勇者指令ダグオン41話「禁断の超合体」の感想です。宇宙監獄サルガッソでは、生き残った宇宙人が戦い合っていた。ワルガイア兄弟は、残された宇宙人たちにブラックホールデスミキサーを使い、合成宇宙人ゼルマーが誕生させた。
「どうだワルガイア兄弟、これで俺達の強さが分かったろ?」
「烏合の衆がほざくな」
「受け取れご褒美だ!超ブラックホールデスミキサー始動」
「お前らみたいな無能な宇宙人が何匹いたって無能なんだよ」
禁断の超合体
海によって角をへし折られたヒドーは、ダグオンに復讐しようと考えていた。
雷は炎の新しい合体を偶然発見した。ダグベースの超火炎合体光波により、ファイヤーダグオンとパワーダグオン合体させることが可能である。しかし、この合体にはデメリットがある可能性が高かった。
ヒドーに操られたルナは意識を取り戻した。
「この地球を守る任務は我々ダグオンに任されたのだから、とにかく今はゆっくり休んでくれ」
「でも、待ちなさい海」
「Don’t say four or five!」
炎はオカルト部にいると真理亜に占いをさせられた。今日は炎にとって最低最悪な運勢が出ていた。真理亜は注意したのだが、炎は気分を悪くして言い返した。心配してあげたのだが、真理亜は怒ってしまった。
「ものすごい不吉な層が出ている…最低最悪な日、水晶に嫌な影が出ているでしょ?」
「どこに?」
「あんた目が悪いんじゃないの?」
「こんな安物で何が分かるっていうんだよ?」
「その水晶は、おっそれざん5年ローンの…ああああああ!」
「いんちき占いの次は言いがかりかよ」
「もう知らない!炎なんか死んじゃえ!」
合成宇宙人ゼルマーが地球へ飛来した。電柱のような体型で移動できないのだが、触手と全方位攻撃でダグオンを蹴散らす。ビーム砲一撃で山を吹き飛ばすほどの攻撃力を持っていた。
雷は市民の避難誘導をしようとしていたが、ヒドーに学の居場所を特定され、ゼルマーに攻撃させると脅迫されてしまった。
スーパーライナークラッシュとシャドーキャノンの攻撃も効果はなく、全方位攻撃で落とされる。パワーダグオンは必殺技のパワードリルアームで攻撃するがビクともしなかった。重力を操られ行動不能になってしまう。ガンキッドもサポートに駆けつけるが落とされる。触手で動きを追封じられ電撃でダメージを受ける。
「いつまでも調子に乗ってんじゃねーぞ…なんて奴だ…ドリルアームでも貫けねー…」
「ダメか…こうなったらあの合体だ!雷ダグベースを動かしてくれ…返事をしろ!」
「ダグオン抹殺」
雷に通信を入れるが応答がなかった。変身することもできず、ヒドーにボコボコにされ、がれきで潰されてしまっていた。
パワーダグオンは無限砲を発射するが、ビーム砲の一撃を受けて全員が倒されてしまった。
「お前も海と竜と同じだな…こんな奴が俺に傷をつけるとは許せねー…死ね!」
「雷、応答してくれ…雷」
「こうなったら最後の手段だ…いくぜ!ガンキッド」
「ダグオンが負けた…嘘だ…嘘だ…ダグオンが…嘘だぁぁぁ」
雷とルナはダグベースを動かし、ダグウェーブでゼルマーの動きを一時的に停止させた。体力が回復していないルナ、流血状態で操作している雷の姿に感動する。
「全く無茶するわね」
「お互いでしょ刑事ですから」
「こちらで誘導しますからあの合体を…超火炎合体光波発射準備」
「ファイヤージャンボ発進」
「超火炎合体光波発射」
スーパーファイヤーダグオン
超火炎合体光波により、炎はスーパーファイヤーダグオンに合体した。だがいつもと違うことに気が付いた。ゼルマーのビームを回避せず、手で防ぎ爆発の中でもダメージを受けていなかった。重装甲タイプで、攻撃と防御に特化した機体である。
胸からスーパーファイヤーメガ光波を発射し、不死鳥の攻撃はゼルマーを一撃で倒した。いつもの炎なら調子に乗るはずが、一言も話さず意識を失い倒れてしまった。
「桁違いのパワーだ」
「どうした?珍しく大人しいじゃないか…」
「炎先輩どうしたんですか?」
「絶大なパワーを手に入れる超火炎合体は、代償として急激にエネルギーを消耗させるのよ」
禁断の超合体のデメリットは扱う人間のエネルギーを消耗させること。炎の体力では扱えることができなかったのである。
意識を失った炎はオカルト部に運ばれた。竜と海も負傷していたが、真理亜は何があったのか問い詰めなかった。炎に異変があると知り、水晶を落としてしまった。真理亜は冗談だと思っていたが違かった。竜は声を上げ、真理亜に注意した。
「すまん真理亜部屋を借りるぞ」
「どうしたの?冗談は止めてよ」
「これが冗談に見えるのか?」
ゼルマーを倒すには合体するしかなかったのだが、例え体に負担があったとしても、炎は合体する道を選んだだろう。
次回「割れたダグテクター」
コメントを残す