CLANNAD AFTER STORY4話「あの日と同じ笑顔で」の感想です。演劇部でお昼と食べていると芽衣のことを聞かれて事情を説明する。春原が以前のようにサッカー部に戻ることができれば、あの頃の兄に戻ってくれると信じていた。高校のサッカー部の体質は独特で評判が良くなかった。春原は学校に来なくて寮にもいなかった。
岡崎VS春原
可能性が低かったが芽衣たちはサッカー部に春原の復帰をお願いにやってきたのだが、春原の妹だと名前を出すと態度が変わり、岡崎と渚まで悪いように言われてしまった。自分のことならともかく、渚のことまで悪く言われたことを不快に思い、動こうとすると渚が止める。
「兄がご迷惑をおかけしたのは知ってます。でもどうかお願いします。このままじゃ兄はダメになっちゃうと思うんですだから」
「あいつは元々ダメな奴だったんだよ。何をやってもダメなんだよ」
「岡崎お前も同類なんだからその辺分かってるんじゃないのか?」
「それにあんたもダブりのはみだし者だったよな?」
岡崎たちは宮沢に相談を持ち掛け、春原とサッカー部に何があったのか説明する。下級生は上級生に絶対服従で上下関係が上手くなかった。我慢できなくなった春原は高校1年生の時に暴力事件を起こしていた。同時期に岡崎も別のところで喧嘩して職員室で出会いそれから一緒にいるようになった。喧嘩が原因で新人戦は出場辞退で春原は退部。サッカー部はそのことを許せないでいた。
宮沢は兄のことを少し話した。兄は学校に行かず警察のお世話になることも多かった。昔は怖い人だったが長所もあり自分のことを引き出せない不器用なだけだった。早苗も同じようなことを言っていた。春原がもしサッカー部に戻ったとしてもそのような関係では楽しくすることができないのではないか?サッカー以外でも何かきっかけがあればと話す。
翌日、春原が登校してきて岡崎は芽衣のことを話すのだが、口論になり胸倉を掴み騒ぎを起こす。椋、杏、ことみが仲裁するが岡崎は教室を後にする。椋ちゃん泣いてるし…
「芽衣ちゃんが何しているか気にならないのか?」
「なんでそんなこと聞くんだよ?芽衣はお前といるんだろ?僕は早苗さんのことで忙しいんだよ。芽衣のことなんか構ってる暇ないね」
「それ本気で言ってるのか?」
「芽衣のことは任せるよ上手くやってくれよな」
「いい加減にしろよお前」
「何怒ってるんだよ?芽衣だって僕のことなんか」
「春原!芽衣ちゃんが何やってると思う?サッカー部の奴らに聞いてみろ?芽衣ちゃんがどれほどお前の考えてるか分かるはずだ」
「お前何言ってるのわけわかんないよ!やるのかよ岡崎」
春原と喧嘩してしまったことを芽衣と渚に伝え、再び芽衣と岡崎がサッカー部にお願いすることになったのだが渚もついて行くことになった。口論になり喧嘩にでもなったら渚を守ることができないと置いていくつもりだったが、意地っ張りで頑固な性格が発動してしまう。いつも謙虚なイメージだがこういう時は強い意志を見せます。
「渚、お前は先に帰ってろ。サッカー部がどんな奴らか分かっただろ?話がどうこじれるか分からない。行くのは俺と芽衣ちゃんだけでいい」
「そんなのダメです。そんなこと聞いたら尚更放ってはおけないです」
「喧嘩にでもなったら俺はお前の面倒までも見られないぞ?」
「その時は私、芽衣ちゃんと一緒に逃げちゃいます。智也君に何かあっても私が芽衣ちゃんを助けられます」
サッカー部にお願いして断られるのだが、岡崎が頭を下げるとボール拾いをするように命じられる。PKの練習でワザとシュートを外されたくさんのボール拾いをさせられて、グランド整備までさせられてしまった。部活の時間が終わり部室で話を聞いてもらうのだが、春原をサッカー部に復帰させること拒否されてしまった。
「春原陽平のことです。部に復帰させていただきたいって」
「あー悪いダメだわ。お前の兄貴のような嫌われ者誰が仲間に入れるんだよ?」
「あんなクズみたいな奴に力貸してやる意味なんてあんの?」
サッカー部から話を聞くと春原は岡崎たちが行動してくれていることを知っていた。後輩が聞かれたらしくて妹がこんなに頑張っているのに自分からは姿を見せないことを指摘された。芽衣は泣き出してしまい更にからかい腕を捕まれる。岡崎は我慢の限界で全員を相手にしようとする。渚が止めようとするが岡崎は一歩踏み出した瞬間、春原が飛び込んできた。
「お兄ちゃん絶対来るもん芽衣のこと助けに来てくれるもん」
「もっと叫ばないとお兄ちゃんに聞こえないよ」
「この野郎、悪い渚、芽衣ちゃんのために我慢しようと思ってたけど限界だ」
「芽衣を泣かせるんじゃねー!芽衣を泣かせる奴は僕が許さねーからな!」
岡崎と春原は怒りが爆発しサッカー部を全員叩き潰す。妹を泣かせた連中を許さんと春原が駆けつけた姿は、あの頃と何も変わってはいなかった。雨が降り出し土砂降りの中で倒れ岡崎は春原に説教する。立ち上がった二人は喧嘩を始めて渚と芽衣が泣きじゃくり止めに入る。
「岡崎勝ったのかな?」
「負けじゃないだろ!芽衣ちゃんに謝れよ…お前さえちゃんとしていればこんなことにならなかったんだよ。本当にダメな兄貴だよ」
「喧嘩売ってんのか?」
「この馬鹿野郎!お前のせいで芽衣ちゃんがどんな思いをしたと思ってんだよ。お前がしっかりしないでどうするんだ?お前は芽衣ちゃんの兄貴だろ?もっと芽衣ちゃんのことを考えてやれよ!」
「考えたさ」
「嘘つけ!芽衣ちゃんが俺みたいな男に引っ掛けられてるのにお前何もしなかっただろう?心配しなかっただろう?」
「心配したよ」
「じゃあなんで放っておくんだよ?言い訳があるなら言ってみろ?」
「お前ならいいって思ったんだよ!本当は最後まで隠れていようと思ったのに、お前がだらしないから出てきちまったんだよ!ちゃんと芽衣を守ってやれよそれが彼氏の役目だろ!」
「てめえ春原!」
「渚ちゃんと別れるくらい芽衣が好きなんだろう?だったらもっとしっかりしろよ!」
渚の言葉で春原は疑問に思った。岡崎と別れた渚が何故ここにいるのか?芽衣が抱きつきようやく喧嘩が終わった。渚は最初からずっといたのに存在感の無さに驚いた。
あの日と同じ笑顔で
翌日、岡崎と春原は怪我して絆創膏だらけの顔を見合わせて笑った。実家へ帰った芽衣から数日後に手紙が送られてきた。自分も二人を見習い素敵な友達を見つけると。高校生活もあと半年、春原は早苗に愛の告白をしようと秋生にお願いするが、早苗が渚の姉ではなくお母さんだと知り、激怒した秋生が春原を追いかける。
「お父さん早苗さんを僕に下さい。」
「どうしたんですか秋生さん?」
「智也君、まだ春原さんにお母さんのことお話してなかったんですか?」
「お母さん?どういうこと?」
「秋生さんは私の夫です」
「てめえ俺の女に手を出すつもりか?待てコラァァァァァ!」
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ~」
岡崎は初めて春原と出会った時のことを思い出していた。そいつは金髪の変な奴だった。顔を見ただけで大笑いをした。この学校に来てこんなに笑ったのは初めてだった。コイツと一緒に馬鹿をやってみよう…そう思えた。春原と初めて出会った日。あの日から俺達はいつもつるんでいた…そして今も俺達は笑っている。
サッカー部の暴力事件から退部。そこから岡崎との出会い。CLANNADで春原が一番輝いて男らしい姿を見せた回であり、声優の坂口さんと中村さんの演技力が凄まじかったです。芽衣役の田村ゆかりさんはどこのアニメでもどんな役でも完璧に演じますね。
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