勇者指令ダグオン29話感想「青い星の戦慄」人類が滅亡する日

勇者指令ダグオン29話

勇者指令ダグオン29話感想「青い星の戦慄」の感想です。海は謎の巨大な穴を発見し、竜は巨大な宇宙船を追跡していた。宇宙船は地上を探索しているようで穴を掘り続けていた。二人は攻撃を仕掛けるのだがダメージを与えられず、発光して姿を消した。

青い星の戦慄

勇者指令ダグオン29話勇者指令ダグオン29話

公園で遊んでいる子供がボールがラドンパ星人の近くに転がった。ボールを握りつぶして、驚いた子供は逃げ去ってしまう。

「くだらん…許せない星だ」

「すみませんボール取って下さい…」

「幸せにしたっている奴ら、虫唾が走る…貴様らに私が味わった不幸を思い知らせてやる」

海と竜は、宇宙船の穴を掘った場所と出現した場所が北緯35度であることを突き止めた。海に面した場所に出現していることからAとB地点のどちらかに出現する可能性が高い。二手に分かれて出現するのを待っていた。

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海が警戒していた地点に宇宙船が出現し、攻撃を仕掛けてくる。撃墜されたように見せかけて、海は宇宙船に潜入した。ラドンパ星人と対面し電撃でダメージを受けて変身が解除されてしまった。

ラドンパの箱は、地球を滅亡させることができる最終兵器だった。数十年前、箱を開放して宇宙を滅亡させていた。宇宙警察機構に追われて、地球へ向けて箱を投げた。落下場所は大体しか分からなかったため捜索していたのだ。

海はボロボロの状態だが、ラドンパ星人の幼稚な考えを指摘して、ボロクソに説教した。すると怒ったラドンパ星人は電撃で海を攻撃する。

どんな状況でも真面目に意見を伝えるのが、海の良いところである。

「何者だ?」

「貴様の目的はなんだ?何故穴を掘っている?」

「私はラドンパ星人…貴様の運命は私の手の中にある」

「貴様は何を探しているのだ?よほど重要なものなのだろう」

「ラドンパの箱と呼ばれているものだ…蓋を開けるだけで、簡単に滅亡させることができる恐怖の最終兵器」

「憎い地球人は全滅するのだ」

「何故地球人を憎んでいる?貴様に何をしたのだ?」

「嫌いなのだ…楽しいこと、仲良いこと、明るいこと、優しいこと、平等なこと、幸せなことがな」

「私の気に入らない星はみんなラドンパの箱で滅ぼしてやった」

「平和が憎いだ?それだけの理由で星を滅ぼしてきただと?」

「私にはその権利がある」

「哀れな奴だ…貴様の憎しみの原因は分からない、不幸な人生を送ってきたのかもしれん…だが、そのいらだちを他人に向けて責任転嫁しようとは、まるで子供の八つ当たりだ!」

「もう一度言ってみろ!」

「貴様はサルガッソの中で低俗で幼稚な犯罪者だ!」

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ラドンパの箱を発見し回収した。箱の中身は悪の心が詰まっていた。怒り、憎しみ、嫉妬、怨念、殺意。悪の心は一瞬で地球を覆いつくす。愛情も絆も憎しみ合って殺し合うようになってしまう。

竜が駆けつけ妨害し、海も変身して攻撃するのだが、ラドンパ星人はマント姿だと思っていたのだが、正体は右腕だけだった。箱は起動されてしまう。

外から宇宙船を破壊しようとする。ホイールボンバー、ブレイクホイール、シャドーバルカンで攻撃して破壊することに成功するが、憎しみが地球を覆いつくす。

町に戻ると何も変わってはいなかった。ラドンパの箱は起動したのにどういうことなのだろうか?故障していた可能性もあるが、人間は悪の心を捨てることはできず、犯罪も戦争も無くなることはない。

ラドンパの箱は正常に起動したのだが、多少なりとも悪の心を持っている人間には効果がなかったのだ。

悪の心と言われて思い出すのが、勇者警察ジェイデッカーの悪の超AIである。

「箱は開かれてしまった…おそらく悪の心に支配されているだろう…町は破壊と殺戮の舞台になってるかもしれない」

「今日は二人とも学校で見かけませんでしたけど、何かあったんですか?」

「おかしい…何も変わっていない…」

「海、お前授業に全然出なかったんだってな」

「まずいんじゃないの?鬼の風紀委員長がサボりだなんて」

「宇宙人が来ない日はいいの?これを平和と言わず何と言おう」

「箱は壊れていたのだろう…正常に作動しなかったんだろう」

「人間とはそれほど清らかな生き物なのだろうか?日頃から大なり小なり悪いことをしている…犯罪も増える一方、戦争も一度として消えたことはない…我々が人間である限り、悪の心から解き放たれることはないだろう…」

「ラドンパの箱などなくとも、地球人は滅びゆく運命なのではないだろうか?」

「だがな海…未来は分からないぜ!」

炎や森に学校をサボったことをツッコまれたが、宇宙人との戦闘だとは伝えなかった。

海と竜は公園で会話をするのだが、目の前で車から空き缶を捨てられた。ゴミを捨てるのも悪いことではあるが、その後、子供が楽しく下校している様子を見て、竜は海に言葉を伝える。

子供が大人になったら、未来を良くしてくれるかもしれないという可能性を信じて。

ダグオンが放送されていたのは1996年だが令和になった今、状況はあの頃よりも悪化しているのは間違いない。災害、戦争、ミサイル、貧困、高齢化、出生率の低下、人類は滅亡するだろう…。

今を生きるのが精一杯で、来年どうなるかも分からない。

次回「地球氷河期5分前」

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