トロピカル~ジュプリキュア44話「魔女の一番大事なこと」の感想です。魔女と伝説のプリキュアであるキュアオアシスの過去が明らかになる大事な物語となる。やしきに潜入したプリキュアは、魔女の目的がグシャノヒツギを解放させ、永遠のあとまわしを行うこと。発動条件として世界を滅ぼすことだと知る。反抗したチョンギーレはバトラーによりヤラネーダにされてしまう。ヌメリーとエルダも真相を知り困惑する。
伝説のプリキュアとあとまわしの魔女
「何をするのだ!あと少しで永遠のあとまわしが叶うというのに」
「何をそんなにあとまわしにしたいの?」
「私は何をあとまわしにしようとしていたのだ?」
バトラーがグシャノヒツギにやるきパワーを注入するのだが、キュアサマーが妨害してギリギリで阻止する。魔女は老化で自分の目的を忘れてしまい、サマーに問いかけられると苦しんでいた。
チョンギーレの攻撃がサマーに直撃して変身が強制解除されてしまった。倒されそうになった瞬間にエルダは床の装置を作動させ、まなつとラメール達は地下道へ逃げ出すことに成功した。エルダはまなつのことが気になっているようだ。
「エルダさんなんてことをするんですか?」
「だってこれ以上めちゃくちゃになったらお掃除が大変だし」
世界の破滅が始まり雲行きが怪しくなってきた。地下道に落ちたプリキュアを発見しようとバトラー達が動くのだが、鍵をかけていなくてプリキュア達は行方をくらました。
ローラは女王様から聞いた、伝説のプリキュアとあとまわしの魔女のことをみんなに話す。何百年も昔、世界を滅ぼす存在として生まれた破壊の魔女がいた。人間達は抵抗してダメージを与えると、負傷した魔女は小さな岩場で身を潜めていた。そこで一人の少女が魔女と出会った。
「酷い怪我大丈夫?薬を持ってきてあげるから待ってて」
「私はアウネーテあなたは?」
「答えたくないならいいよ…あなたはどこから来たの?」
「海の世界から…」
「海の中にも私達の知らない世界があるんだ。ねえ聞かせてあなたの国のこと、あなたの友達のこと」
「トモダチ?」
「一緒にご飯と食べたり、たまにちょっと喧嘩したり、そんな友達。私達ももう友達だよね?これアネモネって花よ綺麗でしょ?」
少女は破壊の魔女だということを知らなかった。そしてその話は、まなつが夢で見た物語を同じだった。アウネーテは魔女を治療して家で焼いてきたライムギのパンを渡した。赤いアネモネの花を魔女の指につけてあげたのだが、再び岩場に行った時には姿が見当たらなかった。
アネモネの花言葉
アネモネについて少し調べてみました。アネモネは「神話」や「伝説」の物語で登場する花であり、寒さに強くて花持ちが良い。色の種類は複数あり、色によって意味がことなるそうです。アイモネの花言葉は「儚い恋」「あなたを愛している」など恋や愛のイメージがあります。
赤は「君を愛する」
白は「期待」や「真実」
紫は「あなたを信じて待つ」
ここで花を登場させたのはハートキャッチプリキュアが関係していると考える。そしてアネモネの意味を考えるとなるほどと納得することができる。
魔女は再び破壊活動を始め、世界の危機を知った人魚の女王は人魚にトロピカルパクトを渡して人間の世界へ向かわせた。そして伝説のプリキュアが誕生した。単独でランドビートダイナミックを発動させることができる。バトラーはこの時に魔女の部下でありプリキュアが誕生したことを知る。
アウネーネと魔女が出会いお互いに敵同士だったことを知った。説得を試みるが失敗しキュアオアシスに変身して戦う。互いに消耗し続けオアシスは苦しくて涙を流しながら必殺技マリンビートダイナミックを発動する。勝負は引き分けとなり魔女は退いた。
「お前がプリキュア?」
「あなたが破壊の魔女?どうして?」
「私は破壊の魔女…この世界を破壊するために生まれた」
「お願い止めて」
「その願いは聞けぬ」
「だったら悲しいけど、私はあなたを倒すしかない!プリキュアトロピカルチェンジ!乾いた心にキュアオアシス」
「決着は明日にしよう…」
「魔女様明日になりました…プリキュアとの決着を…」
「明日にするわ…」
「魔女様今日こそ…」
「いや…明日しよう…明日にしよう…明日だ…」
魔女は決着をあとまわしにし続けた。そして何をあとまわしにしていたのかも忘れてしまった。魔女はプリキュアとの戦いたくなかったのだ。何百年も経過してしまいオアシスは肉体が滅んでも、魔女を止めようとしていたため魂だけがこの世に残っていた。
「思い出したぞ!私はあいつと…」
「やっと思い出してくれたのね」
「私は何ということを…あとまわしにした決着をつけたくても、もう…」
「あの少女はもうこの世にはいないのです。思い出して下さい魔女様あなたのあるべき姿を」
魔女は全てを思い出して、あの時治療してくれた優しい少女は、戦って決着をつけようとしていたプリキュアは、この世に存在していないことを知り苦悩する。ヌメリーは世界が滅ぶことに対して何も思っていないようだが、エルダはお菓子が食べれないと不満だった。するとヌメリーもエルダと遊べなくなると、どうにかしてチョンギーレを止めようと考えた。
まなつ達は魔女の記憶を思い出させてあげてやる気パワーを返してもらおうと行動する。チョンギーレに発見されるがエクセレントロピカルスタイルに変身して必殺技マリンビートダイナミックで浄化する。
「私は全てを思い出した。あいつはもうこの世に存在しない。ならば私のやることは一つ。破壊だ!」
「止めて話を聞いて」
「あの時の決着を今こそつけてやる!」
「その相手は私達じゃない」
「そうだ…お前達じゃないあいつはもういない」
「そうよ!あなたの大切な人はもういない。でもその人を想う心があれば!」
「心などない。私には必要ない。」
「そんなことない。あなたは心を持っている。優しい心を」
「あなたはもう破壊も魔女なんかじゃない」
「伝説のプリキュアとの戦いをあとまわしにしてきた。彼女のことを大切に想ってたんだ」
「私は破壊の魔女だ!破壊のみ!」
魔女の一番大事なこと
やる気に満ちた魔女はプリキュアに攻撃を仕掛ける。必死に説得を試みるが倒されてしまう。鏡にオアシスが映りサマーを心配していると立ち上がる。魔女があとまわしにして、できなかったことを伝えると、サマーに憑依したオアシスが姿を現す。
「大丈夫…私達に任せて!」
「あなたは戦う事なんか望んでない。ずっとあとまわしにしてきた大事なことをやろう!」
「プリキュアを倒して世界を破壊すること、それが私の一番大事なことだ」
「あなたが本当にあとまわしにしてきたことは、破壊じゃなくて仲良しになること!」
「…!」
「人間の女の子と仲良しになること!それがあなたがずっとあとまわしにしてきた勇気が無くてできなかったこと」
魔女はオアシスの姿を見て驚くのだが、涙を流して自分の想いを伝えることができた。魔女は笑顔になりオアシスと触れ合い泡になって消えて行った。サマーは伝説のプリキュアに名前を聞く。1分くらいの短いシーンだが、感動して泣いてしまった。
「お前は…」
「やっと逢えた」
「私は…私も…逢いたかった」
「あなたの今一番大事なことを」
「私はお前と…友達に…」
「うん…ありがとうサマー…みんな…」
「待ってあなたの名前は?」
「キュアオアシス…」
「今の二人すっごくトロピカってるよ」
声優の五十嵐麗さんと中原麻衣の演技とっても良かった(*’▽’)麗さんはリリカルなのはのプレシア役を演じていましたが、苦悩して素直になれないキャラを演じることが多いですね。でも今回は想いを告げることができて本当に良かった。
チョンギーレ達は魔女が幸せそうに消えたことを見守るのだが、バトラーが不満に思いヤラネーダ変身して、チョンギーレ達のやる気を吸い取りグシャノヒツギに注入する。まだ満タンにならないので、プリキュアのやる気を奪おうとする。
「こうなったら魔女様の意志はこのバトラーが…この世界は私が破壊しましょう」
ずっと側で遣えていたのに、人間の少女に惑わされてしまったことに悲しみに満ち溢れ、魔女の意志を引き継ごうと行動する。やっぱり予想していた通り、ラスボスがバトラーでした。
次回「やる気大決戦!輝けトロピカルパラダイス」
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