ハヤテは2、3日の宿泊費用としてマリアに100万円を渡されるのだが、たくさんお金に困っている人がいて寄付してしまった。泊まるところがなくて公園にいるとヒナギクに誘われて桂家に宿泊することになった。
翌日、マリアはハヤテからお金を借りた人達がやってきて返金対応する。ハヤテは何処に泊っているのか気になり電話をするが切られてしまう。白皇学院の制服に着替えて時計塔にやってくると偶然にもハヤテに遭遇するのだった。
やきもちとか焼かれたてジャぱん
「生徒会長さんにはお世話になっていて、ちょっと手伝おうかな?って」
「もしかして生徒会長さんのこと好きなんですか?」
「そんなことあるわけないじゃないですか!」
「へー強く否定するところがまた怪しいですね」
マリアは意地悪してハヤテを困らせるのだが、エレベーターが故障して止まってしまう。操作しようとしているのがマリアで変装までしてやってきたことに、ハヤテは素直に謝ろうと肩に手をかける。次の瞬間エレベーターが動いてハヤテがマリアを強引に襲ってるような姿をヒナギクに目撃されて誤解される。
「なんでマリアさんがここにいるんですか?コスプレまでして…」
「17歳という年齢を考えれば普通です。ハヤテ君を心配してきたんですよ!」
「マリアさん僕のこと心配してくれてそんな恥ずかしい格好までしてくれて」
マリアに心配されたことでハヤテは泣いてしまいナギからの電話がありマリアはここで帰宅。ハヤテはいつもの執事モードに戻り気を引き締めるのだった。ヒナギクはハヤテには彼女がいるのにも関わらず、別の女子とべったりしていたため注意しようと考えていた。
ハヤテはヒナギクに感謝の気持ちを伝えようと夕食を作ろうと考える。母は急な夜勤のため、夕食を任されることになり雪路が帰ってくるとか言っていたが今夜は2人っきりだと気が付いた。スーパーでカレーの材料を購入するがヒナギクは辛口でも中辛でもなく甘口だった。
「ヒナギクさんって好きな食べ物ってあります?」
「好きな食べ物?カレーとハンバーグ」
「なんだかずいぶん男の子みたいなのが好きなんですね」
「だめよカレーはそっちのちょっと甘いやつじゃないと」
「意外と味覚が子供なんですね」
最高のカレーとハンバーグを作ろうとしたのだが、作ってもらうだけなのが嫌だったヒナギクは、お互い分担して調理を始めました。新婚夫婦みたいな関係になり少し恥ずかしい雰囲気になった。お茶を入れようとポットを掴もうとするがお互いの手が触れあってしまう。雪路は屋台のおでんを食べて酔っぱらっていた。
「そうだ綾崎君お風呂入る?」
「そんな…一緒にですか?」
「何勘違いしてるの?そんなわけないでしょ?一緒に入りたい?」
「いやぁぁぁぁぁ」
「それじゃあの西沢さんって子と私とマリアさんと誰と一緒に入りたい?恋人がちゃんといるってのにフラフラして、そんなんじゃ彼女が悲しむわよ?」
「いませんけど…僕に恋人なんていませんけど」
「は?え?いないってどういうこと?あの西沢さんって子と付き合ってるんじゃないの?」
「告白はされましたけど、返事はしなかったっていうか…返事は言わなくていいって言われたから」
ヒナギクは自分が勘違いして、恋人のいない男を夜家に連れ込んで二人っきりな状態に…慌てふためいてアイスを買いに出かけた。すると帰りに運悪く焼き芋屋さんを追いかけた西沢と遭遇するのだった。このまま進めば自宅にハヤテがいることがバレて誤解されてしまうと思ったが、更に運悪くハヤテが登場した。
「あなた」
「白皇の生徒会長さん」
「ヒナギクさんお風呂沸きましたよ」
「ちょっとあなたが考えていることは誤解なの」
「失礼しました。そうかハヤテ君が生徒会長さんの家にいると二人は既に新婚さんなのだ。それなのに私ったらそうとは気付かずに不倫を!」
「ちょっと待って」
「私みたいなのは知らない街で焼き芋片手に朽ち果てて行きますから」
「家に泊っていかない?中途半端な誤解するよりもその方がいいでしょ?」
「二人の愛の巣に私なんかが」
「そんな卑猥な言い方やめてくれる?綾崎君のこと本気で好きならこんな簡単なことで諦めてどうするのよ!」
「はわわわ!駄目なんじゃないかな?そういうこと本人の目の前で!」
誤解をした西沢は走り出しヒナギクが事情を説明し一緒に泊ることになったのだが、帰りに子猫を拾ってきた。ヒナギクは二人にバレンタイン依頼に会うのかと話を振るのだが上手くいかなかった。ハヤテは猫の餌を買ってくるため出掛ける。ハヤテは基本ヒナギクのように、大人っぽくて頼りがいがある女性が好みですぐにメロメロになると西沢は思っていた。ハヤテの両親は1億5千万円の借金を押し付けていなくなったことを知った。
「一目見た瞬間に分かることがある。なんとなく気になっていたのは、感じ取っていたからだろう。この人がもしかしたら自分と同じ痛みを抱えているかもしれないということを…」
ハヤテが帰ってくるとヒナギクに抱かれた子猫がおしっこを漏らしてしまっていた。お風呂に入り西沢が着替えを持ってくると問いかける。お互い名前で呼び合うようになりました。
「バレンタインの答えは聞かなくていいの?」
「先延ばし作戦中なんですよ。長くいれば気の迷いが生じてくるかなみたいな…そんな恰好悪いこと考えたり、桂さんみたいにかっこよくなれたらこんなふうに悩まずに済むんでしょうけど」
「これから私のことはヒナギクって呼んでくれないかしら?その代わりあなたのことは歩って呼ぶけど、ダメかな?私はあなたを応援するわ」
「分かりました…では私も桂さんのことをヒナさんと」
次回「シラヌイがやってきた」
コメントを残す