城下町のダンデライオン11話感想「さようならスカーレットブルーム」

櫻田茜

城下町のダンデライオン11話感想「さようならスカーレットブルーム」の感想です。国王選挙が来月に迫ってきました。果たして誰が次期国王になるのだろうか?

学校で奏はふんわりな正確になり、今までは少し壁があった感じがありましたが、笑顔で好印象になった。岬と遥は公園の掃除を積極的に行っていた。地域のために自分達で何かをしようと、国民の視点から考えて行動していた。修は演説をするため、佐藤と行動を共にする。

「みんな頑張ってるな…」

「茜だって頑張ってるじゃん!ねぇ覚えてる?」

選挙活動をみんなが頑張っていると評価する茜。花蓮は茜に昔話をする。

さようならスカーレットブルーム

櫻田奏櫻田茜

光も頑張ろうとしているのかと思ったらアイドル総選挙の方だった。葵は演説も選挙活動も一切行っていないのに1位だった。茜は100回の演説を行っているが、人見知りが直っていないので、初期と全然変わりないのだが、2位まで上がった。奏が3位で岬が4位と支持率を上げてきた。

「投票まであと1ヶ月…ラストスパートかけなきゃ遥何かアドバイスない?」

「あの光までも選挙に対して真剣に向かい合ってる」

「アイドル総選挙歌番組でどうしても1位取りたいんだ」

「選挙ってそっちですか?」

岬は演説しようと思っていたのだが、困っている人がいたので分身を出して手伝いをしていた。引っ越し、公園の掃除、魚市場で土産の手伝い、商店街でティッシュ配布。そこが岬の良いところでもあった。遥から高評価を受けて喜んでいた。

修もスケジュール管理は佐藤任せで、演説中心で支持率を徐々に上げていた。輝は全然支持率が伸び悩んでいた。やる気だけは一番あるのだが結果が付いてこない。

「何故なんだ?この1ヶ月でドンドン支持率が伸びているのに、僕は1ポイントしか伸びないんだ?」

「1ポイント伸びてんじゃんやったね輝」

「それは僕より上にいるという余裕ですか?敗者への憐みですか?僕は王となって大切なものを守りたいのに、まだ強さが足りないのか?」

「お兄ちゃんはいつでもTOP…やる気だけは…」

「多くの票を集めることも大事だけど、1票の重みを知ることはもっと大切じゃないかな?自分を支持してくれる1票に感謝することが、次の得票へつながるはずだ。その1票が10年先の1万票につながるかもしれない」

遥は輝に大切なことを教えました。誰がどんな気持ちで自分に投票してくれたのか?その1人の気持ちに応えれるように行動していけば、数年後にはたくさんの人に支持されることになるだろう。茜もアドバイスが欲しいそうだが、演説の最初でかまないように指摘される。

櫻田葵櫻田光

光は茜がどうして人見知りになったのか疑問になり聞いてみた。遥が気遣い話題を変えようとしたのだが、奏はそのきっかけを話し始めた。葵と修が止めるのだが、物語の主人公が人見知りになった理由がついに明かされる。

奏も修にケガをさせてしまったことを後悔していたが、前をちゃんと向くことに決めた。だから茜にも前を向いて行って欲しいと姉からの願いなんだと思う。

櫻田茜櫻田茜

茜が輝の年齢で街に監視カメラが設置されていなかった頃の話である。茜は積極的で自分の力で国を守ると正義のヒーローのように元気だった。花蓮の家に遊びに行こうとしたのだが、王族が出掛ける時は必ずSPが付いてくるのがお約束だった。

「この国の平和は私が守る!悪者が現れたってやっつけちゃうんだから」

「お前、最近力の使い方が乱暴だと母さん言ってたぞ」

「そんなことないもん」

茜は外で能力を使うことが多くなり王様も心配していた。そのことを言われてしまい、独りでお出掛けすることができず、SPが付いてきました。こんなに怖そうな人が付いてきたら花蓮が困ると思い、能力を使ってSPを撒いて独りで遊びに出掛けました。

花蓮の家に到着すると、二階から物音がしてドアを開けると泥棒がいた。花蓮を守るため机のノートやペンを投げつける。そして能力を使い机やクッションを投げつけ飛行して階段を下りる。泥棒をボコボコにやっつけたのだが、怒った泥棒はフォークや割れた瓶を持ち、茜と花蓮に迫る。

「私がいれば悪い奴なんてコテンパンだよ!」

「勇ましいね…」

「この国の平和は私が守る観念しなさい!」

櫻田茜櫻田茜

緊迫した状況の中で茜はパニックになり能力が暴走する。家から家具が飛び出し、ものすごい悲鳴と騒音で近所の人が異常を察する。泣きじゃくる花蓮の手をしっかり握る茜。家がボロボロになってしまい警察が来て現場検証を行う。すると野次馬から茜が家をめちゃくちゃに壊したのか?騒ぎを起こしたのか?友達を助けるために?たくさんの人から知られてしまい、いろんな憶測が飛び回り、茜は人から見られることがトラウマになってしまった。

「茜様が家を壊したの?」

「お友達を助けたのよ」

そのことがあり、茜は人から注目を浴びたり見られたりすることに抵抗を覚えてしまった。それから監視カメラが設置されるようになった。泥棒を逮捕できて人から注目を浴びれるのが良かったと光は思うのだが、茜は人から注目されることが恐怖だった。

「少なくとも私は怖い」

「それを乗り越える答えが、王様になってカメラを無くすってことなわけ?」

櫻田茜櫻田茜

奏と同様に茜も過去にトラウマがあったのだ。葵の電話が鳴り父がギックリ腰になってしまったのだ。五月をお姫様だっこしようとしてなったらしいのだが、もしかして重かったのだろうか?公務が立て込んでいて休む暇がなかった。海外からのお客様を招いての食事会、年度末の予算調整、報道陣へのインタビュー、大雨による土砂崩れで孤立した村へのお見舞いのご訪問。

「よりによってそんな時にぎっくり腰」

「お父さんの代わりにできることがあるんじゃないかな?」

葵の一言で櫻田家が分担して父の仕事をすることになりました。葵が接客、奏と遥が事務処理、岬がインタビュー、光と栞が留守番、茜と修と輝が訪問することになった。輝は何か手伝いをしたいと積極的になり、茜は被災地の人を励ますことできるのだろうか?

「ここは僕に任せてください」

土砂で塞がれた道を作業員と共に能力を発動させ道を切り開いた。修と茜は瞬間移動で避難所へ到着した。茜はジャミンググラスをしているのだが、被災者は茜だと知っていてもスカーレットブルームと答えた。

「皆さんこの度の事、筒井んでお見舞い申し上げます。父が急病で来られないため、代わって私が参りました」

「何か困ったことはありませんか?」

「喉乾いた」

「水?多すぎましたか?」

修は被災者に困っていることがないか尋ねると、子供が喉が渇いたと要望してきたため、瞬間移動で給水車を持ってきた。断水しているのかも不明だが備えがあればいいと、車ごと持ってきたことに被災者は笑った。行き来できないのが不安であったが、輝は土砂を全て片付けたと報告し、被災者に感謝される。

「ありがとうございます!本当に感謝します」

「いえ当たり前のことをしただけです」

櫻田茜櫻田茜

茜も自分にできることをしようと、荷物を運んだり子供と遊んだりしていた。すると一人の子供が茜の名前を呼んで眼鏡を渡した。茜はみんなのために頑張っていたらジャミンググラスが外れていることに気が付かなかった。猫が川で溺れそうになり救助した。飼い主の女の子から手を握られ感謝の言葉を言われた。

「茜様これ落とし物」

「ありがと…茜様?え?いつから」

「ずっと」

「ありがとう茜様」

「そうかそうなんだ…」

「ねえ茜覚えてる?絶対に私の手を離さないでいてくれたでしょ?手の感触今でも覚えてるよ!他の誰でもない茜が側にいてくれてよかって思ってる」

「私は櫻田茜…これはもう…ありがとうそしてさようならスカーレットブルーム」

「ゴミを捨てるな」

櫻田茜櫻田茜

茜はその少女とあの時の花蓮を重ね合わせた。絶対に手を離さず最後まで握っていた。その温かさが今も花蓮に残っていて、茜はスカーレットブルームではなく櫻田茜としてみんなと接することにした。眼鏡を投げていい雰囲気になったのだが、被災地でゴミを放棄するなと修に指摘される。

王様は報告を受け、櫻田家のみんなが王族としての自覚、これからどうすれば国のためになるか、考えて行動していることに嬉しく思っていた。輝の支持率は12票上がり喜んでいた。

次回「王冠は誰に輝く」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)