とらドラ1話「虎と竜」の感想です。主人公である高須竜児はアパートに母親と2人暮らしで、向かいに高層マンションが建設されたため、日光が遮られ部屋にカビが発生している。竜児は父親譲りの悪い目つきのため怖い人だと誤解をされている。ちょっとぶつかっただけで財布を渡されたりして困っている。受け取った財布は学校へ届けている。
高須竜児
この世界の誰一人、
見たことがないものがある。
それは優しくて、
とても甘い。
たぶん、
見ることができたなら、
誰もがそれを欲しがるはずだ。
だからこそ、世界はそれを隠したのだ。
そう簡単にm
手に入れられないように・・・。
だけどいつかは、
誰かが見つける。
手に入れるべきたった一人が、
ちゃんとそれを見つけられる。
そういうふうに、
できている。
櫛枝実乃梨と逢坂大河
高校2年生に進級してまたクラスの誤解から解く形になると思うと苦労しそうだが、少なくともこのクラスには1年の時一緒だった北村祐作と好意を寄せていた櫛枝実乃梨がいた。好きな女子が同じクラスにいるだけで毎日学校生活が楽しくなる。
「高須君だよね?私のこと覚えてる?」
「櫛枝実乃梨だろ?」
「あらあらフルネームで覚えてくれちゃって、うれしいかも!」
実乃梨と挨拶することができてうれしくなった竜児は廊下で目つきの悪い小さな女子とぶつかる。「周囲からはヤンキー高須君と手のりタイガーが!」との声が聞こえた。
「なるほど手のりタイガー!」
この言葉を発した直後に竜児は逢坂大河に殴られてしまう。手のりタイガーの意味はトラのような迫力だが小さいってことだ。騒ぎのおかげで竜児の目つきの悪い誤解は早く解けそうで、太河は実乃梨と友達だった。現代病ハウスダクトでくしゃみをしていた。
進路調査票を提出していなかった竜児は、担任のゆり先生に呼び出されるが怖がられている。教室に戻ると大河が暴れていて椅子やらロッカーを倒していた。何も聞かず鞄を取ろうとしたら襲い掛かってきた。
「あ!あんた何してんの?あんたの鞄だっての?もしかして列!」
ふたりで鞄を取り合っていると大河はくしゃみをして手を話した。「馬鹿!」と言って教室から立ち去り、グチャグチャの教室を竜児は直したのだろう。大河は何故こんなことをしたのだろうか?
[ad#co-1]ラブレター
家に帰った竜児は鞄から北村祐作様へのラブレターを見つけた。中身が入ってないことに気が付きそのまま寝ていると、木刀を持った大河が襲撃してきた。大河は祐作に渡すはずのラブレターを竜児の鞄にいれてしまったのだ。
「忘れろ!あれを知られてしまったからには私はもう生きてはいけない。」
「だったら俺を殺そうとするな!」
「死にたくないから殺すしかないの!さもなくば記憶を全部なくせ!」
「無理だ。」
「大丈夫コイツで脳天ブッ叩けば記憶ぐらい消えるだろうよ!」
「あの手紙には。」
「見たんでしょ?あのラブラブレターのこと忘れろぇぇ!」
「空っぽだったんだ。」
ラブレターの中身が入ってないことを知らせると落ち着きを取り戻し腹の虫が鳴った。竜児は大河の事情はよく知らないが炒飯を作ってあげた。そこで竜児は好きな女子のためにコンサートやドライブするにはなど告白する勇気がなく妄想したノートなどを見せた。
「あんたがみのりんを?生意気!身の程知らず!」
うっかりノートに書いてあった文字を読まれてしまい、櫛枝実乃梨を好きだということを知られてしまった。そこでもうひとりの家族インコちゃんが登場したが、めちゃくちゃ気持ち悪いインコだった。
「ごめんなインコちゃん起こしちゃったか?いいぞお客さんに自己紹介だ。」
「イイイイーンポ!」
大河は竜児のことを信用していなかったが、恋愛相談に乗るから今日は帰るように指示を出す。納得した大河は帰ることにして、穴を開けてしまった襖を塞ぐためラブレターの紙を渡す。
「本当?協力してくれる。なんでもしてくれる?犬のように!じゃーね竜児。」
朝食を作っていると電話が鳴る。驚いて切ってしまうと再びなるコール。ベランダに出ると大河は向かいのマンションに住んでいたのだ。炊き込みご飯を作り届けに行くと悪臭がした。
「逢坂!どうか俺にここんちのキッチンを掃除させてくれぇぇ!」
大きな部屋は汚く部屋に入ると人形のような大河の姿があった。時間に余裕があるため掃除をして朝食を作ってあげた。
「不法侵入!押し付け掃除。」
「いただきますは?」
「お米の神様。生産者の皆さんいただきます。」
「そういや鼻水止まったな?」
「そりゃきれいになったからじゃん。」
部屋がきれい掃除されたことにより、大河の鼻水とくしゃみが止まった。
次回「竜児と大河」
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