スマイルプリキュア41話「私がマンガ家!やよいがえがく将来の夢」の感想です。やよいは幼い頃から絵を描くことが好きだった。学校でイラストを描いているとみゆきが覗いてきて、やよいは恥ずかしくてスケッチブックを隠す。チラッと見えたイラストはものすごく上手に仕上がっていて褒められた。この少女は自分で考えたオリジナルのヒロインだった。
「やよいちゃん何描いてるの?」
「わぁぁぁ見ちゃ駄目」
「めっちゃうまいやん…なんで隠すん?」
「もう少しよく見せてもらってもよろしいですか?」
「私が考えた正義のスーパーヒロインなんだけど…」
「まるでプロのマンガ家さんが描いたみたいです」
「やよいちゃんすごい!将来マンガ家になれるかも!」
クラスの男子が話を聞いていて、漫画コンクールに応募してみるのはどうかと勧められた。少年スマイルに記載されてた情報を見て「新人賞」の文字が気になり、やよいは挑戦してみることになりました。
「面白いマンガはTVや映画になったり…」
「先生とか呼ばれちゃったりするんだよね」
「でも私には無理だよ…マンガ家になるのはすごく難しんだよ!プロになれるのはほんの一握りの人だけなんだから」
「黄瀬ならいいところまで行けるんじゃない?腕試しにやってみろよ!」
「やってみようかな…コンクール応募してみる」
どんな漫画にするかテーマにするか悩んでいたが、「頑張ってねやよいちゃん!」と、ヒロインのイラストがやよいを応援してくれて、みんなが褒めてくれたヒロインを描くのだった。
翌日、出来上がった表紙をみんなに見せると高評価だったのだが、中身が全然描かれていなかった。このままでは締め切りに間に合わないのではないかと心配されるのだが、やよいならきっと間に合うと励まされる。頑張れと応援されるのはいいことなのだが、これが逆にプレッシャーとなり、思うように進まなくなってしまった。
「流石やよいちゃん…で中身は?」
「へ?今日はまだ表紙だけ…ちゃんと書くからちょっと待ってて」
「締め切り間に合うんか?」
「なんとかなるよ大丈夫」
「やよいちゃんならなんとかなるよ頑張ってね」
私がマンガ家!やよいがえがく将来の夢
「歪んだ悪は逃さない!正義の戦士ミラクルピース参上」
「もうこんな時間…今日もたったこれだけ…」
「どうしよう…私ひとりじゃやっぱり無理かも…私…ちょっと浮かれてたのかな?でもやるって決めた以上やりきらなきゃ」
ミラクルピースの姿はキュアピースとフレッシュプリキュアに登場するキュアピーチに似ている。
毎日漫画を描き続けるのだがペースが遅く、締め切りまで間に合わないと焦り始めていた。授業中に先生の質問にも応えず、漫画のことを考えてぼーっとしていて注意されてしまう。みんなはやよいが困っているんだろうと考え、帰りに声をかける。
「やよいちゃん!漫画描くの私達も手伝うよ」
「困ったときはお互い様や」
「プロのマンガ家にもアシスタントがいるもんね」
「力になれることがあったら言ってください」
「ありがとう…でも私一人でやってみようと思う!大丈夫…大変だけどミラクルピースだったらきっとそういうと思うから」
「小さいことからずっと泣き虫だったから、強くてカッコイイスーパーヒロインに憧れて絵を描いていたの」
「ミラクルピースは、やよいさんにとって理想の自分なんですね」
「私、漫画描くのがすごく大変なんだって分かった。みんなの気持ちも嬉しい。この漫画は私にか描けないと思うから頑張ろうと思う」
「分かりました。時には見守ることも友情ですね」
「みんなありがとう」
やよいは昔から強くてカッコイイヒーローに憧れていた。その姿は理想の自分でもあり、きっと諦めずに最後までやり遂げる。やよいはみんなの気持ちは嬉しいのだが、最後まで自分一人の力で作り上げようと頑張るのだった。みゆき達はやよいの気持ちを理解し見守ることにした。
ジョーカーはウルフルンに続きアカオーニを呼び出した。何度もプリキュアに敗北しながらも、平然としている態度を見て頭に来たのか?いつも以上に強い口調で嫌味を言う。プリキュアの中で一番貧弱なキュアピースを倒せるのではないかと期待していた。
「ジョーカー俺様を呼び出すとは何の用オニ?」
「アカオーニさん…あなたプリキュアの一人も倒せないくせによく平然としていられますね?ピエーロ様はお怒りです」
「ピエーロ様がオニ?」
「いくらドジなあなたでも、一番泣き虫のキュアピースくらいなら倒せるでしょう?」
「分かっていますね…次が最後のチャンスです」
「最後の…分かったオニ…キュアピース絶対倒してやるオニ!」
やよいは夢の中でミラクルピースの夢を見ていた。イケメンのアカオーニに倒されるミラクルピース。次のターゲットはやよい本人だった。自分の力では漫画を完成させることができないという気持ちがどこかにあったのだろう。それでもミラクルピースは諦めず立ち上がり二人のぶつかり合いで、やよいは吹き飛ばされ目が覚める。
「やはりお前ひとりでは俺様に敵わなかったようだな…次はお前だ!本気で漫画家になれると思っているのか?本当は気づいているはずだ。お前は泣き虫でひとりじゃ何もできない!どうせ途中で投げ出すに決まっているとな!現実は漫画みたいに上手くいかないんだ!さっさと諦めろ」
「まだ終わりじゃない…」
「所詮お前はそこの泣き虫に作られた存在。強いミラクルピースなど存在しないのだ」
「私は絶対諦めない」
せっかく描いていた漫画にインクを倒してしまい慌てて拭くのだが1枚は真っ黒に染まってしまった。さきほど夢の中で言われた言葉が頭をよぎる。みんなに応援されて励ましてもらったのに、自分の力でやり遂げると言ったのに、何度も描きなおしてゴミ箱いっぱいになった原稿を見つめる。現実は上手く行かないと耐え切れなくなったやよいは、泣きながら部屋を飛び出してしまう。
「やよい差し入れ持ってきたで!」
「もしかして漫画完成したの?」
「ごめんなさい…私やっぱり…やっぱり無理だった」
みゆき達はやよいに差し入れを届ける途中で出会うのだが、やよいは泣きながら謝り逃げ出してしまう。紅葉が落ちている道を進むとゴミ箱があった。その中に漫画を捨てるか迷っているとアカオーニが出現する。やよいは漫画を奪われ勝負を挑まれる。現在の精神状態ではまともに戦うことができないのだが、やよいの心の中にはミラクルピースがいた。
「見つけたオニ…キュアピース今日こそお前を捻り潰してやるオニ!」
「どうしよう…私一人じゃ無理かも…」
「何を持ってるオニ?」
「やめて私のマンガ返して」
「俺様に勝ったら返してやるオニ…」
「怖い…でもこんな時ミラクルピースなら」
キュアピースVSアカオーニ
やよいはキュアピースに変身して、本気モードのアカオーニはバッドエンド空間を生成しハイパーアカンベェに合体。一撃で吹き飛ばされ踏みつけ攻撃を回避するが、パンチで気に激突してダウンする。反撃するが殴られ蹴り飛ばされてしまう。
「漫画と現実は違うんだオニ!何がミラクルピースオニくだらないオニ」
「くだらなくなんかない!ミラクルピースは私の理想のヒロインなんだから…私の憧れなんだから」
「自分が作った漫画に憧れるなんてどうかしてるオニ!そんなもの所詮弱い虫のお前の幻オニ」
ビームの直撃を受ける瞬間に立ち上がり受け止める。夢の中で言われた台詞と同様に指摘されると、自分の中にある強い心がミラクルピースで、最後まで諦めず漫画を描き続けて完成させようと決心する。その瞬間キュアピースが覚醒し光を放つ。
「まだ終わりじゃない…ミラクルピースは幻なんかじゃない!私がちゃんと最後まで描き上げて物語を完成させるんだから」
「お前さっきその漫画を捨てようとしてたオニ…本当は気づいているオニ。お前はひとりじゃ泣き虫で何もできないオニ。どうせ途中で投げ出すに決まっているオニ」
「あなたの言う通り私は泣き虫でひとりじゃなにもできないって思ってた。だから強いヒロインに憧れてミラクルピースを作り出したんだって」
「だからそんなもの幻だと言っているオニ」
「違う!ミラクルピースは私の中にちゃんといる!私の中にほんの少しだけある強い心がミラクルピースなの」
「私漫画を描くのが好き…その強い気持ちがある限り、私は絶対に諦めない!」
拳と拳がぶつかり合いピースのパンチの威力が高く、アカオーニを吹き飛ばす。続いて連続パンチとドロップキックを直撃させダウンさせる。Vサインを空に向け雷を落として必殺技のピースサンダーハリケーンを発動させる。互いに体力を消費してボロボロの状態だが、アカオーニは立ち上がると後方からハッピー達が駆けつけた。
「もういいでしょ…私の漫画返して…」
「俺様にはもう後がないオニ」
「私これからもくじけそうになるかもしれない…けど一度決めたことは絶対最後までやり抜く!」
合体技プリキュアロイヤルレインボーバーストで浄化に成功する。最後の出撃で敗北してしまったアカオーニはこれからどうなるのか?
「みんな待ってて!私、絶対最後まで描く上げるから」
やよいはミラクルピースの漫画を完成させた。やよいは泣き虫で心が弱くてくじけることが多いが、最後までやり遂げる根性がある。今回の話でまた1つ成長することができました。
次回「守り抜け!なおと家族のたいせつな絆!」
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