ハヤテのごとく2期12話感想「FEELING OF FREEDOM」の感想です。ヒナギクに誕生日プレゼントを渡す約束をしていたのに、人形の呪いでメイドになったり、虎鉄がナギを誘拐したりと騒動を起こしたため、すっかり忘れてしまっていた。慌てて白皇学院に向かったハヤテ、そこには待ちくたびれてソファーに寝ていたヒナギクの姿があった。
FEELING OF FREEDOM
「ヒナギクさん…」
「綾崎君?」
時は少しさかのぼり3月3日のヒナ祭り祭りが終了し解散した後の出来事である。21時に約束したのに既に22時を過ぎていた。怒りがピークに到達して更に23時になり、携帯番号も知らず連絡のしようがない。結局放置されてウトウトしていると眠ってしまった。ヒナギクはハヤテと同じで両親がいなくなってしまった夢を見ていた。
「10分前行動って学校で習わなかったの?21時に待ち合わせしたなら、20時50分に来るのが常識でしょ」
「21時来るって約束じゃなかったかしら?わざと遅れて敵の油断を誘うって」
「そうじゃなくてですね…素で忘れていた。すごくめんどくさいことに巻き込まれて」
「めんどくさい…勝負してほしいんだっけ?武器早く持った方がいいわよ」
「僕の負けでいいですから…」
「あなたが良くても私の気が収まらないのよ」
伊澄はヒナギクに木刀正宗を渡していた。所持した者の潜在能力を極限まで高める法具であり、ヒナギクと共鳴しハヤテの動きを先読みすることが可能になる。武器を持たせれば落とした方が負けという設定になるが、素手で戦うと肉体的接触など何かいかがわしい考えを持っていたため、神父さんにツッコまれる。更に感情が高ぶってしまうのだが、ヒナギクはコントロールできると信じていた。だが怒りが頂点に達して思っている感情を制御できず、全て吐き出してしまう。
「あなたのご主人様はちゃんと覚えてくれたっていうのに!」
「だいたい誕生日の約束をしたのは綾崎君じゃない。ここ数日私がどんな気持ちでいたかもしれないで」
「色々あってですね…」
「私との約束は?そりゃ女の子らしくなくて可愛くないかもしれないけど!」
「すみません本当に…」
「1年で一番大事な日なんだから、そのくらい覚えておきなさいよ馬鹿」
ヒナギクは木刀を落として涙を流しハヤテの胸に倒れかかる。ハヤテはヒナギクの乙女チックな一面を見てしまう。周囲の人からケーキを渡されている可能性が高いと判断し、ハヤテは手作りクッキーをプレゼントした。ちなみにハヤテの誕生日はクッキーひとかけらだけだった。ヒナギクは自分の過去を話すのだった。
「素敵なプレゼントをくれるんでしょ?あなたのご主人様はカワイイ時計をプレゼントしてくれたわ。果たしてこれに勝てるかしら?」
「クッキーですよ僕の手作りの…ケーキにしようと思ったのですが、あえて裏を狙ったみたいな」
「ありがとう…ただ思い出しただけ私にもあった。ケーキの代わりにクッキーひとかけらヘアピン一つ」
「意外ですねあんなお金持ちなのに」
「あの親は…私の本当の親ではないから…本当の両親は私に8000万の借金を押し付けていなくなってしまったの」
ヒナギクの現在の家と両親は実の親ではなかったという衝撃告白。6歳の誕生日前に8000万円の借金を残して姿を消してしまい、借金は雪路が悪さして返済したのだ。その後引き取ってくれたのが現在の桂家だった。父は雪路の小学校の先生である。なんとハヤテと同じ境遇だったのだ。ヒナギクが今の母も好きだが、自分を捨てて行った母の事も好きだった。ヒナギクがハヤテに問いかけた質問は、一緒に連れて行ってもらえなかった何か理由があったのではないかということだった。
ハヤテはヒナギクをテラスに連れて行き夜景を見せる。しっかり手と肩を掴んでいた。
「この風景は初めて会った時に、ヒナギクさんが僕に見せてくれたものなんです。理由はあったかもしれないしなかったかもしれません。人から見ると不幸に見えるかもしれませんし、心に深い傷もあるかもしれません。でも今いるココはそれほど悪くないでしょう」
「今ようやくわかった。私この人のことが好きなんだ。でも好きになるといなくなる気がする。そんな想いがどこか怖くて…」
「私馬鹿だな…この景色と同じ側に会ったのに怖くて見られなくて」
「今も怖いですか?」
「怖いわでも悪くない気分よ」
この後、ヒナギクの機嫌が直り綾崎ではなくハヤテ君と呼ぶようになりました。高所恐怖症が直っているかと思いテラスから外の景色を見ようとするが直っていなかった。
その他の話
ナギに倒された虎鉄は警察により逮捕されたのだが、初犯でありナギの力で刑は軽くなり、各方面に謝罪して罰金と大量の社会奉仕活動で学校も退学にならずに済んだ。執行猶予中にハヤテに会いに来た。
話は数日前にさかのぼる。ヒナギクへの誕生日プレゼントを渡そうと計画するのだが、もしかしてハヤテのことを好きになってしまったらどうしようとナギは考えいた。マリアは思いっきり否定するのだった。
「ヒナギクさんみたいな三食兼美少女がハヤテ君のことを好きになるなんて、そんな非科学的なことありえませんわ」
ヒナギク過去とハヤテのことを好きだという気持ちが描かれましたが、今後想いを伝えることができるのか?そして両親と再会することができるのか楽しみです。
次回「鷺ノ宮家の一族」
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