変態王子と笑わない猫5話「さよならマイホーム」の感想です。月子とつくしの姉妹関係の誤解は解消されるが、月子の表情は戻らなかった。つくしが作った猫像の力も効果が無くなり、普通の猫像になった。横寺と月子の関係は協力者ではなく友達?兄妹のような関係になるのだが、恋人関係ではないことに月子は不満だった。
横寺の手配で、梓は前の学校の友達と一緒に沖縄旅行へ行くのだが、横寺の自宅が消失してしまった。ポン太に連絡して事情を説明するのだが、信じてもらえるわけがなく、梓に助けを求めるにも沖縄なので無理。そうなると月子しかいない。電話帳には妹(予定)と登録してある。
沖縄旅行
梓は携帯をパカパカ開いて、メールが着ていないか何度も確認している。ずっと横寺からくるはずの電話がなかったのだ。放置状態にされて頭に来ているのだが、こちらから電話したら負けのような感じに思っている。我慢できず留守電メッセージに暴言を吐いた。
何故、梓が沖縄にいるのかというと、横寺に沖縄に行きたいと要望があり、前の学校の友達と一緒に行けなかった修学旅行をやり直す提案をした。そこで二人の友達にお願いしたのだが、梓が一緒に行きたかったのは友達とではなく、横寺だった。
海なので水着に着替えてサービスシーンが多めですが、夜になると友達は梓に横寺のことを聞き出す。交際しているって流れになっているのだが、実際は付き合っていなくて、友達の一人が、熱中症か風邪で倒れてしまう。
「小豆ちゃんさ…あの横寺って奴といつから付き合ってるか気になるてっていうか?」
「ずっと前から付き合ってるっていうか」
「横寺のどこが好きっていうか?」
「宇宙一カッコイイところ…」
「え?」
「気が利いてスマートで、変態だけど、いつもクジャクみたいでキラキラしてて」
モリイは風邪でダウンしてしまったようで、梓は一緒に添い寝していた。目を覚ましたモリイは、梓に修学旅行の時のことを謝罪する。梓は自分が弱かったことでこんなことになったと、黙って転校したことを謝罪した。
「変な病気だったらどうしようって困ったんだからね」
「漫画の読みすぎじゃん!うちらのことまで気にかけてくれるなんて嬉しいじゃん」
「真面目に心配したんだから」
「当たり前でしょ?友達だもん」
「ごめん…修学旅行のこと…悪気はなかった」
「どうせ善意しかなかったんでしょ?こっちこそ黙って転校なんかしてごめんね」
自分の意見を素直に言っていれば、すれ違うこともなかったのだが、学校生活は難しい。
さよならマイホーム
横寺は月子に助けを求め、両親に連絡をしようにも町内会のみんなで、グアムに旅行中でつながらなかった。月子に会いたいという理由で嘘までついて呼び出したりしないと、例え話をするのだが、月子は自分に会いたいと思ってくれたのだが、徐々に不機嫌になってしまった。なんとか機嫌を直してもらい猫耳が生えてきた。
「そもそも先輩の家は、本当にこの場所にあったのですか?」
「当たり前だよ!筒隠と会いたいからって騙したりしないよ」
「私に会いたかったのですか?」
「たかだかその程度で嘘なんか言わないよ…例え話」
「たかだか…ただの…たかだか…ただの…私程度は先輩の家に来たこともないので…」
「わが家が無事に戻ってきたら、大切なオイリーワンな月子ちゃんを是非招待したいな」
「速やかにこの現象を考えないといけないですが…」
「今夜は私の家に泊るですか?」
台風が接近し大雨になってしまい、月子は横寺を自宅誘う。バスを降りてから、横寺は月子を抱きかかえ、筒隠家まで運んできたのだが、子供扱いしたことで不機嫌になり指に噛みつく。
「風邪をひくといけないですから、お風呂に入るですか?」
お風呂に案内されるのだが、家はかなり大きなお屋敷で、部屋の掃除が大変そうだった。月子は掃除が好きみたいです。脱衣所はまるで温泉施設のようだった。渡されたのは男用のジャージだった。誰のだろうか?
「では、私は台所にいますから」
「君は入らないの?」
「後で入りますが…」
「一緒に入ればいいじゃないか!僕はいつでも準備万端だよ~♡」
「どういう意味で言ってるか、いまいちわかりかねるですが、家から徒歩1分のところに交番があるですから!」
ギャルゲーのように、ヒロインによる風呂に乱入イベントがあるのではないかと期待して待っているが、いつになっても月子はやってこなかった。横寺はのぼせてしまい脱衣所で声がすると月子と部長だった。
「止めるな月子をかどわかす男など八つ裂きに」
「大丈夫か?部長お風呂いただいてます」
「先輩お願いですから服を着てください」
横寺は猫像にお願いして羞恥心を無くしていたので、全然恥ずかしいとい感情はなかった。横寺を見て動揺する部長は、タオルを投げまくる。洗剤のボトルが横寺に直撃して気絶してしまう。
横寺が目を覚ますと、布団にグルグルと撒かれて身動きができなかった。部長は男の全裸を初めて見たようで、幻想を打ち砕かれたとブツブツ言っている。横寺は以前に月子の着替え中に全裸を見ていたことを話題にふると、月子はお茶を満タンに注いでこぼしてしまう。
「私は別に構わんが、月子に謝るがいい」
「僕が悪かったよ」
「私はそんなに見れて…気にしてないので」
「前に君の裸を見たことがあるから、おあいこだよね?」
「そうですね…舌を噛んで黙るか?舌を噛んで死んでください」
「貴様…月子の裸を見たとな…やはりそうか…貴様横寺の弟だな」
「今すぐ外に放り出してやる!」
「先輩は私のお客さんです…私の意思を尊重してくれないんですか?」
「と思ったが、今夜はもう遅いから家にいてもいい」
部長は横寺をサンドバックにして殴るのだが、横寺はトイレに行きたかった。月子はペットボトルを目の前に置いて去ってしまう。10分経過し部長は早寝するため眠りにつく。布団から脱出した横寺に、寝ぼけた部長が、月子だと思って抱きつく。
「何故だ月子…お前まで何処かへ行ってしまうのか?もう嫌だ離れるのは嫌だ…独りぼっちにしないで…」
横寺は部長の寝言から弱さを知った。女の子の泣き顔は見たくないと、梓のことが心配になり電話をかけるが熟睡していた。梓の電話帳に横寺は王子様と登録されていた。
脱衣所から湯気が出ていて、閉め忘れたと思い扉を開けると、風呂上がりの月子がいた。動揺してタオルとボトルをぶちまける。脱衣所から逃げようとすると背後には部長がいた。
「まだ寝ていなかったですか?姉さんがこんな時間まで起きてるなんて珍しいですね」
「先輩の布団そろそろほどいてあげてください…うっかり屋さんですが悪い人ではないです…」
「すごくたまに優しかったりするですし…あ!」
「僕うっかり屋さんなんだよね…おやすみ…いい夢を…」
「完璧なクズだな!月子を毒牙にかけるとは、月子が助けを呼んだのだ!腹部に迫る大洪水になってた」
「湯上がりの月子を私でもほとんど見たことがないのに!許さぁぁぁん!」
横寺は部長から逃走して蔵へ逃げ込む。懐中電灯で照らすとものすごく散らかっていて、そこにはバーバラさんの抱き枕があった。他にも横寺の家の家具など全てがここにあった。上を照らすと、そこにはもうひとつの大きな笑わない猫像があった。
次回「ようこそマイフレンド」
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