城下町のダンデライオン9話「スカーレットブルーム・お姉ちゃんの誕生日」の感想です。帰宅途中のサラリーマンが鉄骨が落ちて巻き込まれそうになった。その時、助けにきた謎の少女の正体は?
「怪我はありませんか?」
「はい…助かりました」
「当然のことをしたまでです!助けが必要な時はいつでも呼んでください!国民の平和を守るが私の使命、私はスカーレットブルーム」
「はぁ…」
スカーレットブルーム
選挙活動として演説を始める茜だが、葵にサポートされるのだが、マスコミに囲まれて耐えられなくなり逃げ出してしまった。
「国民の皆様…清く正しく平和を守る王様を目指す…櫻田茜でございます…」
街頭演説の効果は無し、集まった人を見ないし、世論調査も5位で上がらなかった。何かいい策はないのかと考えていると、TVアニメのヒロインを元に茜を覆面ヒーローにして正体を隠し、選挙前に正体を明かせば人気も急上昇するのではと考えた。
葵は茜の性格では王族とか関係なくこれから先も辛いのではないかと、奏に相談する。人前で堂々としているという自信をつけてあげたいと、奏はジャミンググラスを生成した。装着することで周囲から個人を特定することができなくなるアイテムである。
生成コストの削減により効果は茜が装着した時のみ発動するらしい、更にこの眼鏡を知っている人間には効果がない。自分の部屋から持ってきただけのようだと葵は疑う。心を読んだのか?眼鏡を取り上げようとする奏。
「信じられないなら、別にいいのよ…使わなくたって」
「大切に使わせてもらいます」
「この子だーれだ?」
「誰ってあか…知らない女ですね」
「やったーバレてない」
「あって行ったよね?」
「そんなことより中々可愛いですね♡」
「お邪魔しましたぁ~」
葵は茜に説明して眼鏡を渡し装着する。修に会いに行かせると知らない女であるとの回答が。実は奏から事情を説明されていて茜だと誰もが見ても分かるのだが、嘘を言いました。ここからシスコンの兄が妹を見る目が変わると、葵は茜を部屋から出す。
「この人だ~れだ?」
「う…」
「だ~れだ?」
「知らない人です」
「知らない人」
次に栞と輝に同じことを聞くのだが、茜であることを知っているが嘘を言いました。奏から説明をされていたのだが、輝も栞も嘘をつくことに抵抗があり、栞は泣き出してしまった。茜は自分の正体を明かして栞を抱きしめる。覆面ヒーロー計画を実行するのだった。
気に登った猫が降りれなくなっていて困っていると、茜はスカーレットブルームとなり救出した。福品の姿があり、茜だと知っていたのだが、あえて言わなかった。なんとなくこの流れを読み取り、櫻田茜であると知り名前を言おうとした隣の男の腹を殴る。
「あのう…もしかしてあなたは…櫻田」
「私はスカーレットブルーム」
「いやコスプレですか?あ!」
それから茜は、スカーレットブルームとして人や生き物を助けるために行動して充実していた。世論調査で茜の順位が3位に上がった。正体を隠しているのに何故自分の支持率が上がっているのかと疑問に思ったのだが、葵がごまかす。
「なんで私の支持率が?」
「きっと演説の効果がでてきたんだよ…ケーキあるんだけど食べる?」
「家族だからって正体明かすんじゃなかった」
「えー?何言ってるの?ちかたちだってもう気づいて」
「光ちょっとあっちでお話しようか?」
茜は家族に自分がスカーレットブルームだと明かしたのだが、光は学校のクラスメイトも正体は茜だと知っていると言いそうになりました。すると葵は光を連れて行く、声を掛けられてから光の表情に変化が。あまりの恐怖で食欲がなくなり茜にケーキを差し出す。ここで再び名前を間違ってしまい葵に注意される。
「どうしたの食べないの?」
「もう食欲無いんで、よかったらブルームさん…」
「光…もう一回お話しようか?」
茜は花蓮と買い物に出掛けるのだが、監視カメラをまだ気にしているようだ。勿論花蓮も覆面ヒーローとして活動している茜のことは知っていた。マンションのベランダから少女が落ちそうになっていた。茜は能力を発動させ救助する。
「ありがとうスカーレットブルーム♡」
「どういたしまして危ないからベランダで遊んじゃだめだよ」
「え?まぁいつか気づくか…」
茜は眼鏡を装着していなかったが、少女からスカーレットブルームと呼ばれていた。花蓮も気がついていたがあえて言わなかった。茜は自分の力が、誰かの助けになったことがとても嬉しかった。部屋に戻った茜の表情を見て光は質問するのだが、茜は眼鏡を付けていないことに気が付いた。
「あれ?ひょっとして彼女が有名になりすぎて、素顔のままでも私だって気づかれなくなってる?」
「茜ちゃんが真実に気づく日はまだ遠いね…」
お姉ちゃんの誕生日
岬は選挙の演説の準備があるのだが、各部活から人員を求められる。茜は奏を抜いて2位になった。修の演説スケジュールの管理を佐藤がすることになりました。遥は岬の演説スケジュールを管理して原稿を考えていた。岬は姉達よりも自分が1番であると遥に認めてもらいだけだと気がついた。
岬は遥に全部任せっきりで、茜や奏は自分のことは自分で全てやっていて王様になろうと努力していた。そのことを比較すると自分が薄っぺらい人間で王様には向いていないと自覚した。
「岬が一番向いているんだ。なんでも人並みにできて社交性もある。国民と同じ立場で人を見るってことじゃないのかな?そんな岬が王様に向いている。だからサポートしてきた。僕は王様の参謀に向いてる…それに僕が側にいなきゃ岬は駄目だろ?」
「私が王様に向いているなら遥がそう言ってくれるならその気持ちを裏切りたくない!私頑張る!原稿は自分で書く、自分の持てる力でやってみたい!」
それでも遥は国民の視点から見れる岬が王様に相応しく、自分が参謀となり協力していく形を思い描いていた。その期待を知り岬は自分で原稿を書くと意気込むのだった。選挙演説は独で行い分身の手も借りなかった。その様子を葵と友達が見ていた。
周囲から「葵様がお供を連れている」という声が聞こえてきた。このような状況は以前にもあったので、みんなは気にしていなかったが、葵は気にしていた。クリスマスイブで、みんなは予定があり解散するのだった。生徒会長の卯月ちゃんカワイイ。おばさんに薬を届けるとか言ってるけど、表情からするにこれは嘘だね。
葵は、みんな予定があったのに付き合わせてしまった。このまま1位を継続し王様になってしまったら、みんなと一緒に過ごせる時間がなくなってしまう。本当はみんなと一緒にいたいのだが、迷惑をかけないように自分から誘うのは控えようとする。すると静流からのメールを受信して喜ぶのだった。
「用事が急にキャンセルになったんで、よかったらこれから私の家に遊びに来ないか?」
葵はマンションの前で待ってもらい、静流は部屋を綺麗に掃除していた。部屋に入ると真っ暗になっていた。クラッカーが鳴り葵の誕生日を祝ってくれた。葵は毎年家族と一緒に誕生日会をしているのだが、一度くらい祝ってあげたいと1日早い誕生日会だった。
「幸せは人それぞれで、私の幸せはここにあって、私はとっても幸せ者で、王様になるとかじゃなくて、私にとっての幸せは、ずっと続いて欲しい幸せは、こういうことで…」
葵は誕生日ケーキのろうそくの火を消した。
「みんな明日はクリスマスイブすなわり葵お姉ちゃんの誕生日!サプライズバースデーパーティを今年も結構するよ!各自己の持ち場を責任を持って担当するように!いつものように葵お姉ちゃんには絶対バレないように記録を更新するよ」
家に帰ると茜が葵の誕生日会の計画を大声で話していた。玄関でその話を思いっきり聞いていました。バレていないようにするのって大変だわ。
次回「さあち☆らいとの行方・兄貴面するお兄ちゃん」
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