金持ちの三千院ナギお嬢様と、1億5千万円の借金を抱えた綾崎ハヤテの物語である。第2期となりますが1期の最終回後ではなく、どの時間軸なのか全くわからない設定になっている。
白皇学院では2月1日火曜日にマラソン大会があると告知があった。ナギは飛び級の中学生で高校に通っているため、体力が人よりも低いのだ。ナギは学校を休もうとするのだが、メイドのマリアは厳しく必ず参加するように命じられる。ハヤテはナギにマラソンの特訓をしようと手伝うのだった。
練習の応援に駆け付けたのが、橘ワタル、貴嶋サキ、鷺ノ宮伊澄、愛沢咲夜だった。大会には出ないと言いながら練習を開始するのだが、スタート地点から50m走り5分後にバテテしまうのだった。機嫌が悪くなったナギは練習を止めてしまうのだった。
「お嬢様もしかして身体の具合でも悪いんですか?」
「そんなことあるか!人間の身体は走るようにできていないのだ。いきなりこんな長距離だなんて死んでしまうではないか!」
その様子を見ていたのは三千院家の執事長であるクラウス。主を堕落させる一方だと甘やかしているだけで、良い方向に導くことができていないと指摘する。ナギは怒りハヤテの頑張りを評価してもらうためマラソン大会で1位になると宣言する。もしできなかったらハヤテは執事を解雇になってしまう。
マラソン大会で1位を狙うには最強の生徒会長である桂ヒナギクに勝利しなければならない。そのためハヤテはどの競技に出場するのかリサーチするのだが、ヒナギクは全てに参加することが分かった。ナギを勝たせるために聞きに来たことを先読みされていた。
白皇学院の理事長により開催が決定した学院5つの伝統行事の1つらしい。学院の行事には全て賞金が出て総額1億5千万円が手にできる。その言葉を聞いてヒナギクの姉である桂雪路が飛び込んできた。お酒が大好きで飲み放題だと浮かれるのだが、二人一組で出場が参加条件である。
「マラソン自由形は白皇学院5つの伝統行事の中でもかなり過酷だと…」
「大丈夫ですよ!それでもお嬢様は1位を取ってくれると信じていますから!」
マリアに心配されるがハヤテはナギの身体が柔らかいことを褒めて、運動嫌いなお嬢様をやる気にさせて練習を開始した。そしてマラソン大会の日がやってきた。
禁断のマラソン自由形
生徒会3人娘の花菱美希、瀬川泉、朝風理沙と1年のコース全勝したヒナギクが登場した。美希は運動が苦手で生徒会の中で一人だけ出場していないことを知り、ヒナギクは自由形に参加させようとしていた。白皇の敷地1週なのでかなりの距離だが、泉と理沙は知っていた。
開始早々出遅れてしまったナギとハヤテの様子を見て心配するマリア。実況席で解説を始めるのは泉で、ゲストはワタルに弁当を届けに来たサキである。
「ぶっちゃけサキさんは誰が優勝すると思いますか?」
「そうですね…1位の人が優勝すると思います!」
「なら2位の人が準優勝ですね」
賞金を手に入れようと雪路は同じ学院の薫京之介と出場するのだが、暴走して崖から落ちてしまう。マラソン大会と聞いて白皇学院の正門前ではハヤテに片想いしている西沢歩と、ナギのことが気になる弟の西沢一樹が近づいていた。すると三千院家のSPが不審者である可能性を考えて警備していた。
ナギは既に体力の限界でハヤテは作戦を実行しようとする。ショートカットOKのためナギを抱えて走るのが一番成功率が高いのだが、ナギは体操服で汗をかいているのが気になったのだが、ハヤテはお構いなし。ヒナギクも同じ作戦を実行していて美希のためにショートカットしていた。
「ヒナは勝手だ。自分ができることを人もできると思っている。私はか弱いんだ。もし何か危ない目に遭ったら」
「大丈夫よ。その時は私があなたを守るから」
最高の笑顔でヒナギクは美希を見るのだが。この台詞はあの有名なアニメに似ている。ハヤテの前に姿を見せたのは冴木氷室と大河内大河だった。氷室は幽遊白書の蔵馬のようにバラを使いハヤテを倒そうとするのだが、そのピンチを助けたのはメイドブラックMaxHeartだった。
「どうしても優勝しなければならないんだ」
「何故?」
「僕はお金が大好きだからね。一番効果的に優勝しそうな相手をここで撃つ」
マリアとサキが登場したのだが氷室はどこかへ立ち去るのだが、野々原楓とヘタレの東宮康太郎が登場した言葉使いが悪くて野々原が東宮を叩き潰す。そして遂にヒナギクに追いついたのだった。
「このマラソンの間ずっとナギを抱えているの?それじゃナギは一体何のためにこのマラソンに参加したのかしら?」
「だが走れないものは走れないのだ。みんながヒナギクのように完璧にはできないのだ」
「それでも苦しくて辛くて死んでしまいそうな想いのその先に、何物にもかえがたい本当の喜びがあったりするのよ」
「お嬢様ここまできたらゴールまで一直線一人で行ってください」
「ナギの体力でゴールまでたどり着けるかしら?」
「大丈夫!僕の鍛えたお嬢様ですから」
ヒナギクはナギを自分の力で走らせるように挑発し、ハヤテも話に乗ったようにしてナギを一人で走らせる。ヒナギクは攻撃を仕掛けるがつり橋に誘導されてしまう。高所恐怖症はしゃがみ込んでしまい戦闘不能になる。
ナギは練習のおかげで少しだけ体力がついていた。しかしゴール直前で雪路が追い上げて優勝した。ナギは準優勝の為ハヤテは執事を解雇されてしまうことになってしまった。
次回「マネーのとら」
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