変態王子と笑わない猫7話感想「いつかはマイファミリー」台風で床上浸水

変態王子と笑わない猫7話

変態王子と笑わない猫7話感想「いつかはマイファミリー」の感想です。部長は横寺を押し倒し誘惑するのだが、全ては月子と一緒にいるための行動だった。部長は「そんな世界は壊れてしまえばいい!」願うと猫像の力が発動し土蔵が吹き飛んでしまった。横寺はどさくさに紛れて、部長の胸を揉んでしまう。

いつかはマイファミリー

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部長はどういう気持ちで願ったのか?怪我はなく梓は部長に何があったのか問い詰める。明日は始業式で、夜も遅いので寝ることにした。

「二人とも無事でなによりだな、あなたこっちのペットと一緒に何をしていたのかしら?」

「あれは事故だノーカウントだ」

「ちょっと待ちなさいよ!事故って接触事故?追突事故?」

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朝食は和風で、鮭、煮物、納豆、ご飯、味噌汁だった。小豆家ではトーストにジャムのようだが、部長はマヨごはんにして食べている。始業式は台風直撃のため休校になりました。梓は母に電話しようにも不通で連絡できなかった。携帯も家電もだめだった。

天気予報を確認しようとTVを見るがアンテナがやられてしまったようだ。何もすることがないと、月子はトランプを持ってきました。梓はルールが分からなかったようで確認するのだが、部長は家の損害はないか確認に向かう。

「大貧民はいかがですか?」

「それなら友達と遊んだわ…友達とね!一応確認なんだけど、どうやって遊ぶのかしら?」

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風音が激しくなり、雨戸が外れると大雨で、床上浸水しような勢いだった。10年前の集中豪雨で川の堤防が決壊した時と同じ状況だった。家財道具を二階へ運ぼうとするのだが、二階のほとんどの部屋が雨漏りで使い物にならなかった。

台風で大きなお屋敷がこんな状況になるのは、願いの影響なのではないかと疑った。隠し部屋に持って行こうと案内したのだが、幼少時代からの月子の成長を写真におさめて壁に貼り付けている。これはもはやストーカーのレベルである。

「これでは隠し部屋も危ないか…いや安全!完全!完璧!」

「そんな部屋があるのですか?」

「押入れの奥に隠し扉が…あの部屋は!」

「いわば月子記念館と呼ぶべき場所で……」

「記念館は今日をもって閉館です」

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月子は自分の写真をビリビリに破り捨てて、部長はショックを受ける。横寺は陸上部のため体は鍛えていたので、TVなどを運んでいた。たまに頼りになるところが好感度UPである。仏壇には母の写真があり、横寺は手を合わせると何かを思い出した。

「なかなかに見上げた男だな…よその家の仏前で自発的に頭を垂れる態度…感心したぞ」

「ピンチの時に頼りになる男だな」

「本当に大切なものは、胸の奥に深く刻まれているのだ…月子の可愛い寝姿と同様にな!」

「いい言葉が最後に台無しだ」

部長は横寺の行動に感心して、隣で母に手を合わせる。梓は2人の様子を伺っていた。道が冠水して床上にまで溢れてきた。横寺は部長に願いをキャンセルするように頼む。猫神の力は本当で、部長も幼い頃に月子と喧嘩して仲直りすることができた。木材と彫刻刀で作ったのが、一本杉の猫像だった。

「猫神よ…昨夜の私の願いはノーカウントだ!なかったことにするがいい」

部長はキャンセルしたのだが、この状況は元には戻らなかった。横寺が確認すると土蔵は元に戻っていた。つまり部長の願いはキャンセルされたことになる。ポン太から電話がかかってきた。外部からは通じることが確認できた。新学期からサボりかとの連絡があり、台風は今朝には通過したそうだ。この台風による影響は、他の人が願ったということになる。

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台所と広間だけは浸水していないことから、願いの主は、仲良くご飯を食べたり、遊んだりすることを望んでいる月子の可能性が高い。横寺は、そっと梓を呼び説明しようとする。部長は心が弱いところがあるので、梓は部長と話している間に、横寺は月子を説得する作戦を考える。

「このまま助けが来なかったら、みんなでアダムとイブになって家族を作るのかしら?」

「私も頑張るから、変態もサッカーチーム作れるくらい頑張ってね!」

「なんでここに住むこと前提になってるの?」

「それで呼んだんじゃないの?ちゃんとした言葉もなくて、人が動くと思ったら大間違いよ」

「最低限の説明だけはして、できなくてもしようとして…分かろうとするから…」

「筒隠に話があるんだけど、部長には話を聞かせたくないんだ」

何も説明しようとしなかった横寺に、梓は怒ります。部長のことは好きではないので、断ろうとする。横寺の指示を聞いて梓は部長を呼び出す。横寺はいつも助けてくれる梓に恩返ししようと思っていた。

月子の願い

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月子はルンルン気分で、鼻歌を歌い髪をいじっていた。横寺はこの状況を願ったのは月子であると確信する。声を掛けられると月子の体がビクっと動いた。家が壊れようとしているのに楽しむなんて人はいない。

「君は今の状況を楽しんでるよね?」

「いいえ…自分の家が浸水しているのに、楽しんでいる人はいないです」

「こんな状況を認めちゃだめだよ、家がボロボロになったら掃除もできなくなっちゃうじゃないか」

「いいのです…お掃除も面倒になってきたのですから、お風呂が広すぎて、お手洗いが暗すぎて、廊下は長すぎて、使わない部屋がいっぱい、二人暮らしでこんな家は必要ありません!」

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大きな屋敷は管理が大変だとういうが、月子は横寺に妹扱いのままで、進展がないため自暴自棄になっていた。恋人になれないなら、側にいられるなら妹でもいいと自分に言い聞かせる。横寺に体を触れ合わせるが、横寺は兄になることを断った。

「前に言いましたね…私の兄になってもいいと…あれはまだ有効ですか?やっぱり兄さんになってほしいと言ったら、聞き届けてくれますか?」

「ごめん…僕には君の願いを叶えてあげることはできない!君の家族にはなれない!」

「この家は僕の家じゃない…永遠に一緒にはいられない…満足させ続けることはできないんだ」

「どうしてそんなことを言うのですか?兄になると言っていたではないですか?」

「いつまでも妹扱いならそれでもいいと、ようやく自分を納得させたのに…それすらもダメなのですか?」

「先輩は嘘つきです!一緒にいるって言ったのに、そんな人嫌いです」

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横寺の言葉を聞いてショックを受け、体を離す。恋人にも兄にもなってくれない。嘘つきであると知り、月子が立ち上がると、家が崩壊し台風の雨を直接受ける。暴れる月子を抱きしめ、横寺は気持ちを伝える。

「聞いてくれ月子ちゃん!」

「その呼び方も嫌いです…放して下さい!いつもきちんと扱ってくれないのに、肝心な時にそうやって、何も私のいうことを聞いてくれません!」

「言いから聞けって!月子!」

「僕は家族じゃなくて別の付き合い方がしたい…時々一緒にいるからドキドキする」

「今度僕の家においでよ!ご飯を食べよう…その後トランプで遊ぼう…遠いけど近い、遠いから楽しいそんな付き合い方をしよう」

「約束ですよ…晴れたら絶対ですよ!」

横寺は月子と約束して、月子は猫神に願いをキャンセルすると、ボロボロになった屋敷が全て修復され、横寺家も戻ってきた。月子は横寺に、かまってほしくて、振り向いてほしくて、しかたなかったのです。

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2週間後、梓と月子と部長を家に招くのだが、横寺は部長に自分の弟はいないということを、市役所で戸籍を提示する。しかし、部長は全く理解しておらず、月子は横寺弟とはどうでもいいとのこと。

「そういうことだったか…大丈夫だ心配するな…」

「いくらお前が公的記録から抹消されていても、この世に存在しないことになっていても、私だけはお前の味方だ」

「私も月子もみんな家族!みんな幸せ♡」

「だからどういうこと?」

部長が横寺を好きになる理由はいくつかあるし、好意を抱いてしまうのも無理はない。みんなで家族になろうと、部長は横寺にキスをするのだが、みんなに見られ、近くにいた梓にも見られてしまう。梓はショックを受けてしまい、土蔵の猫神に願ってしまう。

「どうか新しい自分に…」

次回「100%の女の子」

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