城下町のダンデライオン1話「櫻田さんちの9人きょうだい」の感想です。櫻田家は三男六女の兄弟姉妹のため、朝は毎日戦争で洗面所やトイレが混雑している。ママは特製の野菜オムレツを作りますが、光はグリンピースが嫌いで騒いでいる。食材も生活用品も消耗が激しくすぐになくなってしまいます。修が帰りにトイレットペーパーを買ってくることになっている。
「茜、光いつまで寝てるの?」
「もうこんな時間!」
「ママ特製野菜オムレツです!みんな残さないで食べるように」
「やっぱりグリンピース入ってる」
「好き嫌い言ってると身長伸びないわよ」
「僕は好き嫌いないから大きくなれますよね?」
「トイレットペーパーストックがないけど…」
「今週の買い物当番誰だっけ?」
櫻田さんちの9人きょうだい
にぎやかな普通の家族に見えるのだが、櫻田家の父はこの国の国王で、茜・葵・修・奏・遥・岬・光・輝・栞の9人全員が特殊能力を持っていて、それが王族の証ともなっている。主人公の茜は赤髪のツインテールで人見知りが激しく、学校に登校する時は葵の背中に隠れている。町内の人に挨拶されても上手く対応することができない。王族であるのだが普通の住宅に住んでいるのは、できる限り普通の生活を送ってほしいと願う父の思いがあった
「相変わらずだねあんたの人見知り、どうにかなんないの?」
「奏そのくらいで…ね?」
「ひぃぃぃぃ!週末に監視カメラの位置変わったんだよね…せっかく全部覚えたのに」
「全部ってすごいね」
「だって映りたくないんだもん!町内で2000以上って多すぎじゃない!」
「カメラの位置なんてよく全部覚えたわね?私だったらそれ国民へのアピールに使ったのに、私達全員次の国王選挙の候補者なんだから」
茜は監視カメラに映りたくないと町内全ての監視カメラの位置を覚えていた。カメラは王族のみんなを守るためのものであるのだが、流石に2000個以上設置したのは多すぎる。父は次の国王選挙は9人の中から決定することになっていた。4月に発表で来年3月に投票が行われるのだ。
生徒会の時間に遅れると奏と修は先に行ってしまう。茜を心配して葵が一緒に登校することになった。カメラの位置が変わっただけでなく高性能になっていて茜を追尾する。カメラのないルートを見つけていたのだが、遅刻しそうになり茜は能力を使用する。
茜の能力
「もうこうなったら」
「いいの茜ずるしてるみたいだからなるべく使いたくないって」
「お姉ちゃんまで遅刻させるわけにはいかないもん」
「ありがとう…茜もっとゆっくり飛ばない?だって見えてるけど…パンツ」
茜の能力は重力制御(グラビティコア)自分と自分に触れたものの重力を操れること。発動時に体が赤色に発光し、簡単に飛行することも可能なのだが、速度が速すぎて葵は茜のパンツが見えてることを指摘する。すると茜は悲鳴を上げてコントロールを失う。スカートを押さえながら速度を遅くする。城内では9人が安全に学校へ登校できたのか現在地を確認していた。
茜たちが通学しているのは王立桜花学園高等学校である。ちなみに茜は高校1年生で町内で唯一安心して過ごせる場所だった。学校内では特別扱いされることがなく友達もたくさんいる。始まった1日がすぐに終わってしまい奏が迎えにきました。奏は人気が高くてクラスに囲まれ賑やかになってしまう。
奏と茜は下校中に後ろから来た男にぶつかられてしまう。茜は急なことで慌てて謝罪するのだが、ひったくり犯だと知り能力を発動させ犯人を追跡する。クラウチングスタートの体勢から一気に加速し電柱を足場にしてキックを命中させようとするのだが、パンツを見られていることを知り、慌ててスカートを押さえて脚を曲げると、犯人の顔面に飛び膝蹴りを直撃させる。
「うわぁぁ!ごごごめんなさい後ろに目が付いてなくて!」
「ひったくり!お願い誰か捕まえて」
「ちょっと行ってくるね!正義は勝ぁぁぁつ!」
「だから待ちなさいっていってるでしょぉぉぉぉ!は!やりすぎた」
「ちくしょうパンツなんかじゃ割に合わねーぞ!」
「茜様犯人に対しておっしゃりたいことは?」
「み…見ないで…」
事件を知った記者に囲まれ取材されるのだが、茜はカメラとやじうまの視線に囲まれ、制服を頭からかぶり取材に応じない。夜のニュースで話題となり茜の支持率が上がることだろう。櫻田ファミリーニュースでは長女の葵が一番人気である。光は茜が注目されたことを非常に羨ましく思っていた。
父が帰宅し週末に櫻田ファミリーニュース特別編が行われることになり、櫻田一家のTV出演が決定した。
櫻田ファミリーニュース特別編
櫻田一家がゲームをするという簡単なもので、屋上に設置されたダンディ君のぬいぐるみを制限時間内にかごに入れるだけのシンプルなゲーム。一番成績の悪い人は城のトイレ掃除をすることになりました。茜は目立つよりも最下位でトイレ掃除の方がマシだと考えていた。
光ちゃんがとっても可愛い。声優は小倉唯さんがやっていてEDを担当している。OPはゆいかおりが歌っていて、この作品にピッタリだと思う。
輝の能力は怪力超人(リミットオーバー)でビルを登り始める。
光の能力は生命操作(ゴッドハンド)生命の成長を操ることができる(24時間)近くにあった木を大きく成長させるのだが、伸びすぎて移動できなくなってしまった。
奏の能力は物質生成(ヘブンズゲート)あらゆる物質を生成することができるのだが、生成した物の価値が通帳から引き落とされるのだ。ドローンを数機生成し順調にぬいぐるみを集める。
岬の能力は感情分裂(オールフォーワン)最大で7人の分身を生み出すことができるのだが、全員性格が違くそれぞれに適した能力を持っている。
栞の能力は物体会話(ソウルメイト)生物と無機物と会話することができて、消火栓が屋上までの最短ルートを教えてくれた。奏は以前にこの場所に来たことがあり、栞と共に行動するのだった。
葵の能力は完全学習(インビジブルワーク)一度覚えたことは決して忘れない。
修の能力は瞬間移動(トランスポーター)自身と自身が触れたものを一瞬で移動させることができる。屋上へ移動しぬいぐるみをGETする。
遥の能力は確率予知(ロッツオブネクスト)あらゆる可能性の確率を知ることができる。
カメラに見られているという意識から何もできない茜に声をかける遥。このまま何もしなければたくさんのトイレ掃除をしなければならなくなり、城へ行けば他の人にも見られることを説明し、二人で協力することになった。
「このまま姉さんが何もしないとビリになる確率はい87%同じく僕も74%でも二人で協力すればその確率は25%まで下がる」
「別にビリだっていいよこれ以上目立つの嫌だし…トイレ掃除くらいなら」
「お城のトイレいくつあるか知ってるの?」
「やるわ私絶対8位になってみせる」
「なんでこんなにゆっくりなの?いつもみたいに一気に屋上まで行けばいいじゃん?」
「駄目だよもしそんなことしたら…パンツが見えちゃう」
「しょうがないな…なら僕も押さえるから」
飛行するのだが下からパンツを見られることを気にしていた茜のスカートを遥が押さえると、茜は恥ずかしがりコントルールを失う。屋上にいた輝に突っ込みそうになり、ギリギリ修が前に出て衝突を回避させる。修は足を前に出した時に苦しい顔をしていた。もしかして足の調子が悪いのだろうか?
修は輝と一緒に満開の桜が咲いている場所にテレポートした。すると手に持っていたのは茜のスカートだった。茜のパンツが全国ネットで放送さえてしまい悲鳴をあげる。最下位は茜と光に決定しトイレ掃除を行うことになりました。
「大丈夫遥…」
「大丈夫じゃないよ兄さんがいなかったら今頃…姉さん下」
「う!ぎゃぁぁぁぁぁ!」
次期国王選挙世論調査
- 葵
- 茜
- 奏
- 栞
- 光
- 岬
- 遥
- 輝
- 修
茜はひったくり犯を捕まえたことで2位となり、ゲームでは最下位と注目を浴びて落ち込んでいた。王族として生まれたことで世間から注目を浴びてしまう。人見知りの茜にとってはかなりの苦痛である。タンポポのほうにひっそりと暮らしたいと、庭にあるタンポポを見つめる。
「王家に生まれたせいで、お前達は必要事情に注目を浴びてしまう。そのことで傷つくこともあるだろう。だが王族として最低限の義務と責任が生じる。お前達は国の象徴、そして希望だ。誰が私の後を継ぐかはまだ分からないが、皆その資格を果たすための覚悟だけは持っていてほしい…」
「野に咲くタンポポになりたい…もう注目されるのは嫌」
「1つだけ方法があるとしたら王様になることかな?そうしたら監視カメラを廃止したりニュースを打ち切ったりすることができるかも」
「私大様になる…大様になってひっそりと生きる」
茜を心配した葵はアドバイスをする。茜は監視カメラを廃止にするため王様になることを誓う。
次回「外面のいい姉・佐藤さんの片想い」
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