変態王子と笑わない猫1話「変態さんと笑わない猫」の感想です。2013年に放送された作品で、ヒロインの筒隠月子が、とても可愛いのです。声優の小倉唯さんがEDテーマ、田村ゆかりさんがOPテーマを歌っています。
OP | 田村ゆかり | Fantastic future |
ED | 小倉唯 | Baby Sweet Berry Love |
主人公の横寺陽人は、陸上部に所属しており、水泳部のプールが見える窓際で、スクワットの練習を欠かさずに行っていました。鍛えているのではなく、一秒でも女子の水着を見たいためである。特に競泳水着に魅惑の魔法があると気に入っていた。
その時、陸上部の部長で、鋼鉄の王と呼ばれている筒隠つくしに声を掛けられた。部長は横寺が毎日部活に励んでいた姿を見ていた。水着のためであり陸上のためではないのだが、部長は勘違いをしていて、横寺を次期部長に任命する。
「おい!横寺」
「違います!ワザと覗いていたんではなくたまたまです!うっかりです!何かの陰謀です!」
「何を分からんことを…私は決めたぞ!お前こそ我が後継者に相応しい」
「今ここに宣言する!横寺陽人を次期部長に任命する!」
「僕には陸上よりも大事なものがあるというか…」
「陸上より?詳しく語るがいい」
「部長の後継者となるために生まれてきました!次期部長など感激の至り、謹んでお受けいたします!」
断ろうとしていたのだが、断れない性格のようで引き受けてしまったのだ。昔から口先で本音を言えずごまかしてしまうのが嫌だった。部活を辞めて女の子とイチャイチャして一生を終えたいと考えていた。
下校中に幼馴染のポン太から、18禁のコミックやDVDやゲームなどの宝を100円で引き取ってくれないかと相談を受ける。世界では飢えや貧しさで苦しむ子供達がたくさんいて、100円あれば40Lの水を飲めることになる。
一本杉の丘の笑わない猫の像の話をされた。お供え物を捧げれば、いらない何かを必要な誰かに与えてくれる。ポン太はいらない抱き枕をお供えして、世界平和への道を進んだ。抱き枕は消えて誰かの元へ送られる。
変態さんと笑わない猫
夜に横寺は自分の建前をなくしてしまおうと、抱き枕のバーバラさんを背負いベルトに固定し、自転車で丘の笑わない猫像の前にやってきた。懐中電灯で照らされると、幼い少女が驚いて逃げ出した。誤解されていると思い、横寺は少女を追いかける。
「ぎやぁぁぁぁぁ!変態さ~ん!」
「待って待って誤解だよ」
「誤解も視界もないです!何も見てない設定ですから」
「その設定は後で改変されるよね?」
「勿論です!日本中のお巡りさんが私の味方なのです!」
「僕とじっくり語り合えば分かるから」
「嫌です嫌です嫌です!そういうのは愛がないと嫌です!」
「そういうのってどういうの?黙っていれば優しくするから」
「私、今すごく不幸です!」
「誤解だってば」
一本杉を何周もして少女の手を引くと謝って押し倒してしまう。変態に襲われると思った少女は泣き出してしまうが、横寺は事情を説明して少女から離れる。頭を下げて謝罪し、バーバラさんの頭も下げる。
「私、全然美味しくないです…貧相だしペッタンだしスットントンだし、身体測定もクラスで一番ヘッポコだったのです…」
「後2年待ったら、きっと美味しくなるから、それまで綺麗な体でいたかったです…」
「聞いてくれバーバラさんはただの抱き枕だ、僕は無実だし女の子を押し倒したこともない清らかな体だよ」
「安全で清らかな人なら私の上からどいてほしいです」
「驚かせるつもりはなかったんだ…ごめんm(__)m」
「なんですかそれ?謝り方まで変態さんですね」
夜に抱き枕持ってる男に遭遇したら、これは100%変態である。更に追いかけ回されたりしたら、逃げるに決まっている。
横寺は月子に自分の建前をなくしてもらうために、ここまでやってきたことを話す。その噂は広がっていて理解してくれた。月子は、すぐに泣いたり怒ったりしないで本音を隠せる大人になりたいと願っていた。月子は横寺に持っていた肉まんを渡し、パクパクと食べる。
「私の家の架空は、一度辱められた男には、生涯責任を取らせよです!だから覚悟してくだいです!」
「冗談です」
「本音はとても嬉しいに決まってるよ」
「責任取ってくれるのですか?本当に建前が上手に使えないのですね?」
一緒に猫像にお願いをすることにした。月子の肉まんが1つと、バーバラさんのベルトが無くなっていたのだ。特に変化はないと、笑わない猫の力を軽視して帰りました。
夏と言えば、女子の制服に透けた下着の線を見て楽しんで通学している横寺。校門前では小豆梓のご褒美タイムが行われていた。春から転校してきた金髪の美少女のお嬢様は男子から告白されまくっていた。横寺はいつも朝練のため知らなかったのだが、今日からサボっていた。
「付き合ってくれね?ふーん?で?フラミンゴでさえ求愛ダンスくらいするのにあなたは?まさかそれで終わり?」
「え?」
「言葉だけなら九官鳥だけでも言えるわ!行動で見せてよ!校門に赤いじゅうたん弾き詰めろって言ってるわけじゃないのよ!」
「例えばさ、こっちが呼んだら朝でも夜でも駆けつけられる?全てを犠牲に愚門な羊みたいに付き従えるのかしら?」
「ね?…無理でしょ?」
「ありがとうございます♡」
お嬢様口調でとにかくキツイ言い方なので、その責め方を感じたくて、ある生徒からご褒美タイムと呼ばれるようになったのです。笑わない猫の力が発動して横寺は心の中で思ったことを口に出してしまう。
「でもあの子、偉そうなわりに、すっごいペチャパイだよね!」
「おかしいな思ったことが勝手に…」
「ははーん!あなた面白いこと言うじゃない…しつけの悪い犬に噛まれたみたいで」
「大丈夫だよ!僕は大きい方が断然好きだけど、世の中には貧乳はステータスな希少価値が好きって人もいるし、ペチャンコだとブラとかも必要ないと思うし、形も崩れないっていうか、そもそも崩れる形がないっていうか、やったねラッキー大貧乳!」
「随分楽しそうだな…」
「何よあなた邪魔しないで」
「黙れ!邪魔は貴様の方だ…この男は今から生か死を選ぶのだ!DEAD OR DIE」
「何故朝練を無断欠席した?」
「短パンってどういうことですか部長!いつものスパッツはどうしたんですか?台無しじゃないか!今すぐ脱げ!直ちにスパッツに着替えろ!」
梓の胸が小さいことを指摘し、朝練をサボったことを聞きにやってきた部長。そこでも思ったことを言ってしまい、部長がスパッツではなく短パンを履いていることを指摘する。あまりの行動に自分でもどうしたらいいのか分からず、その場の空気が冷めて、横寺は変態王子と呼ばれるようになった。
放課後の教室で横寺は何故思ったことが口から出てしまうようになったのか分からず悩んでいると、女子生徒が声をかけてきて引っ張り、横寺は少女の上になり襲っていると思われる状況を作り出す。
「噂通りの変態さんですね」
「君…誰?」
「何故ジロジロ見るのですか?こうすると思い出せるのですか?」
「こんなところを見られたら僕はまた」
「また?あれが初めてじゃないのですね?完全に完璧に前壁に変態さんなのですね?」
「筒隠月子と言います…では恥ずかしいので私の上からどいてほしいです」
女子生徒の名は筒隠月子で、昨日の笑わない猫像の前で出会った少女だった。事情を説明すると横寺の建前はベルトと、月子の表情は肉まんと一緒に奪われてしまったのだ。月子は表情が全く作れなくなり、日常生活に支障が出ると、猫像に返してもらうためお願いする。
しかし、建前も表情も必要な誰かに渡されているため取り戻すことができなかった。横寺は月子を笑わせるため体をくすぐり、噛みつかれてる。建前がいらない人を探して猫像にお願いすることで、解決すると考える。同時に月子の表情を隠したいという人を探そうと、二人の協力関係が成立しました。
翌日、横寺は学校の保健室にいて月子が付き添っていた。何故こんなことになっているのかというと、横寺はつくしに挨拶をすると聞いてはならないことを話し、殴られてしまったのだ。
「横寺、変態の病は治ったのか?」
「部長、そんなに胸が大きく膨らみ始めたのは小学校何年生くらいからですか?」
保健室の隣のベッドには梓がいた。こんな場所で寝ているのは体調が悪かったのだろうか?横寺は梓の隅々を一瞬でチェックして指摘する。月子は二人の様子が気になり間に入る。
「この前の変態!」
「小豆梓じゃないか、ゆっくり眠れた?」
「話しかけないで、なんでそんなこと聞くのよ変態!」
「よだれの後がバッチリ残ってるから、お嬢様くらいになるとよだれもファッションの一部だよね?」
「余計な指摘をしないでくれるかしら」
「ブラウスのボタンが外れかかってたり、スカートがめくれてるのはなんだろう?僕を誘ってるのかな?」
「お嬢様が身だしなみをチェックしないはずもないし、勿論ワザとだよね?」
「当然よ!」
「すみません…お二人はどういうお付き合いをされているんですか?」
「魚心あれば水心みたいなものかしら?ごきげんよう!」
梓は恥ずかしくなって保健室から飛び出してしまった。その後、月子はベッドの足をガンガンと蹴りまくる。これは嫉妬である。
「彼女とは本当にお付き合いされてないのですね」
「勿論、僕はすごく嫌われているからね!二人っきりになったら殺人事件だよ」
「あの方、私がいただけで本音が全然喋れなくなってしまったのですね」
「人の前では建前が出せない?僕みんなの前で貧乳って言っちゃったんだよね」
「言っちゃんたんですか?致命的変態さんですね」
「人前ではお嬢様の体面を守らないければならないんだよ、そこまでの建前普通ではありえないよね?」
月子は梓の様子を見て、本音が言えない状態であると見抜き、横寺は梓の首に巻いているチョーカーがベルトに似ていたことから、もしかすると横寺の建前を受け取った可能性が高いと考える。自分の建前を返してもらうために行動を起こす。
「小豆梓、僕の大事な物を返せ!」
「君を見ていて分かったことがある。僕の全ては小豆梓に奪われたんだって、責任を取れ!」
「変態のくせになにをいきなり?気持ちは行動で示すものよ?あなたは私のために何ができるのかしら?」
「小豆梓の全部を奪いたい!だから僕を側にいさせてほしい!24時間いつでもどこでもどこまでも、その気になったら僕に心を開いて、大切なものを分けることができるように!」
「側にいられるなら僕は君の犬になるよ」
「やったーグルグル巻きにされたチーターくらい幸せよ(変態と一緒だななんてそんなの絶対嫌なのに…)」
みんなの前で横寺は梓に告白し、変態から犬にチェンジして許可をもらうことに成功した。
次回「妖精さんは怒らない」
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