るろうに剣心最終章感想!原作と実写の違い「あのキャラが登場」

るろうに剣心最終章The Final

2021年4月23日公開になった映画「るろうに剣心最終章The Final」を観てきました。原作コミックとアニメと、これまでのシリーズも全て視聴済みです。公開日は仕事だったので行けませんでしたが、原作と実写の違いはあるのか楽しみにしていました。剣心を演じる佐藤健がド派手なアクションを繰り広げてくれるだろうと期待し、休日のモーニングショー¥1300を利用してようやく観ることができました。上映時間145分でよくまとめられていた。まさかのあのキャラクターが登場して驚きました。

映画は最終章の志々雄真実編を終えて、義理の弟である雪城縁が剣心が関わった者をターゲットにして襲撃から始まる「The Final」(2021年4月23日)と、剣心の過去である追憶編と呼べる「The Beginning」(2020年6月4日)の2部作に分かれていています。

こちらの記事ではネタバレと感想を書いていきますので、まだ映画観てないよって人はご注意ください。

雪代縁逮捕

志々雄に煉獄や武器を売買した上海の組織の親玉が乗っているとの情報を入手し、齋藤一が警官隊を率いて駅に停車している列車を捜索する。雪代縁を確認し声をかけると暴れまわり駅はパニックになる。警官隊が次々に叩き潰されてしまい、斎藤が刀を抜くとあっさりと逮捕される。

「抜刀斎の頬に十字傷はまだあるか?」

外国との交渉だが難しい話で、縁を上海に引き渡された。斎藤は面白くないようだが、十本刀の帳が警察の密偵扱いとなり上海の部隊に潜入すると報告を受けるが、斎藤は簡単に寝返るやつは信用できないと冷たい対応をする。

原作ではこの縁と斎藤の戦闘シーンはなく、斎藤は神谷道場襲撃時にひょっこり登場している。

人誅

夕食に赤べこで牛鍋を食べている剣心達だが、帰りに轟音が響き赤べこが爆散する。警官隊が駆けつけ山間部からアームストロング砲が発射された可能性が高いと現地へ向かう。捜索すると人誅と書かれた紙を発見。赤べこで働く妙が負傷し、燕は火傷を負う。客も次々と恵の病院へ運ばれる。

早朝。神谷道場に前川道場の人間が助けを求めてきた。何者かの襲撃を受けて生徒も駆けつけた警官隊も皆殺し状態になっているとの報告。剣心と左之助は現地へ向かうのだが、その途中ヒゲ眼鏡の所長との連絡がつかないと警官隊から知らされ、剣心は村浦宅へ向かい、左之助は前川道場へ向かう。

戌亥番神が前川道場で大暴れ、左之助が到着したが既に姿はなく逃走していた。

警官隊は次々に倒され、署長は乙和瓢湖に手の平を刀で串刺しにされ、命を奪われそうな瞬間に剣心が到着。瓢湖はS字の二刀流を装備し自宅を壊しながら剣心を追い詰める。梅花袖箭(ばいかちゅうぜん)腕に装備している矢を発射するが当たらず倒されてしまう。最終的に爆弾を腹に隠していて自爆する。一家は無事だが、帰り道に剣心は縁と遭遇し、自分に恨みを持つ者の仕業だと知る。

「痛みではない。苦しみだ。」

原作なら左之助と番神が戦闘し無敵鉄鋼を二重の極みで破壊するのだが、接触すらなかった。瓢湖の梅花袖箭で署長の銃を破壊したり、過水毒煙(かすいぶすえん)、毘沙門剣(びしゃもんけん)、毘沙門粉(びしゃもんぷん)、六道蠱(りくどうこ)の暗鬼の使用はなく、自爆して死亡の為、今後弥彦との戦闘もない。

剣心の過去

弥彦は置いてけぼりで、弱点扱いされてしまったため、強くなろうと稽古をする。そのことを薫から聞かされ皆を集める。剣心は薫、弥彦、左之助、恵に今回の騒動の原因と首謀者、そして自分の過去の出来事を全て話す。妻の巴を惨殺してしまい、巴の弟が復讐するために、関係者を巻き込んでいる。

巴は夫がいて幕末に剣心が殺害していた。巴は剣心を狙う者達と手を組み弱味を握るため近づいた。しかし一緒に生活していると好きになってしまい、戦闘中に間に入り剣心に斬られてしまう。その現場を縁に目撃されてしまう。

隠密御庭番衆

四乃森蒼紫と巻町操が神谷道場を訪ねてきた。翁が亡くなり、寺で剣心の関係者の人が巴の日記帳を保管していて届けてくれたのだ。

帳は縁のアジトらしき場所を特定し情報を齋藤に渡す。斎藤は警官隊を率いて突入するのだが、そこには志々雄の偽物と仮面をつけた集団の待ち伏せだった。罠に落ちてしまい警官隊は壊滅し齋藤もこれだけの人数を相手にはできない。

上海マフィアの頭である縁は、自分の組織を全て渡すと№2に約束する。帳は刀をコレクションにしていて倭刀を見て喜んでいた。警察に嘘の情報流し、対価として刀を貰うのか?刀泥棒だと馬鹿にされて縁と戦うことに。

気球から人誅の紙をばら撒きながら街を襲撃する。八ツ目無名異が抜刀斎を捜しながら市民に爆薬を投げつけ、導火線の火を蒼紫が踏みつけ間一髪で消化する。抜刀し小太刀二刀流で仮面の集団と交戦しながら八ツ目と斬り合いになり、操も駆けつける。爆発による倒壊から市民を庇い蒼紫が重症で戦闘不能になり、操は瓦礫をどけて蒼紫を救助する。

ここが原作と違いドキドキするシーンでもある。蒼紫と操が共に戦う場面が最高。蒼紫様カッコイイ操ちゃん可愛い。アクションシーン動きまくりで蒼紫やられて悔しがる操。夷腕坊が志々雄編で登場していないため外印も登場せず、蒼紫は八ツ目との戦闘になりました。

鯨波兵庫は剣心と遭遇しガトリングガンを発射。建物の屋根や壁走りなど回避しながらガトリングガンの腕を斬り落とす。敗北した鯨波は自分にとどめを刺しように叫びまくるが、剣心は断るのだった。鯨波は駆けつけた警官隊により捕縛される。

鯨波の武装は原作とは異なり、連射型改造擲弾射出装置(カスタムグレーネードランチャー)ではなくガトリングガンに変更されている。残念ながら弥彦の出番はなかった。

神谷道場襲撃

縁が袋を背負いながら神谷道場に襲来。薫と弥彦と門下生の前で左之助が手を出すが、フルボッコにされて流血状態。門下生もボコボコにされてしまい、左之助が顔面を竹刀か木刀で殴られ、更に折れて鋭くなった先を門下生に突き刺そうとした瞬間に庇い背中をグシャっとやられる。

弥彦が竹刀を構えて戦いを挑むが、縁は左之助を吹き飛ばし弥彦倒れる。これは縁が弥彦と同い年くらいに何もできなかった自分と重ねて、怪我させなかったのろう。左之助が背後から攻めるが、腕をボキボキとへし折られ逆さまにされて蹴り飛ばされる。薫が巴の事を話すと縁は薫の腹を殴り気絶させ捕虜とする。

剣心が帰宅するとボロボロになった神谷道場を見て、弥彦が観ているだけで何もできなかったと事情を説明する。縁が背負ってきた袋の中には帳の遺体であり、口の中にはメモが入っていた。

原作なら外印が墓から回収した死体で偽物を作り、薫が殺害されたように見せかけて剣心が絶望するのだがカット。帳も殺害されておらず最後まで齋藤の部下になるはずが、遺体となりここで役目終了。

最終決戦

薫は目を覚ましてアジトから脱出しようとするが、周囲は海で知らない場所だった。追いかけて来た縁に首を絞められて殺害されそうになるが、縁は巴のことを思い出し嘔吐して苦しみだす。

剣心はメモからアジトの場所を知り単独で薫を助けるために向かう。縁は№2に組織を全て引き渡すが、日本の警察に知られていてもし縁が敗北してしまったらまずい的な発言をしてブチキレられる。立ち去るように命じられ不快な思いをして縁も抜刀斎も始末しようと考えていると、十本刀のあのキャラクターが姿を現す。

えΣ(゚Д゚)もしかして!あの男なのか?原作にはこの場で登場しないあの男が…まさかのここで。

剣心が敵の本拠地に潜入し集団に待ち伏せされ戦闘開始。瞬きすることができないくらいのアクションシーンは見どころである。速い速い速いΣ(゚Д゚)早送りしてんのかもしれないけど、めちゃくちゃ興奮する最終決戦。番神と八ツ目の二人の連携に苦戦していると、隠密御庭番衆を率いて操と警官隊が駆けつける。生きていたのか齋藤さん、そして重症のはずの左之助が登場。

操VS八ツ目、蒼紫様の敵討ちとしてめっちゃアクションシーン多め、まさか操ちゃんの活躍がここまであるとは思いもしなかった。なんとか勝利を収めることなりました。斎藤VS番神、原作なら左之助が三重の極みを叩き込むのだが、斎藤の牙突で決着をつける。

剣心は№2と四神と部下による一斉射撃を回避すると、十本刀最強の瀬田宗次郎が登場する。縮地を使い剣心に斬りかかるのかと思ったが加勢し背中を預ける。超神速の二人が共闘し敵を次々に叩き斬る。どうやら志々雄編の後は剣心を見習い流浪になったとか?

原作ではここで登場していないし、志々雄編の後は旅に出ると団子食べてどっか行ったよね?

剣心VS縁

剣心と縁の戦いが始まり、互角のように見えたが倭刀術戰嵐刀勢(せんらんとうせい)っぽいのが多く、刀が折れてしまい、別の刀に切り替える。剣心は背中を斬られてしまい蹴り技なども受けてダメージが蓄積する。縁は狂経脈やその他の必殺技の使用は再現されていないが、腕の血管が多少青く浮き出ているように見られた。

剣心に自害するように問うが、巴が笑ってくれず精神状態が崩壊し、剣心が優勢になる。縁の蹴りを受け反動を利用し脚にダメージを与え、白髪も頭部から流れた血で真っ赤に染まる。最後の一撃が決まり剣心が勝利するが、縁は巴が使用していた小刀を抜き剣心を突き刺す。回避できるのに、剣心は自ら刺されに行ったのだ。

「縁…すまぬ…」

縁に謝る剣心。その瞬間銃声が鳴り響き、№2が発砲して剣心が撃たれてしまう。薫が登場して庇おうとした瞬間、縁が薫を庇い肩を撃たれてしまう。邪魔した№2に馬乗りになりボコボコに殴るまくる。剣心が腕を掴み止める。縁が本当に守りたかったのは姉さんだった。

「薫殿を守ってくれてありがとう」

このシーンは原作通りに再現されているが、そういえば四神の戦闘がない。

縁は逮捕され牢屋での生活を送っていた。薫からの手紙と巴の日記が送られてきた。日記には夫を奪った剣心を好きになってしまったこと、人を殺してきた剣心はこれから多くの人を助けることになるから、命に代えても私が守る的なことが記載されていて、縁は姉さんが剣心のことを想っていた真実を知り涙を流す。

剣心と薫は巴の墓参りをしてこれまでのことを報告する。薫は巴に「ありがとう」と伝えるが、剣心は「ありがとう」と「ごめんなさい」と「さようなら」剣心は薫の引き一緒に帰るのでした。

原作では左之助が外国へ旅立ち、数年後に弥彦が剣心と勝負して逆刃刀を受け取り、薫は剣心と結婚し子供を授かるのだが、この辺は描かれていなかった。蒼紫様は最終決戦にいなくて操がお頭と名乗っていたけど、蒼紫様は結局どうなったのだろうか?

面白かったので機会があれば、もう一度観に行きたいと思える作品でした。今作も血みどろの流血が多いのでグロイのが苦手な人はオエ~っと思うかもしれませんが、アクションシーンが好きな人は是非足を運んでください。ほとんどが女性のお客様で佐藤健ファンが多いのかなと感じました。

原作と実写の違いまとめ

  • 縁と齋藤の出会いがある
  • 外印が登場しない
  • 左之助と番神の戦闘がない
  • 瓢湖が自爆する
  • 弥彦と鯨波の戦闘がない
  • 弥彦と瓢湖の戦闘がない
  • 蒼紫&操と八ツ目の戦闘がある
  • 最終戦に四神との戦闘がない
  • 齋藤と番神の戦闘がある
  • 操と八ツ目の戦闘がある
  • 瀬田宗次郎が登場する
  • 剣心と宗次郎の共闘

ザックリ簡単にまとめるとこんなところでしょうか。キャストの演技力があり見所多めですが、少ししか登場しませんでしたが、巴役の有村架純さんが綺麗でしたね。斬られるところや剣心の頬に刀で十字傷つけるシーンとか、「The Beginning」も楽しみです。

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