ハヤテのごとく2期16話感想「スターダストメモリー」の感想です。隕石の影響で温泉の効能が話題となり、伊豆の下田温泉に旅行することになった三千院一行だが、ナギが新幹線から降りて迷子になり、ハヤテは飛び降りようとするのだが、庶民生活の皆無のマリアを放置することも危険だった。運よく同じ目的で旅行中のヒナギクに出会いマリアをお願いして、ハヤテはナギの元へ向かう。ナギはラーメン屋で美味しい塩ラーメンを無料でごちそうになり、理数系の能力が上がると信じて温泉へ向かっていた西沢と合流するのだった。
スターダストメモリー
ナギは西沢の自転車に乗せられながら下田温泉へ向かう途中に、殺し屋に命を狙われてしまう。ナギはマリアに連絡するが携帯を落としてしまう。情報を頼りにハヤテが後を追うのだが、二人の運命は…
伊澄は初穂と一緒に下田温泉で力を取り戻そうとしていた。初穂の話だとハヤテは誰かに似ていると思っていた。その似ている人物とはナギの母である紫子だった。
ナギは自転車ではなく電車で移動しようと提案するのだが、西沢が乗っている自転車は高校の入学祝いに、母がマウンテンバイクをくれたものなのでおいていくわけにはいかない。とても大切にしているものだった。するとナギは自転車から降りて単独で行動しようと考えた。
「こんな自転車なんか捨てて電車で行けばいいものを」
「この自転車お母さんに買ってもらったものなんだから、あなたにもお母さんくらいいるでしょ?」
「私のことは大丈夫だ。私を狙う者との争いに巻き込まれたら、大事な自転車壊れちゃうだろ?」
「あっそ!気を付けてね」
「お母さんか…」
ハヤテは西沢の携帯を発見するのだが、背後から銀華が電柱を投げつけてきて生き血を奪おうとする。伊澄のいる下田温泉まで行くことを知り、ナギの救助に協力してもらうことになった。
西沢はナギの頬に冷たいジュースを当てる。随分と気が利く女の子であり、ナギのためを思ってジュースを買ってきてあげたのだ。なんだかんだ言って最後まで見捨てず面倒を見ようとしていた。すると殺し屋にジュースの缶を狙撃されて中身が吹き出す。いつも缶を的にしていたため人間ではなく缶を狙ってしまったようだ。
「ぬおおおお!何をするのだ?」
「喉が渇いたんじゃないかな?わざわざ買ってきてあげたのよ」
「お前人の話聞いてないのか?」
「なんで私があなたの話をきかなきゃいけないのよ。それに物分かりも諦めも悪い人なのよ」
「つまり、物分かりが悪いから成績も悪くてハヤテのことも諦めが悪いと…」
ヒナギクはマリアに友達の恋愛相談を持ち掛けるとザックリと指摘してきた。西沢の想い人であるハヤテを自分も好きになってしまうとは、ヒナギクもあの時は思ってもみなかっただろう。
「友達を応援すると言っておきながら、その人を自分も好きになったと」
「ええ」
「要するに裏切りってことですね!どうしました?」
「分かってはいたんですけどストレートに言われると来るなって」
「色々難しい問題だと思いますけど、その人が正しいと思う道を進めばおのずと答えが出ると思いますよ。彼女の中ではもう答えが出てると思いますけど…」
西沢の体力が限界に到達して殺し屋に追いつかれてしまった。銃口が向けられた瞬間、信号機が飛んで来てハヤテと銀華が到着する。仮面を被り殺し屋達をフルボッコにするのだった。
「約束通り見つけて追いついてやったぞ!これで伊澄のことろで無理やりにでも生き血を」
「このゴタゴタが終わればそれだけ早めに行けますよ」
「そうかい…ならこやつらの始末はこのお婆に任せて早く行くがいい」
「こいつのおかげだ」
「こいつって私には西沢歩って名前があるのよ三千院ちゃん」
「ナギでよい!私の名前は三千院ナギだからナギと呼べ馬鹿め。分かったかハムスター?」
無事合流することができてハヤテは西沢に携帯を渡す。勿論あの時のプリクラを見てしまったのだが。ナギとマリアとヒナギクは電車で移動することになり、ナギはハヤテに西沢を下田温泉まで自転車に乗せて送るように命令した。命を助けてもらったお礼なのだろうけど、今までのワガママな性格ではありえない対応だった。少しは人の優しさに触れて変化があった様子。ヒナギクがハヤテの足を踏んで喝を入れてまとめるのだった。これが彼女の罪滅ぼしなのか?西沢と二人っきりにしてあげるために行動する。
「自転車で下田まで行くつもりか?お前の足では無理だというのが分からんのか?」
「仕方ないじゃないここまで来ちゃったし!無理じゃないもん!」
「そんなに無理したら死んじゃうかもしれないだろ?馬鹿ハムスター」
「馬鹿って言うな馬鹿って!」
「ハヤテこいつを自転車に乗せて下田まで送ってってやれ。母親に貰った大事な自転車そうだから壊すなよ」
「お嬢様達はどうするんですか?」
「それであなた達がまた迷子になったら?」
「行先も一緒だし二人の付き添いくらいしてあげるわよ。だからハヤテ君は彼女を送ってあげなさい!バレンタインのチョコ貰ったでしょ?ホワイトデーだって近いのよ!だったらお礼くらいしなさい!」
ハヤテと西沢は自転車に乗って二人旅になるのだが、ものすごくスピード出してしまい控えめに走っていると、オープンカーに乗った外国人に冷やかされてしまった。するとハヤテが本気を出し車を追い抜いてドヤ顔。外国人は口を開けて驚いていた。
「HEYハニー見てごらん。こんなところを自転車で走ってる男女がいるぜ」
「なんて貧乏きさいのかしら?やっぱりオープンカーよね?」
「ってことで少年も買いまえワッハッハー!」
「振り落とされないように気を付けてくださいね!」
「ハヤテ君スポーツカーって大したことないね」
「西沢さんさっきヒナギクさんも叱られたんですけど、もうすぐホワイトデーですよね?お返しを」
「いらないよ…もういらないの…だってもう十分貰ったから」
西沢はハヤテと一緒に幸せな時間を過ごして満足していた。タイタニックのように両手を広げていた。西沢が求めていたのはお返しではなく、大好きな人と一緒に過ごすことだった。
ナギはホテルに到着すると疲れて寝てしまった。そこで母である紫子の夢をみていた。夜空に光る大きな星がおおいぬ座のシリウスであり、前回話をした牛飼い座のアークトゥルスとは異なると指摘していた。母が亡くなって8年が経過していて、ずっとナギのことを見守っているのだろうか?
マリアは出掛けていて一人で風呂に入ることができないナギだったが、咲夜が現れ下田の秘湯と呼ばれる隕石温泉に案内される。TVで話題になったため秘湯と呼ばれているがごちゃごちゃ観光客で賑わっていた。この先秘湯と書かれて進もうとすると案内人がいて入場料金は4000円だった。
「こりゃ本当いい湯加減やんか」
「なんで咲夜が5人もいるのだ?なんかご機嫌なのだ!」
「このままだとアカン待っとき人呼んでくるから」
「こりゃ確かにまずそうですね」
「なんで借金執事がここにおるんや?」
「だってここ混浴ですしお嬢様の叫び声も聞こえましたし」
「母?どうしてこんなところに?」
「気が付きましたかお嬢様!違いますよお母さんではなくて僕ハヤテです」
「ハヤテ?…何をしているのだお前はぁぁぁ!」
ナギの様子がおかしいことに咲夜が気付くのだが、隣にハヤテが待機していて全裸のナギを温泉から上げるのだった。母だと勘違いしていたのだが、冷静に考えてハヤテだと知り大声を上げる。
温泉の効能で成長が促進されると思っていたのだが、何も変化がないことに疑問を抱いていた。マリアはTVで何かが落下した後はあっても、隕石のカケラがないことで、落下したのは隕石ではないことを知った。
「つまり、現場に隕石がないということは落下したのがUFOである証拠。これは宇宙人による地球侵略の第一歩だったんだよ!」
「なんだって~」
ナギは宇宙人に会いたくて、星になった母に宇宙人に会いたいと願っていた。すると空から宇宙人らしき生物がナギの前に落下してきたのだ。
次回「桜の下で」
コメントを残す