東京ミュウミュウにゅ~21話「深き蒼」の感想です。キッシュは蒼の騎士の正体を見抜いていて、攻撃を仕掛けるが敗北する。藍沢グループの大気浄化システムの制御を奪われてしまい、東京が雷の雲でドーム状に覆われてしまい温度が上昇してしまう。外からも中からも身動きが取れず、このままでは東京は壊滅してしまう。みんとは自宅にいるようにと、誓治から指示されてしまう。
ミュウミュウはエイリアンと交戦中で、大気浄化システムを破壊することができないでいた。蒼の騎士はキッシュに問い詰められ、自分の正体が何者なのか苦悩していた。普通の人間ではない力を持っているのは何故か?ミュウミュウを超える力をどこで手に入れたのか?
「今までの数々のご無礼お許しください」
「何を言っている?」
「お迎えにあがりました蒼の騎士」
「どういう意味だ?僕は…」
「僕は普通の人間だと、そう言いたいのですか?ではそのお姿は?あなたは一体何者なのですか?」
深き蒼
ドームの成長は止まらず、ミュウアクアの力で浄化するしか方法はなかった。みんとは自宅をボディーガードに見張られていて外出することができず、兄にきちんと説明しようと考えていた。大気浄化システムは完全に制御不能で、位置情報しか分からなかった。
ドローンをぶつけて破壊する作戦を考えるが、現在の位置から落下した場合、市街地に被害が及ぶ可能性があった。話を聞いてくれない誓治に対し、みんとはパソコンのコードを抜いて電源を落とす。
「お兄様!大気浄化システムの位置を教えてください」
「ごめん…今はみんとと話をできる状況じゃないんだ」
「私の話を聞いてください!」
「後で聞くよ…コントロールをこっちに…あ!」
「お兄様にとって私は未熟な妹かもしれません…でもこのままだとやるべきことができないのです」
「やるべきこと?」
「大気浄化システムの正確な位置を教えてください!私が止めます」
「藍沢家の一員として責任の感じることは正しい、でもみんとには…」
分かってくれない誓治に、みんとはミュウミュウに変身して自分の正体を明かす。変身の衝撃で窓ガラスが吹き飛び、外からの強風が部屋に入ってくる。もう一つの自分を知ってもらえる時がきた。旧作では秘密にしていたのだが、新作はここまでやってくれました。
「東京ミュウミュウ?みんとが?まさか?」
「システムはエイリアンに乗っ取られています。藍沢グループであれを止められるのは私だけです!」
「しかし危険すぎる」
「私を大切にしてくださっていることには本当に感謝しています。ですがいつまでもそれでいいとは思いませんわ」
みんとが東京ミュウミュウであることに驚き、システムを止めに行こうとするのだが、危険だと判断し止める。それでもミントは、この状況を止めれるのは自分だけだと強い意志を示し、誓治はシステムの位置情報を教える。
上空へ向かいシステムを発見し、数体のエイリアンをミントーンエコーで浄化することに成功し、制御を取り戻す。これ以上の被害を出さないように食い止めることができたのだが、東京を覆うドームは気温上昇は止まらなかった。
「お兄様が私を守ってくれてるように、私も大切な人達を守りたいんです」
「みんとは僕の知らない間に大人になっていたんだね。自分のやりたいことがハッキリ見えていて、やり抜く覚悟がある。それは立派な経営者の資質だよ」
「ありがとうございます。でもそれがゴールだとは思いません。世の中にどうしたら役に立つのかを、ずっと考えていきたいのです」
「僕もまだ手を尽くす、みんとに負けないようにね」
誓治はミントの頭を撫でようとしたのだが止めた。それはいつの間にか妹が大人になっていたからである。自分の目標があり覚悟があること、それは経営者としての能力があるということを認めたのです。いつも子供扱いされていたみんとにとって、認めてもらえたのは最高に嬉しいことだった。
ドームをミュウアクアで浄化するため捜索をするのだが、ザクロが共鳴して呼び寄せられる。地下でエイリアンと交戦を開始する。複数のキメラアニマの攻撃を受けて苦戦しているとミントが合流する。
合体技リボーンストロベリーチェックサプライズでキメラアニマを全て浄化に成功する。タルトを説得する歩鈴。一緒に家で暮らすまで言われて照れるのだが、複数の爆弾を投げつける。蒼の騎士が合流し爆弾を切り払い。
「タルタル悪いことを止めたら毎日飴あげるのだ!ご飯も作ってあげるのだ!歩鈴の家に住めばいいのだ!」
「なんでいつもそうなるんだよ?」
「タルタルが本当はいい奴だって知ってるのだ」
「どういうことですの?蒼の騎士っていちごの彼氏さんでいらっしゃっいましたの?」
「そういうことかな…」
パイは排水管を破壊し地下に水を溢れさせる。蒼の騎士は地下に穴を開けて水を流し込む。イチゴとレタスは攻撃してパイを妨害する。ザクロがミュウアクアを発見し、プリンがプリングリングを応用して地下から地上への抜け道のゲートを開く。ミントがザクロを引っ張り地下から上空へ一気に飛ばす。
「お姉様準備はよろしくて?」
「リボーンアクアドロップス」
ザクロはリボーンアクアドロップスでドーム状の雲を浄化することに成功する。落下するザクロをミントがお姫様抱っこする。12話ではザクロがミントをフォローしたが、今回は逆になっている。この二人の組み合わせは姉妹的で微笑ましい。
作戦が失敗に終わり焦るパイは、蒼の騎士の意思があるのはイチゴの存在が大きいと考え、イチゴをターゲットにして攻撃する。蒼の騎士はイチゴを守るためパイと交戦中に、キッシュが割り込みイチゴを攻撃する。
「あのお方に捧げるものを台無しにしてくれたな?」
「いちごは僕が守る」
「お前は最優先で処分する。お前の存在があのお方の覚醒を妨げているのだ!」
「しらないよそんなの!あのお方って何?」
「お前を処分した後で、この都市の人類を全て消し去る。あのお方への忠誠を誓うには、もはやそれしかない!」
「こっちこそ、今度こそあんた達をやっつけて戦いを終わりにする」
「ほらイチゴこのままでいいのかい?大事な彼がピンチだよ?」
「危ない青山君…怪我してない?大丈夫?私まだまだ戦えるよ」
ミントをザクロが駆けつけるが、キッシュの攻撃が蒼の騎士に直撃しそうになり、イチゴが庇いダメージを受けてしまう。守ると言っておきながら守ることができなあった後悔と、キッシュの言葉で自我を失いかける。
「守れてないじゃん…君がいる必要ってある?君は一体何者なんだい?いちごも守れなくていなくてもいいじゃん…ほら?イチゴは自分だけで戦えるって言ってるよ?」
「僕は一体何者なんだぁぁぁぁぁ?」
青山は孤児院で育ち、新しい両親に引き取ってもらった。生きていくためにいい子でいようとする選択をして、勉強してみんなに期待してもらえるようになった。それでも何かに一生懸命になることはなく、にこやかな笑顔の下で、地球を汚す人間に呆れていた。
そしていちごに出会い恋をした。いちごと一緒にいる間は人間らしくいることができた。いちごだけは守ろうとしていたのだが、守ることができなかった。
「いちごは戦うな!」
「守られてばかりではダメ!私達の手で地球を守る」
「いちご…僕はなんなんだぁぁぁぁぁぁ!」
キッシュは蒼の騎士の自我が崩壊することで覚醒すると判断していたため、ワザとイチゴにダメージを与え、守れていないという状況を作り出したのだ。蒼の騎士の自我が崩壊し煙の中からディープブルーが姿を現した。空間から巨大建造物が出現する。
「申し訳ありません我が主、お目覚めの前に汚らわしい生物を消し去っておくことができず」
「かまわん…」
「青山、蒼の騎士、そんなのは我らが救世主の仮の姿さ」
「我が名はディープブルーこの星を統べる者」
「この地球は私達のものですわ」
「まだわからないの?この星は元々僕達のものなんだよ」
「この人達の言ってることは全部本当です」
「天変地異に襲われた地球を逃れて、祖先達は地獄のような惑星で耐えてきた」
青山はディープブルーの仮の姿であり、エイリアンの先祖は元々地球で暮らしていたのだが、天変地異の影響で住める状態ではなく宇宙へ旅立った。過酷な環境で何世代も生き延び、再び地球へ帰ってくることを夢見て生き延びていた。キッシュ達は地球へ戻って来たのだが、そこでは地球を汚している人間が暮らしていた。
ディープブルーの干渉でレタスが共鳴し、16話で海に落ちたレタスが過去の人間であるマドレーヌとシフォンと出会いましたが、その人々はキッシュ達の祖先であることを知る。キッシュ達の話していることは真実であるとみんなに話す。
東京ミュウミュウとは、同じ星に住む、過去と現在の人間同士の争いである。
次回「バラバラの心涙の夜」
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