変態王子と笑わない猫9話「幸福な王子」の感想です。横寺は月子との関係が進展しようとしている中、突然エマヌエーラ・ポルラローラという少女が現れた。ポン太の妹で、省略してエミと呼ばれている。横寺のことを知っているのだが、横寺は全く覚えがなかった。学校見学することになり、生徒全員が制服というなの水着に着替えて、横寺は変態ではなく、王子と呼ばれるようになった。
月子は、エミのことを邪悪な存在であると敵対するのだが、ヤキモチを妬いているのである。学校の敷地内にはイタリアの遺跡など意味不明な状況になっていた。この状況でひとりだけ得するのは横寺であると、月子は疑う。
エミが猫神に願ったようで、部長は対策を考えようと横寺家にやってきた。そこでアルバムを見ると、ポン太の妹いうのは、大事にしているウサギのことで、エミという少女の正体が何者なのかわからなかった。一緒に写っているエミはどのような関係なのか?
幸福な王子
ポン太の妹=やじさん(ウサギ)が、家から脱走していなくなってしまったと相談された。このことから、妹がエミという願いはキャンセルされていることになる。梓は横寺から逃げて、体育倉庫でネットに絡まって、もがいていた。
「そっちに近づきたくないだけだもん」
「君と仲直りしたいんだ」
「仲直りの誠意を見せてくれたら…王子様は優しくお姫様とキス…握手してくれるとか」
「またね横寺君」
部長との出来事を説明すると分かってくれて、握手して仲直りすることができた。梓はやじさんの捜索に協力することになった。変態ではなく横寺君と言いましたが、どういうことなの?
月子は、イラストを描いて歌を歌っているとエミが音痴であると指摘した。対抗心メラメラで、音痴だとしても絵が描けて、料理ができて、マッサージができると得意な分野が豊富であると自慢する。水泳で勝負することになったのだが、月子は運動が苦手で、エミとの勝負は互角だった。
「ゴボゴボゴボ…ぷは~」
エミは満足したようで、水着が制服である願いをキャンセルした。すると女子生徒は水着がなくなり全裸状態でパニックになる。横寺の前にいた月子も同様に全裸になっていたのだ。
「見る度にビックリ成長しているよね!」
「む!」
やじさんを行方不明にしたのはエミではなかった。横寺はエミが聖歌隊の人間であることを思い出した。エミは父親の都合でイタリアに帰る時に、仲の良いお兄さんがいて、日本に帰ってきたら遊んでくれると約束してくれた。その男というのが横寺なのだろう。
「最後のお願い、明後日の体育のお祭りの日、遊んでほしいの…そしたら諦める」
「何を?」
「ほんとあんたってパンプキン…」
やじさんは梓に発見され、エミが届けに行った。ポン太の話によるとエミのことを知っていて、横寺と一緒に話していたのを覚えていた。でも横寺の記憶にはない。
横寺はエミに会って、仲のいい兄を捜すことにした。横寺の言葉でエミは怒ってしまい全ての願いをキャンセルした。都合のいい猫神であると適当に願ったことを知り、横寺は怒る。
「馬鹿だと思っていたけれど、くそったれだとは思わなかった」
「パンプキンはいつまで経ってもパンプキン!もう飽き飽き全部キャンセルするつ~の」
「あんたが私にできることなんて、なんもないつ~のパンプキン野郎!」
「願おうが願うまいが、大切なものは変わりっこないんだ」
「私のこときれいさっぱり忘れてるんだつ~の!腐れカボチャ!オタンコナス!」
自分のことを全部忘れてしまっている横寺に怒り、エミは逃げ出してしまう。
月子は横寺の元気がないことから、悪女に翻弄されたと考える。全ての願いをキャンセルされたことから問題解決したであろうと考えるのだが、学校はイタリアのままだった。これは部長の願いなのだろうか?
部長はイタリアの交換留学生1号に選ばれた。イタリアへの願いは何度キャンセルしていることから、部長ではなかった。
学校の屋上にエミがいて、危ないと先生たちが騒いでいるのだが、入り口が見当たらなかった。横寺はどうにかしようとすると、梓が入り口を知っていた。都合よく梓に甘えてばかりで、何もしてあげることができないままだった。
「あの子と話がしたい…頼ってばかりでごめん」
「あなたの願うことならなんでもしてあげるわよ…横寺君」
また横寺君と呼んでいるが、梓ではないのだろうか?このことに横寺は気が付いていない。
「こっちくるなパンプキン」
「あんたは私のことなんてどうでもよかったんだ…約束も忘れちゃったんだ」
「もっと大事なこと忘れてない?100%笑い方をする女の子とか?」
横寺の好きな女の子から、借りている笑顔があるとエミから聞いて、横寺は何かを思い出しかけた。その時、梓が現れるのだが、口調から梓ではないことを知る。
「解決したかしら横寺君…私のおかげね…幸福な王子ってご存じかしら?」
「お前誰だよ?」
「私よ…横寺君の友達の小豆ちゃん」
「参ったね先日はお世話になりましてと挨拶すればいいのかな?」
梓は燕の物語を離す。いつも王子を助けてばかりの燕だが、いつもその人には見てもらえない。王子も助けられて人も幸せだが、燕はどんな気持ちなのだろうか?
横寺は梓ではないことを追求すると、梓の体には猫神が入っていた。
「これは横寺君の願いだ…」
引き寄せられた横寺は校舎をイタリア化する。部長は留学生となりイタリアへ。エミは横寺の願いを叶えるための二段構えの道具。横寺は大きくなった筒隠つくしがイタリアへ行けるようにと願ったという事実を聞かされる。横寺の消えている記憶に関係している。
全ては猫神の計画通りなのか?横寺とつくしは過去に出会っていたのか?
「疑うというなら取り消すといい…引き寄せられた道具を消すけどね」
「ふざけんな!あんたなんかどっかいっちゃえ!」
「僕も前で祈ったな…その願い確かに聞き届ける…小豆梓と一緒にね」
エミが祈ってしまい、猫神は梓の体と一緒に消えようとしていたのだが、横寺がキャンセルすることで、イタリア化も全て取消となる。エミが消えることになるのだが、たいつも協力してくれた梓のために行動する。
「キャンセルする」
「校舎イタリア化の解消とエミの抹消を開始する」
横寺は梓にキスをするのでした。エミの抹消をキャンセルして、梓との仲直りすることができた。
萌えアニメ的な流れだったが、エミや梓に憑依した猫神、消えてしまった記憶など物語が複雑になってきました。
横寺が誰かを選ばないから、いつまで経過しても月子も梓も可愛そうである。どちらかしか選べないというならば、どちらかが傷つくことになってしまうのだが、梓は本当に好き好きアピールしているのに、いつまで経過しても、ちゃんと見てもらえなかった。
それでも今回だけは、今までの努力が報われたといいますか、キスしてもらいました。このシーンを月子が見たらショックだろう。
次回「一番長いということ」
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