「映画ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー…ですか?」の感想です。映画に登場するゲスト声優はサラマンダー男爵役の藤原啓治さん。オリヴィエ(ルー・ガルー)役の尾谷育枝さんです。声を聞けば誰でも分かる有名な声優さんです。クレヨンしんちゃんの野原ひろし&ポケモンのピカチュウです。
「麗しの都パリよ我々は帰ってきたぞ!幸運なことに月が満ちるまであとわずか、失われた力もここにある。今度こそこの世界を破壊する。砂漠の王にキュアアンジュ世界は憎らしい物ばかりだ。そうだろルー・ガルー」
「何をしている?それを返しなさい」
「嫌だ力も戻ったしもう十分だろ?世界を破壊するなんてやめてよ。お願いだ男爵」
「それを返せルー・ガルー」
「どうしてわからないんだ父さん」
サラマンダー男爵の持っている赤いクリスタルを奪い逃走するルー・ガルー。どうやら親子の関係なのだろうか?男爵はクリスタルを取り返そうとルー・ガルーを攻撃する。
花の都
つぼみたちは花の都フランスのパリにやってきました。サクラ大戦3を思い出しますね。世間では狼男の目撃情報が多く噂になっていました。つぼみはカメラで写真撮影をしているが、恐がっているとえりかにツッコまれます。いつきが嘘をついて、めっちゃ怖がっているつぼみを騙してカメラで撮影する。
「もう少し左に、そこです!良い感じです。ではもう1枚」
「本やTVで見るよりずっと素敵ですフランスパリ」
「パパから聞いたんだけどさ、最近出るらしいよ…狼男!」
「狼男ってあの伝説の?」
「夜になると街中を走りまわる怪しい影がいるらしいんだけど、そいつの鋭い爪と金色の瞳は、とても人間のもののとは思えないらしいよ」
「もうどいてくださいえりか!」
「そんなこと言って怖いんじゃないの?」
「別に怖くないんてないですよ。私だってもう」
「あ!狼男だ」
「どこですか?」
「なんてね」
「酷いですぅ~」
「みんなすごくオシャレだな」
「ファッションの街だし当然でしょ」
「いいえパリといえば花の都なんですよ~」
「もう秋だししょうがないじゃん」
つぼみが思うに花の都と呼ばれたパリは、街中が色とりどりの花で溢れていることを予想していたのだが、季節は秋であんまり花が咲いていませんでした。つぼみは花を探してくると少し目を放した隙にいなくなってしまいました。
つぼみとルー・ガルー
ルー・ガルーはコウモリ型のスナッキーから逃亡していた。クリスタルを投げるふりをしてリンゴを投げ、無事に逃走することができた。勢いよく飛び出してしまったつぼみだが道に迷ってしまった。ビルの上から飛び降りた少年と出会います。
「ごめん大丈夫?」
「あの…道をお聞きしてもよろしいですか?」
「まっすぐいったら大通りだよ」
「ありがとうございます。あなた傷だらけじゃないですか?どこかで治療しないと」
「別に平気だから」
「そもそも屋根から飛び降りて平気なわけありません」
「うるさいなあんたには関係ないだろ」
「待ってください」
「いい加減にしてよ…どうして僕に構うのさ」
「あなたが怪我をして私の前にいるからです」
「親切もほどほどにしないといつか痛いめをみるよ。僕に会ったこともこいつらのことも忘れた方がいいよ」
つぼみは少年に道を尋ねるが、怪我をしていることを心配して引きとめます。後ろを振り向くスナッキーに追われていることを知り、パリにも砂漠の使徒がいることが分かった。つぼみは少年の引き一緒に逃げようとするが、攻撃を受け少年はビルの屋根をつぼみを抱っこして逃げ回ります。
つぼみは、人間離れした身体機能を持っている少年を見て、正体が何者なのか気になった。
「どこに行ったんだつぼみ…せっかく自転車まで借りたのに、つぼみ探しで半日仕事だ本当に」
えりかめっちゃ愚痴っています。自転車を借りていつきと半日もつぼみを捜し続けるとは、携帯電話持ってないし変身アイテムも通話機能がないので連絡の手段がない。いつきがスナッキーに追跡されてるつぼみを発見し追いかける。スナッキーは諦めたのか追跡を止める。
「ついてこないでよ。うっとうしいよ。」
「すみません…」
「いい加減にしてよあんた達いったい何なんだよ?」
「私達は通りすがりの旅行者です。あなた今すごく困っているんじゃないですか?」
「困っているのはこちらの方だよお嬢さん。追いかけっこはもう十分だろ?いい加減あれを返しなさいルー・ガルー。分かっているとは思うが、あれはお前が持っていても何にもないただの石だぞ?それにあまり時間もないのでね」
「嫌だって言ったら」
「心の花よ出てこい!いでよデザトリアン」
「酷いですお知り合いじゃないんですか?」
「我々と君は無関係…口出しは無用だ」
つぼみはひたすら少年につきまといます。困っている人を見捨てることができず、力になってあげたいと思っていると、サラマンダー男爵が現れました。ルー・ガルーは心の花を奪われデザトリアンになり暴れます。つぼみはブロッサムに変身してシプレと合体しマントを装備します。
サラマンダー男爵
「止めなさい暴れちゃダメです」
「世界を破壊するなんて嫌だ。このままじゃいけない、でも僕はどうしたらいいんだ?どうせ男爵は分かってくれない。もう逃げたくないんだ」
「深い事情は存じませんが、あなたはチェンジしたいんですね。そういうことならこのブロッサム。全力でお手伝いします」
ブロッサムは捕まるが腕を破壊して攻撃を回避し、必殺技プリキュアピンクフォルテウエイブで浄化しようとするが、こころの花に狼がいて浄化できない。えりか達はつぼみを見失うが、ブロッサムは投げ飛ばされている姿と迫りくるデザトリアンを発見する。
「まさかデザトリアンを連れてくるとはね。マリンインパクト!一気に行くよ!」
キュアマリンとキュアサンシャインに変身して合流します。サンフラワーイージスで攻撃を防ぎ、マリンインパクトでダメージを与える。合体技シャイニングフォルテッシモで浄化します。妖精達が男爵に体当たりしてルー・ガルーのクリスタルを奪い、元に戻すことができた。
「この時代にもプリキュアがいるとは返してもらえるかなプリキュア諸君」
「自分でしておいて、あなたいったい誰なんですか?」
「私はサラマンダー、砂漠の使徒と言えば分かるかな?この子は連れだ…よろしくしたくないねプリキュア」
「どうしてプリキュアがルーガルーを庇う?お前達そいつの正体知ってるのか?」
「悩める男の子です!この子の心の叫びあれはあなたのことですよね?この子が少し変わっているのは分かります。困っているなら力になりたい、それだけです」
「ルーガルー満月までには戻ってこい」
ルーガルーとサラマンダー男爵
「大天使ミカエル様。いい子でいるので僕のお願いを聞いてください。大天使様お願いします」
「お前の願い叶えてやろう」
「やれやら随分小さいのが来たな。ようやく俺の声が聞こえる人間がいたと思ったら、とはいえ400年ぶりの客人だ歓迎しよう」
「おじさんが大天使様?」
「違うな残念だが、大天使ではないが俺の方が強くてカッコイイ本当はな。まずは礼を言おう俺の名前はサラマンダー。扉を開けてくれて助かったよ」
「お願い聞いてくれるんでしょう」
「取り合えず言うだけ言ってみろ」
「あのね僕パパとママがほしい」
「なんだ?そんなの俺だってもってねーよ、なんなら一緒に探しに行くか?」
ルー・ガルーは両親がいなくてサラマンダー男爵の声に導かれ封印を解きます。男爵は400年封印されていてルー・ガルーの願いを叶えるため父親代わりになったようだ。そんな感じで過去の夢を見てつぼみ達の宿泊しているアパートで目を覚ます。つぼみは勢いよくルー・ガルーのベットの上に顔を出します。
「つぼみ少年起きたぞ」
「またあんたか…」
「見かけによらず口が悪いね」
「かなり疲れが溜まってる無理しない方がいい」
「手当してくれたことには感謝するよ。でも」僕とあんた達は他人同士だ。これ以上迷惑はかけられない」
「あたし来海えりかファッションに興味がある14歳の女の子よろしく」
「僕は明堂院いつき趣味っていうか武術をやっているんだけど分かる?」
「私は花咲つぼみです。まだ自己紹介していませんでしたね。あなたは?」
「ルー・ガルー…」
「変わった名前ね」
「疲れていれば大人だって休むし、困ったときは人にも頼るわ。あなたにも少し休息が必要よ…月影ゆりよ」
「えりかの姉のももかよろしく」
「これでお互い顔と名前を知ってます。私達みんなお知り合いですよね」
ルー・ガルーはアパートを出ようとするが、えりかは自己紹介を初めてニヤっと微笑み、全員が自己紹介して知り合いになる。えりかのママが男の子のモデルを捜していたみたいで、親後任の家出中という設定で、来海家に了承を得てしばらくアパートにいることになりました。話が分かるえりかパパ。
つぼみとオリヴィエ
「それはつまり自分探しの旅真っ最中ってことだね」
「あんたのうち警戒心とかないの?どうして赤の他人を気安く受け入れるんだ?」
「そうですね…袖触れ合うも他生の縁って知ってますか?」
「知らない」
「日本のことわざなんですけど、道でちょっと袖が触れ合うような些細な出会いも、生まれる前からの運命と言う意味です。何も知らない人同士が偶然出会って、お互いに影響し合って変わっているとしたら、どんな出会いも大切なものだと思います」
「僕とあんたも?」
「ルー君?」
「好きに呼んでいいよルー・ガルーって狼男のことなんだ。男爵が付けたあだ名みたいなもんだから」
「オリヴィエはどうでしょうか?あなたのあだ名です」
「キンモクセイ?」
「あなたのこころの花もキンモクセイだったので」
「単純…それでいいよ」
「オリヴィエ私のことはあんたじゃなくて、つぼみって呼んでくださいね」
「考えとく」
ルーガルーって狼男って意味なんだそうです。こころの花がキンモクセイだったことから花言葉は真実、変わらぬ魅力。つぼみはルー君ではなくオリヴィエって名前をつけます。つぼみ達はファッションショーに出るため練習を始めます。ですがつぼみはオリヴィエの隣でベトベトして甘えます。弟ができたように感じて、すっかり教育ママ?お姉ちゃんです。
「どうですオリヴィエ分かりましたか?ももかさん素敵でしょ?」
「あのさ…狭いよ」
「ってか二人すっごく近くない?」
「そんなことありませんよねオリヴィエ」
「ちょっと押さないであっち行けよ」
「あっちいけなんて傷つきます。言葉使いから一緒に勉強しましょう」
「オリヴィエ一緒に練習しましょう…あなたもショーに出るんだから」
「背筋を伸ばして脚曲げちゃダメですよ!よそ見しちゃだめです」
えりかの話から、この物語は学園祭後のようで、ファッションショーに出るのは2回目となります。つぼみが練習しますが転んでしまいます。ゆりはオリヴィエと一緒に練習しようと誘います。えりかの目つきが変わり、ゆりがめっちゃ怖いらしい。一言で指示を聞くとはやはり圧力があるのだろうか?
つぼみが過保護すぎてオリヴィエに口出しばっかりしていると、ゆりを見ていて足がもつれ、オリヴィエはつぼみと同じ場所で転んでしまいました。えりかに冷やかされ、慌てて駆け寄るつぼみに対して大嫌いと発言。その言葉に傷ついてしまいました。
「大丈夫ですか?」
「ははは、つぼみとオリヴィエ仲良すぎでしょ?同じ転び方してる」
「つぼみなんて大嫌いだ」
「そんな…酷い」
えりかとオリヴィエ
「あんたモデルじゃなかったの?」
「あんたじゃなくてえりか。あたし服作るの好きなんだよね」
「親も作ってるのに?」
「昔はママもモデルだったんだ。もも姉も現役モデルだしそれが結構コンプレックスだったんだけどね」
「今は違うの?」
「自分の得意な分野でもっと頑張ってみようかなって思ってさ。知ってる?ファッションにはね、人の心を華やかにする魔法があるんだよ。性格帰るのは難しいけどさ、服帰るだけでなんか違う自分になった気がするじゃん」
「つぼみも結構変わったんだよ!まー今のつぼみがあるのは、ひとえにあたしのおかげと言うわけね」
「そういうこと言って人から嫌われないのが不思議」
「オシャレして見た目は変わったけど、良いところは最初から変わんないんだよね」
えりかは部屋を散らかしてオリヴィエの洋服を作っています。自分の姉と母がモデルであることから、過去の自分がコンプレックスを抱いていたことを話す。服作るのが好きで、長所を伸ばそうと努力している。つぼみは性格が変わってきたが、初めて出会った時から長所は変わらないと嬉しそうに話していた。
全部自分のおかげであると自慢しオリヴィエの頬を引っ張っていると、つぼみが姿を見せ止める。ママからおつかいを頼まれるのだが、作業を進めるため、いつきが気を使いオリヴィエと一緒に出掛けることになった。
いつきとオリヴィエ
「オリヴィエはすごく照屋なんだな。僕の印象だから怒らないでくれると嬉しいな」
「どうして自分のこと僕っていうの?」
「子供の頃から守りたい人がいてね。自分は男の子のように強くなりたいって思っていたんだ。家は代々武術化で兄が家を継ぐはずだったんだけど、体が弱くて僕が代わりをしているうちに、僕って言うようになったんだ」
「男のフリしてるの辛くない?いつきは女の子じゃないか」
いつき自分が体の弱い兄の代わりに明堂院流を継承しようと強くあるため、自分を私ではなく僕と呼ぶようになったことなど話す。男のフリをしているように見えていたのだが、可愛い服を見つけるとクールキャラが変わり、その様子を見てドン引き。これが本性だったのかと男の子らしい姿はなく完全に女の子だったとオリヴィエは動揺して目を逸らしている。
「結局無理してたんだよ。可愛いものが大好きなんて言っちゃいけない気がしてたんだ。別に誰に強制されたわけじゃないんだけどね。君は偉いな」
「馬鹿にしてんの?」
「僕はつぼみ達がきっかけを作ってくれるまで、自分からは何もしなかったんだ…君は違う」
「逃げてるだけだよ」
「行動してる…立派さ」
「そういうふうに考えることなかったな」
「僕もなかったよみんなに出会うまでは、人に自分を知ってもらうって大切なことなんだなって」
いつきは男のフリをして無理していたと話す。つぼみ達がファッション部に誘ってくれなかったら変わることができず、今の自分はいなかった。誰かに本当の自分を知ってもらえることがすごく大切でありことを学び、オリヴィエは自分と違くて、ちゃんと行動できていることを褒める。
オリヴィエは昼間につぼみを嫌いと傷つけてしまったことを気にしていると、いつきからアドバイスを受ける。つぼみはオリヴィエのこころの叫びを聞いているため、余計に力になってあげたい。オリヴィエのことを知りたいと思っていた。
「本当は嫌いじゃないですって素直に言っちゃいなよ」
アパートに戻ると、つぼみは素敵は服を試着していた。めっちゃ可愛い天使の様だ。あまりの可愛さにオリヴィエも無言になるが、えりかやいつきが言っていたこと、素直な気持ちを言葉に出すと、つぼみとえりかを喜ばせる。
「素敵だよつぼみ、ねえオリヴィエ」
「どう?可愛いしょ?」
「オリヴィエに会いますか?」
「うん!えりかファッションってすごいね」
「ふふふ…当然」
「楽しい時は素直に笑ってもいいのよ」
「凄い顔」
「もうっとこうです…こう」
つぼみはオリヴィエに抱きつきデレデレ。みんなで試着して記念撮影するのだが、オリヴィエは笑うことができなかった。再びえりかに冷やかされ、つぼみにアドバイスされると恥ずかしくなったのか部屋に戻ってしまった。妖精達に笑顔のことを聞こうとするのだが、キュアフルミックスを飲むのに夢中だった。
満月の日
満月で力を制御できなくなったオリヴィエの髪と瞳が発光し、爪が鋭く変化してしまう。つぼみが謝ろうと部屋の前にやってくると、苦痛な声が響いてきた。慌てて駆け寄るのだが、軽く手で振り払われただけなのに、つぼみを突き飛ばして服を破ってしまった。
「何でもない」
「どうしたんですか?そんな…なんでもないわけない」
「ごめんつぼみ…うわああああ来るな。僕は大丈夫だから頼むよ…」
オリヴィエは制御しようと必死に抑えこむ。つぼみを突き飛ばしてしまったことに気が付いて謝ると、つぼみはオリヴィエを抱きしめ落ち着かせる。安心して抑えることができて、初めて素直に助けを求める。その様子をみんなはドア越しに聞いていた。
「大丈夫…大丈夫ですよ…」
「どうしよう?つぼみ…」
「大丈夫です私達がいますから…」
ここまでは、映画前半のサラマンダー男爵とルー・ガルーの出会いから始まり、つぼみ達がファッションショーのためパリに到着して砂漠の使徒との遭遇。各キャラクターとオリヴィエとの出会いでした。果たしてつぼみ達はオリヴィエを助けることができるのか?サラマンダー男爵の目的は?
次回「ハートキャッチプリキュア花の都でファッションショーですか?後編」
ごらんいただきありがとうございました。
えりかちゃんといつきちゃんが自転車を借りてつぼみちゃんを探すシーン、
えりかちゃんが「半日仕事」と言っていることから
推定数時間ぐらいは自転車で走っていますね。
しかも凱旋門に到着した時でも全く息が上がっていなかったし。
ということは武道が得意ないつきちゃんに加えて、
えりかちゃんも何気に強靭な体力を持っていますね。