言葉をかける。二人ともうまくできなかったことを悔しがっている。
「ほらそっちも飲んで」
「私は…今日は…」
「生きてるんだからそれでいいじゃないのよ…いきなり完璧に指示出しできるわけなんてないでしょ?」
「初めての冒険生き延びて帰れた…それを喜びなされ」
「そうだぞ小僧」
「トロルさえいなきゃ・・俺だってゴブリンなんざ…」
「私も…もっと上手くやりたかった…です」
救出された女性は、静養してから今後を考えるとのこと。魔導師には姉がいて、ゴブリンにより殺害されたため、ゴブリンに対しての憎しみが強かったことが明らかになった。ゴブリンスレイヤーは自分と同じ思いをしている彼のことが気になっていた。
「生きていれば次があるもんね」
「生きていてもどうにもなんねーよ…ゴブリンに負けたんだぜ!馬鹿にされるじゃん」
「俺の姉ちゃんはそうだったんだよ!ゴブリンに負けたやられたって!」
「姉がいるのか?」
「ゴブリンに毒の短剣くらってなければ今もいたよ」
「え?…あ…( ゚Д゚)」
「姉ちゃんはすごかったんだ!毒なんか使わなきゃ勝ってた…なのに好き勝手…」
毒の短剣で命を落としてしまった女魔導師、それは女神官が初めて冒険に出掛けた時に、組んだパーティの彼女だった。目の前でゴブリンに襲われてしまい、助けることができなかった。魔導師は眠ってしまい、ゴブリンスレイヤーは硬貨を置いて帰る。魔導師の宿泊施設の料金が含まれているのだろう。女神官は気にかけて声をかけるが、そのままいなくなってしまった。
入り口で、他のギルドメンバーから様子が変だと声をかけられるが、そのまま帰ってしまった。
「何か一つでも成し遂げられたとでも思っていたのか?馬鹿め…ぐぉぉぉ」
ゴブリンスレイヤーは部屋で苦しんでいた。自分と魔導師を重ねて苦悩している。もしかして病気なのか?一時的に姉のことを思い出してトラウマで苦しんでいるのか?
そうだ…言われて思い出した…1期見直してみると、魔導師の姉にとどめさしたのはゴブリンスレイヤーさんでした。毒で苦しんで殺してとお願いされたんだった。魔導師弟との関係はどうなるのだろうか?
次回「町外れの訓練場」
ゴブリンスレイヤーは普通にトラウマで嘔吐してるだけですよ
万全の体調じゃないのにゴブリン退治に行くようなバカじゃないです
そんなアホな事をしたら仲間にも迷惑をかけかねませんからね
てか忘れてるみたいですが、あの少年魔術師の姉にトドメを刺したのはゴブリンスレイヤーですよ
もう毒で助からない状態で向こうに請われての事ではありますが