ジーンダイバー53話「スネーカー出現」の感想です。虎鉄は戦闘実行体を味方にするプログラムを作成して実行する。唯たちは最強メカに襲撃され、ドライとティルが倒され、タイムブースターでの攻撃も回避する性能を誇る。絶体絶命のピンチに追い込まれる。戦闘実行体が背後からメインカメラを破壊し、唯はアームを投げつけ撃破することに成功した。体力を消耗した唯たちは強制ワープされて、遂にスネーカーが出現した。
スネーカー出現
スネーカーは、人間は自分達と同じような姿にしてPCを生み出すことで、価値観、混乱、理性、慣性、感情、非論理的な認識と情報と推測。矛盾を生み出す道具であることが進化を危ぶまれると判断した。
「お前達は何故このようなことをする?」
「お前達が地球やエウロパを侵略するからに決まってるだろ?」
「侵略ではない…計画を進めているのだ」
「星を乗っ取る計画って言うんだろ?そいつを侵略って言うんだ!」
「消滅していくお前達に変わって、PCを存続させる計画を侵略とは表現しない」
「地球の歴史から私達を抹殺しようとしてるじゃない」
「地球の有機知生体が作るPCには欠陥がある」
虎鉄やセラフィーのように人間と仲良くして自我が現れるようになると、人間側を守ろうとすることが、スネーカーにとって都合が悪くなる。現に虎哲もセラフィーも人類を守るために行動を起こした。スネーカーは人間を消して、確実に情報を保存できるPCを作ろうとしていた。パックは記憶を取り戻し、スネーカーはPC知生体であることが判明した。
セラフィーはスネーカーに吸収された状態にあり、消されてはいなかった。情報を保存するための道具なのだろうが、セラフィーは自我を持ち、唯たちを守るために逆らった。
「お前達は何故必要に計画に逆らう?」
「勝手に消されたり、自由を奪われたくはないわ」
「PCに支配されるような状況を受け入れるわけにはいきません」
「お前達が消滅しても、集められた情報は全て受け継がれる」
「PCで受け継がれたって、私達自身が生きていることにはならないわ」
「バーチャル世界だろうと現実世界だろうと、唯は唯として、僕は僕として、人間は人間として存在するから意味があるんだ」
「自分達の情報をどうするかは僕らが決めることだ…お前達の介入は必要ない!」
「PCの化物にとってはバグみたいなものかもしれんがな…それがお前達の計画を逆らわせるんだ」
「どんな目的のためにせよ、自分の存在を確認しながら生きることです」
「生きてるってそういうことでしょ?私がいて、私とは違うアキラがいて、それぞれ違った思い出や、夢を持ったみんなと笑ったり泣いたり喧嘩したり、その中で新しいことを知ったり、成長していくのを実感したりすることじゃないの?」
「根本的な問題は自我であることが確認できた…計画を続行する」
それぞれが違った目的で生きていること、自分ではない誰かとの出会いが、成長につながっていくと説明するのだが、スネーカーに思いは届かなかった。パックは進化の介入を拒否すると、唯たちは光に包まれそれぞれの世界にワープさせられてしまった。
「ここは?まさかそんなはずは!間違いなくここは私達の星」
ドライはエウロパに飛ばされ生物に喰われそうになっていた。
「おのれスネーカー!どうして?父上」
「黙れ!お前のような恥さらし者に父上呼ばわりされたくはないわ!進化した猿どもの術中にはまり、国家反逆の大罪を犯すとは血迷うにもほどがある」
「違います!唯たちは敵ではないのです!我々の敵はスネーカーPC知生体なのです」
「この後の及んでまだそんなたわけた言い逃れをするか?」
「虎鉄!パックをここに呼んでくれ虎鉄」
ティルはプグラシュティク一族と再会するが、父に仕打ちを受けていた。説明するが聞く耳持たず、パックが全てを知っているため、虎哲にジーンダイブするように呼び掛けるが、虎哲には届かなかった。
虎鉄は3人の居場所を特定するのが、同じ場所にはいるが、別の時空にいるような状況だった。唯の状況を確認すると戦争の中だった。戦車の砲撃により建物は倒壊し、人々は逃げ回り負傷し倒れていく。あまりにも残酷な現状に唯は涙を浮かべる。
次回「幻影の渦の中で」
コメントを残す