伝説の勇者ダ・ガーン44話「オーボス星の決戦」の感想です。星史は勇気を取り戻し立ち上がった。シアンにより攻撃されたピンキーを助けようとビオレッツェが救出する。海岸に着地するが航行不能で怪我して困っていると桜小路が助ける。
ビオレッツェとピンキー
ブッチョが慌てて星史たちを桜小路家に案内するとビオレッツェとピンキーがいた。美鈴はブッチョのことをあまり良く思っていなかったがオーボスの仲間だったということも知っていたのだろう。チョロチョロに会って交渉するため星史を呼び出したのだ。ブッチョはロボットの隊長が星史であると指を差し、みんなはピンキーがしわだらけのお婆さんになっていることに驚いた。
「どういうこと?あたしはチョロチョロに会いたいって言ったのよ?」
「せやから連れてきたんやおまいませんか」
「この馬鹿がチョロチョロ?」
婆やが桜小路家秘伝の薬草を処方した塗り薬を持ってきたのだが、ピンキーは拒否した。桜小路と美鈴の言葉にビオレッツェも同じ想いを感じ薬を塗ってもらうことを勧める。
「同じ宇宙に生きているから」
「みんなお互い庇いあって生きているんだから、治療を受けて」
「そうね…素直に薬を塗ってもらったらどうなの?」
ビオレッツェは高杉大佐の居場所を教えるかわりにオーボス星に連れて行くように交渉する。帰りたくてもシアンに攻撃され飛行船もなく戻ることができなくなっていた。オーボスに裏切られたのにも関わらず、星に戻る理由を教えてはくれなかった。
星史はビオレッツェのことを信用し全員でオーボス星へ向かおうとしていたのだが、根元がダ・ガーンを洗車していたため挨拶して合体してくるように命じられる。根元は驚き自分のパトカーがダ・ガーンだったことを喜び星史に教えてあげようと舞い上がる。挿入歌が初めて流れるが、星史とダ・ガーンのデュエットである。
「なんかお前喋ってないか?」
「根元巡査」
「わぁぁぁなんだ?本当に喋った?」
「そんなに驚かないでください私はダ・ガーンです」
「ダ・ガーンだって!へー!うっそー!夢じゃないんだ」
「いつも黙って出掛けてご心配をおかけして申し訳ありません」
「ご心配だなんてとんでもない。いつも地球を守っていただきこちらこそ恐縮しておりますですはい」
「また出掛けて行かなければならなくなりました。またしばらくの間、留守にするかもしれませんがよろしくお願いします」
「頑張って行ってらっしゃいませ!」
オーボス星の決戦
シアンとレッドガイストは地球から発生した謎のエネルギーの調査を行うため地球へ向かう。火星付近にあるオーボス星に接近するが反撃がなくハッチが開いていた。罠の可能性があるが父を救うため内部に突入する。ビオレッツェはピンキーのためにオーボス星に帰ってきたことを話す。
「あんたのために私は!」
「なんのことだよ?」
「彼女はオーボスからエネルギーを渡されて若さを保っていたの、これから生きていくためにそのエネルギーが必要なの」
「心配すんな父さんを助け出して、そのエネルギーも奪ってやろうじゃないか。困った時はお互い様っていうだろ?」
「あんたなんか当てにしてないわ」
「ちったあ素直になれよ。俺もひかるもお前に裏切られて傷ついたんだぜ。蛍が言ってただろ?同じ宇宙に生きてるって。今はそれが大切なんだ」
星史たちは父を助けるために降りて通路を進むのだが、途中でビオレッツェたちがいなくなった。星史とヤンチャーは通路から落ちて父の元へ到着するのがだ、ダ・ガーンたちもハッチが閉鎖し捕まってしまった。オーボスは最初から知っていて星史と父の再会を見たかっただけのようだ。
「感動的な再会だったな」
「貴様また私達をもてあそぶつもりか?」
「伝説の力、今日こそ頂く伝説の力出してみろ」
ピンキーはカプセルに入りビオレッツェが操作してエネルギーを供給し変身能力も戻す。みるみる若返るピンキーだがオーボスに見つかってしまった。ピンキーを逃がすためビオレッツェは囮になり時間を稼ぐ。
「ビオレッツェそこで何をしている?」
「オーボス様…いえオーボス手出しをしないで、じゃないと貯め込んだエネルギーを開放するわよ」
「貴様直ちにそのレバーから手を離せ」
「さあここはあたしに任せて脱出用ポッドに乗りなさい」
「あんたはどうするの?」
「あたしはいいからさぁ行って!あんたはまだ分からないだろうけど、あたしはあの子たちが言ってた同じ宇宙に生きてるって意味が分かるのよ。このオーボスは化け物よ。このオーボスはあたしたちとは別の次元で生きてる化け物なのよ」
「貴様!私を怒らせるつもりか?」
「同じ宇宙に生きるってことは同じ空気を吸ったり、同じ爽やかな風を感じたり泣いたり笑ったりすること…そうでしょ?あんたともう少しそういう生活がしたかったわ。この星から逃げるのよ!」
ビオレッツェはレバーを引いてエネルギーを開放しダ・ガーンたちを解放するように命じる。ピンキーは星史にビオレッツェを助けるようにお願いするのだった。なんだかんだ言ってこの二人喧嘩してたけど仲良しだったってことですね。ピンキーは最初にビオレッツェ殺そうともしてたのに、今までなら逃げていたのに助けてもらったから恩返しするようになった。
「あんたたちビオレッツェを助けて!」
「てめぇ騙したくせに何言ってやがる?」
「違うはビオレッツェがあんたたちを助けたのよ」
「ビオレッツェは今どこにいる?」
レバーを使ってエネルギーを放出させればオーボスを倒せると思ったのだが、回路を封鎖してレバーで操作できないようにした。激怒したオーボスはビオレッツェに電撃で攻撃し野獣の姿から猫の姿にしてしまう。ピンキーは猫を発見し抱きかかえるのだが、もう声が出ないまで消耗していた。
「ビオレッツェ」
「馬鹿ね…なんで戻ってきたのよ…」
「ピンキー速く乗れ」
「いいえこれで貸し借りはなしよ。私達は脱出ポッドで逃げる。あんたたちも早く逃げないとヤバいわよ」
オーボスはピンキーを狙うがGXバスターでオーボス星にダメージを与えて全員脱出に成功する。また貸しが出来てしまったのだが、星史を見習って素直に生きてみようする。オーボスに勝利するためには伝説の力が必要。戦う力を持たないピンキーは勝利を祈ると約束し銀河へ旅立った。
「同じ宇宙に生きる者としてあんたたちの勝利を祈っているわ」
「てめぇどこ行くんだ?一緒に戦え」
「いいじゃないか彼女には彼女の生き方があるんだ」
「祈ってもらうだけで十分だよ」
「それじゃあお別れね…お馬鹿さん」
オーボスは地球を追い込めば伝説の力が発動するかもしれないと、プラネットエナジー解放点を狙うようにシアンに命令する。円盤の大群が地球を攻撃し防衛機構軍と交戦していた。
次回「地球絶対絶命」
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