勇者警察ジェイデッカー最終回「さよなら勇太」の感想です。1995年1月28日。放送日超AI事件が解決し、ブレイブポリスは平和な日々を送っていた。しかし、争いが無くならない地球に対して、ハイジャス人による精神浄化計画を実行しようとしていた。
精神浄化計画
精神浄化計画のための機械ハイジャスターが世界各地に出現し、柏崎に憑依していたカピアが全てを語る。カピアはドーラル星系第6番惑星出身で、ハイジャス人による精神浄化が行われてしまった。宇宙へ出ていたカピア以外の人々は心を無くしてしまったのだ。悲劇を繰り返さないため地球にやってきてブレイブポリスに協力する。
「精神浄化は地球の未来を左右する。決断は君たち自身が成すべきことだ。」
「僕たちの答えは決まっています。」
「世界から憎しみや欲望が消え去り争いがなくなった。同時に人を想う愛情も心の全てを失ったのだ。」
ハイジャス人の宇宙船に潜入し説得を試みる勇太たち。ハイジャス人の目的は種の寿命をまっとうさせるために行動しているようで、地球はドーラル星系と同じ道を辿り近い将来滅亡すると予測された。
「心は常に二つの面を持っている。喜びと悲しみ。憎しみと愛情。善と悪。どちらも同じ心なのだ。」
通信を聞いていた東は今までにないくらい強い口調で反論する。
「私たちは人間だぞ!ロボットじゃないんだ。勝手に心をいじくられて!」
「そうですぜ副総監殿。」
「今度は我々人類が心と言うのもを見直す必要がある。」
[ad#co-1]人類の選んだ未来
「精神浄化を断ると言うのか?」
「はい。精神浄化なんかしなくたって僕たちは大丈夫です。」
「今精神浄化をほどかさなくては人類は滅亡する。前兆である犯罪は増加の一途を辿っているではないか?」
「それとは戦っていきます。あなたたちの力を借りなくても僕たちは努力していきます。」
「不完全な心を守るために平和より戦うことを選ぶと言うのだな?」
「はい。僕たちの気持ち分かってくれたんですね?」
勇太たちの言葉を聞いてハイジャス人は精神浄化を停止して何も言わず去って行った。理解してくれたのか?見放されたのか不明である。地球を救うことができ、デッカードはカピアの星を救ってあげたいと思っていた。カピアはあずきに柏崎が想いを伝えようとしていたのを邪魔してしまったことを謝る。
翌日、デッカードは勇太に話しをしようとするとカピアを連れてドリルボーイやってきた。そしてブレイブポリス全員がカピアの星を救いたいと思っていた。人々に心を与えるにはどれほどの時間がかかるか分からず、地球人の寿命は短く、一緒の時間を過ごすことができなくなると説明される。
「私は人に心を与えられた最初のロボットです。この任務には私が適任だと確信しています。勇太、心を与えてもらったこと本当に幸せに思っている。今度は心を無くした人に私が心を与える番だ。」
「冴島さん僕もこの任務にはデッカードがぴったりだと思います。」
勇太は涙を流し寂しい姿を我慢していたが、カピアはその姿を見て勇太の心を知っていた。勇太はその夜デッカードの中で涙を流す。
「いろんなことがあったよね?もう泣かないから、大人になるまで絶対泣かないって約束するから今だけいいよね?」
さよなら勇太
「さよならボス!」
「さよならデッカード!」
関係者に見守られながら、カピアの力でデッカードの超AIに宿っていた精神エネルギーを取り出し旅立つ。夜になると友永家の駐車場にはデッカードのパトカーがあった。勇太はデッカードとの別れが辛くて涙をにじませていると名前を呼ばれた。世界を支配できなかったノイバーとエヴァが銃を向ける。
「あなたハイジャスの精神浄化を断ったようね?」
「どうやらその決断は間違っていたようだ。さよならボス。」
銃で撃たれてしまう勇太だが無事のようだ。警視手帳が銃弾を弾きノーダメージで済む。
「デッカードが守ってくれたんだ。」
「勇太無事か?」
エネルギー体が出現しパトカーへ憑依しデッカードは変形した。どうやらカピアは最初からデッカードではなく別の人をつれていくつもりだった。
「ビクティム。もうすぐ精神エネルギーは完全に復活する。」
「私は一度悪の心を持ったロボットだ。そんな私にデッカードの代わりが務まるのか?」
「だからこそ君がふさわしい。」
「私の心は決まっている。」
ビクティムを連れてカピアは地球から旅立ち、警察に追われるノイバーたちを生き残っていたチーフテンが助ける。再び眠りにつくことにしたふたりは一緒に冷凍催眠装置に入る。
「地球で体験した全てを語ってみよう。」
「語るべきことならたくさんある。カピアよ君のことをボスと呼んでいいか?」
「かまわないビクティム。」
「ありがとうボス。」
ビクティムめちゃくちゃカッコイイんですけど。スパロボに登場してくれれば仲間になるルートがあればいいと思う。
人間の心には悪もあり犯罪が増加の傾向を保っている。勇太の「戦っていきます!」の言葉はガンダムSEED DESTINYのデュランダル議長に対してのキラの言葉と似ていた。
昭和、平成、令和と歴史が変わるが、犯罪は増加傾向にある。この世界にもハイジャス人のような生命体がやってきてもおかしくない。これで勇者警察ジェイデッカー最終回となりますが、最終的に人間の心が善と悪がありどちらになるか、自分自身の問題である。それとどう向き合うかが大切で、考えさせられる作品であった。
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