勇者警察ジェイデッカー29話「合体!ファイヤージェイデッカー」の感想です。放送日1994年8月20日。ブレイブポリス最終計画のジェイデッカーとデュークファイヤーの合体に不具合が発見された。この話は勇者シリーズの中でも、とても感動的なシーンであり、レジーナの口癖である「完璧な警察官」と過去についても明かされる重要なエピソードでもあるので是非見てほしい。
5万分の1
ファイヤージェイデッカーへの合体をするとデッカードかデュークの超AIが破損してしまうことが分かったのだ。原因はデッカードが記憶を戻した時に合体データへ干渉してしまったためである。藤堂が最初からプログラムを作り直そうとするが、レジーナはいつ凶悪な事件が起こるかわからないため計画を実行しようと発言する。
「デッカードのせいだって言うの?」
「デュークの合体データは完璧よ!」
「レディその話は止めよう」」
「お互い合体してデータが残る確率は?」
「その確率は0.002%ハッキリ0と言った方がいいかもね。」
「0.002%。500000000の1か。」
「いつ協力は犯罪ロボットが出現するか分からないんです。」
「君だって覚えてるはずじゃないか、記憶が無くなったデッカードが」
「あなた何か勘違いをしているんじゃなくて?彼らはロボット人間じゃないのよ。警察官の使命は一般市民を守ることにあります。」
レジーナの言葉に空気が悪くなってしまう。ビルドチームはレジーナのメンテナインは断ることにして不快な話になってしまうとデュークは席を外そうとするとデッカードが止める。そこでデュークはレジーナの過去を話すのだった。
「おっとナイトさんお姫様にチクリに行くのかい?」
「別に、ただ不愉快な話を聞きたくないだけだ。」
「あーそーじゃー勝手にすれば?」
「ふたりともいい加減にしないかデューク済まない。」
「確かにレディは無神経すぎた。だが私は彼女の優しさを信じてやりたいんだ。」
レジーナの過去
レジーナの母ヴァネッサ・アルジーンはロボットの違法開発プロジェクトに加わっていて、警察官である父デイビットは逮捕できず逃走を手助けしてしまった。後に母は逮捕されて父は警察官を辞めさせられてしまった。レジーナは犯罪を犯した母と警察官を捨てた父を今でも憎んでいたのだ。彼女が善と悪の心にこだわっているのがわかりましたね。
「私はレディが望んだ完璧な警察官にはなれなかった。苦しみから救えなかった。だから誓ったんだ。レディの笑顔を見るためにならどんなことでもやろうと。」
「デューク知っていたのね。」
タイミング悪くレジーナが話を聞いていて飛び出してしまう。
レジーナとデューク
「あなたはまだ両親を憎んでいるのか?」
「当然よ私の中にはあの人たちと同じ血が流れているのよ。」
「どんな仕打ちを受けたとしてもあなたを心の底から憎めない。人間の心には自分を創造した者への愛情はないのか?」
「あなたの気持ちには感謝するわ。でも人間は思い出を捨て去ることはできないの。私はまだあなたに笑顔を見せられそうにない。」
「思い出は人間にとって大事なものだ。捨て去る必要はない。さよならレディ。」
「さよなら」の言葉にどんな意味があるのか、レジーナはデュークが合体することを知り後を追う。
ハイパーチーフテン
ビクティムは完全な悪の超AIを取り付け、ブレイブポリスとの戦闘データを入力してハイパーチーフテンを2体完成させた。街で暴走するロボットを止めようとジェイデッカーとスーパービルドタイガーが立ち向かう。
タイガービームを発射するとチーフテン2が盾になりEN吸収する。赤いチーフテン1が剣でビームを応戦してくる。前回同様の攻撃をしてくると分かっていて何故ビームを発射するのだろうか?
ジェイデッカーはチーフテン1にキックを命中させるがチーフテン2に蹴り倒されてしまう。勇太が襲われそうになるとシャドウ丸とガンマックスが駆けつける。シャドウ丸は戦車に変形しビームを発射すると吹き飛ばされスーパービルドタイガーへぶつかる。
「お前たちの力をひとつに合わせればブレイブポリスに勝てる。だがどちらか一方が心を失うことになる。どちらが生き残るかお前たちが決めろ!強い者が生き残る合体しろチーフテン!」
デュークファイヤーに合体し救援に入るとチーフテンはダンから合体データを受け取りると、互いに剣で刺し殺そうとする。チーフテン1が生き残りチーフテン2のパーツが合体する。ジェイバスターとファイアーバスターを同時発射するが反射される。
「バラバラに戦っても勝ち目はない。」
「一斉攻撃か!」
「ラジャ!」
「行くぜ!」
「おう!」
「見たか?最強のパワーと完全なる悪の心を持ったチーフテンの力を!」
一斉に攻撃するが全員吹き飛ばされてしまいスーパービルドタイガーが頭部を掴まれる。ガンマックスはモーターをやられて、シャドウ丸は武器がなくなってしまった。「シャドウ丸、俺を乗せて飛んでくれ!こんなもんで負けられるかよ!」このふたりカッコイイ!
「勇太我々に合体命令を。」
「ファイヤージェイデッカーに合体させてくれ。」
「今のままで合体したら記憶が消えちゃうんだよ。」
「だがこのままでは奴に勝つことができない!」
「我々は負けるわけにはいかないんだ。」
「デッカードやっと取り戻した記憶じゃない。それにデュークだって。」
「この街を守るためには我々がやるしかないんだ。」
「生き残る確率は5万分の1。決して0ではない。」
「思い出すんだ勇太。君は私が警視庁に配属されるとき悲しみを乗り越えたじゃないか!あのときの勇気をもう一度思い出すんだ。」
「分かったよ僕たちはブレイブポオリスで僕はそのボスなんだ!」
勇太はデッカードたちの想いを受け取り、ファイヤージェイデッカーへの合体を決断するとレジーナが飛び出してきた。今まで散々当り散らして合体するように言ってきた少女が泣きながら止める感動のシーンである。自分の記憶が消えたらお互いのパートナーを守ってくれるようにお願い手を握り誓い合う。
「ダメ!合体はダメ!」
「レディこっちを向いてその涙だけで私は満足だ。」
「もし私の心が消えたならレディを守ってくれ!」
「だがその逆だったらその時は勇太を頼む!」
「この命に代えても!」
「レジーナふたりを信じよう!よし行くよブレイブアップファイヤージェイデッカー!」
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「デッカード?」
「私は無事だ。」
「それじゃ・・・」
「レディ私もここにいる。」
「奴ら5万枚のカードの中からたった1枚のACEを掴みやがったぜ!」
勇太は合体命令を出しジェイデッカーとデュークファイヤーは合体した。勇太の呼びかけにデッカードが答えデュークの記憶が消えたと思い崩れるレジーナにデュークは声をかけた。レジーナの泣き顔かわいすぎるでしょ。
「チーフテンお前も超AIを持っているな武器を捨てて投降するんだ。我々はお前を殺したくはない自首するんだ。」
説得に応じず攻撃を仕掛けてくるチーフテンにバーニングファイヤーソードを抜く。
「行くぞデューク!」
「ラジャ!デッカード!」
ファイヤーソードを炎が放ちチーフテンの剣を砕き叩き斬った。超AIのブラックボックスを回収しようとしているとダンとビクティムが空襲から襲い掛かる。「まだ勝負は着いていないぞ!」チーフテン2の意識が残っていてダンを貫通する。
「何?馬鹿なお前にも完全な悪の心を持たせたはず!何故だぁぁぁ!」
ビクティムは逮捕されチーフテンシリーズの超AIは保管された。デッカードや勇太たちの意見で、犯罪を犯した超AIはデータの書き換えや破壊ではなく、人間と同じく処罰を持って対応することになった。
「超AIには完全な心は宿らないのね人間と同じように。」
友永家の前デッカードとデュークを洗車しているが、ファイヤーローダーの放水角度を間違い、勇太とレジーナはずぶ濡れになってしまった。レジーナは笑顔になりツンツンした態度をしなくなった。このころからツンデレキャラがいたんですね。レジーナは友永君だったのが勇太君に名前で呼ぶようになった。これはもしかすると展開があるのか?
次回「地下都市SOS」
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