トロピカル~ジュプリキュア37話「人魚の記憶!海のリングを取り戻せ」の感想です。グランオーシャンの女王に招待されたまなつ達だが、バトラーが海のリングを手に入れるための罠だった。グランオーシャンの女王と住民は人質にされ、記憶を吸い取られ、生物の超ゼッタイヤラネーダが出現。大地のリングを使用し、エクセレントロピカルスタイルに変身しても浄化することができない。
プリキュアの強い想いに共鳴して、海のリングを発見することができたが、バトラーに奪われてしまった。更にグランオーシャンを守っていた結界が戦闘で破壊され渦に呑み込まれてしまう。
人魚の記憶!海のリングを取り戻せ
目をさましたローラ達は女王が囚われていた部屋を探していた。そこで一つの部屋を発見した。まなつは貝殻に触れると人間と一緒の時間を過ごした人魚の記憶が封じ込められていた。みのりはヌメリーがグランオーシャンにあった装置を使い、住民の記憶を吸い出していたことを思い出した。
装置はバトラー達が開発したものではなく、グランオーシャンに装置が存在していたのだ。誰がなんの目的でこのような機会を作ったのだろうか?
まなつ達は一番大きな貝殻に触れると、伝説のプリキュアと何者かが戦っていて、その様子を見ている人魚の記憶が封じられていた。おそらくあとまわしの魔女だろう。
ローラは導かれるように貝殻に触れると、何かを思い出した。
「グランオーシャンを…みんなをあんな目に遭わせるなんて絶対に許せない!」
「伝説のプリキュアを見つけた人魚の記憶」
バトラーの作戦は大成功して、海の生物で作った超ゼッタイヤラネーダは、海のリングでしか浄化できず、そのリングは手の中になる。浄化されないなら、思う存分にやる気パワーを集めることができる。
あとまわしの魔女の目的
女王を発見し自己紹介をして、海のリングが奪われたこと、あとまわしの魔女の目的を聞く。
「改めまして女王様、私の名前は夏海まなつ。女王様の名前は」
「私はメルジーヌ・ミューゼス・ムネモシュネ。あなた達がローラが見つけたプリキュアなのね」
魔女の目的は、海の世界に伝わる伝説の秘宝グシャノヒツギを解放することだった。ヒツギをやる気パワーで満たすことができれば、不老不死の力を得られると言われている。永遠のあとまわしを実現しようとしていた。
「永遠のあとまわしまだ実現されるのか?」
「あと少しの辛抱でございます。作戦は全て順調、やる気パワーをいっぱいにしてグシャノヒツギを解放するだけ」
「不老不死が現実になればみんな食べなくていいからな、俺はかったるい食事を作らなくていいってわけだ」
「ドクターの仕事をしなくてもすむわ」
「ずっと子供のまま遊んでいられる。だけど不老不死って本当なのかな?バトラーの奴何か隠していそうな気がするんだよね?」
エルダの言葉から、もしかするとバトラーがみんなに秘密にしていることがあるのでは?と思わせるような感じである。もう少しでヒツギはやる気パワーで満タンになりそうだ。ヒツギは一度も解放されたことがないため、本当に不老不死の力を得ることができるのか?それとも他の何かの力を得るのか?誰にも分からなかった。
「私から話すことはこれが全てです。みなさん魔女の野望を何としても阻止してください」
「待って女王様…もう一つ話してないことない?」
「…!気づいてしまったのですね…ローラ」
ローラは記憶の貝殻を差し出すと女王は驚く。
ローラの記憶と人魚の掟
差し出した貝殻は昔のローラの記憶がだった。先ほど様子が変だったのは、過去の出来事を思い出したからである。
「これが人間の世界なんだ。人間の世界には行っちゃいけないって女王様が言ってたけど、別にどうってことないじゃない。地上ってこんなに明るくて眩しいんだ」
「ヤバい人間にバレたら女王様に叱られちゃう」
「今日も秘密のビーチはトロピカってる!」
「何してるの?もしかしてそのお花濡らさないように?それグンバイヒルガオっているの砂浜で咲くんだよ」
ローラは岸に上がり花を見つけるのだが、人間の声が聞こえて見つかってしまうと女王に叱られてしまうと、海に潜り花を持っていた手だけ出していると少女に見つかってしまう。なんとその少女は幼い頃のまなつだった。グンバイヒルガオをローラの髪に飾ってあげるのだった。
「これは私の記憶よ…私の知らない私の記憶」
「何どういうこと?」
まなつとローラは過去に出会っていたのだが、ローラはその時の記憶はなく貝殻に封じられていた。ローラはまなつにも貝殻に触れさせ回想が始まる。二人は仲良くなり一緒に遊ぶのだが、ローラは人魚であるため、その姿を見せるわけにもいかず、海から出ようとはしなかった。
「なんでこっちこないの?」
「海の中が好きなの」
「だよね私も大好き。海の中にいるとすっごくトロピカってくる」
「トロピカ?」
「お日様みたいにキラキラ眩しくて幸せな気持ちが胸の奥から湧き上がってくる感じ」
「これってあの時の私…」
「まなつは覚えてたの?」
「あれがローラだったんだ」
「今まで記憶がなかった」
「私もう帰らなきゃ」
「明日また遊ぼうグンバイヒルガオがもっとたくさん咲いている浜に行こうよ。花の冠作ってあげる」
「絶対約束だよ」
あっという間に帰る時間になり、明日遊ぼうと約束するのだが、次の日にローラの姿はなかった。名前も聞かずどこの誰かも分からず、まなつは泣きながら帰ってくると、父に「これからは後悔しないようにな。その時感じた一番大事なことをやるんだ」と教えられる。
まなつが自己紹介して名前を聞いたり、大事なことをしようと行動するのは、過去にあったローラとの出会いに関係していた。この時に出会っていなかったら、こんなに行動する人間ではなかったもしれない。
「だから私は決めたんだ!初めて会った人には最初に名前を聞こうって、いつでも今一番大事なことをやろうって」
「私はそんなこと覚えてない。人間の世界に行ったことも、まなつと会って遊んだことも、これってどういうことなの女王様」
「仕方のないことなのですローラ。それが人魚の国の掟。人魚の世界と人間の世界はま混じ合ってはいけない。それは古来よりの決まり事。人間と関わった者はその記憶が消されるのです」
「今こうやって話したことも女王様の記憶から消されちゃうの?」
「全てが解決した時には…」
「私の記憶も?…私がまなつ、さんご、みのり、あすかと過ごしたことも?」
「全てが終わってローラがグランオーシャンに戻った時に」
「私が女王になっても?」
「それが掟ですから」
「そんなの酷い!私は嫌!みんなのこと忘れたくない!そんなの絶対嫌!」
古来より人魚の掟で、人間と関わった人魚の記憶が、装置で吸い出され貝殻に封じ込められることが判明した。誰がその装置を作ったのかは不明だが、これは酷すぎる。ローラには幼い時の記憶がなく、全ての問題が解決してグランオーシャンに戻ったら、まなつ達と出会い過ごしてきたこれまでの記憶が吸い出されてしまうことを拒む。
海のリング
地上では超ゼッタイヤラネーダが人々からやる気パワーを奪っていた。プリキュアに変身して応戦するが、煙幕で視界を奪われ連携が取れなくなってしまった。サマーは必殺技で煙幕を吹き飛ばすが、全員倒されてしまう。
「愚かですね生物から作ったヤラネーダは海のリングなしでは倒せませんよ?」
「倒して見せる」
「ここで諦めたら」
「みんなのやる気が」
「私達が守らないと」
「絶対に負けない!」
「後は…頼みましたよ」
プリキュアの想いに共鳴して奪われた海のリングがラメールの元に現れた。ハートドレッサーから伝説のプリキュアが映り伝言される。どうやら力を貸してくれたようだ。マーメイドアクアポットでやる気を取り戻し、海のリングを使う。
「やるわよ!エクセレントロピカルスタイル!5つの力海に轟け!プリキュアマリンビートダイナミック」
大地のリング発動時にはサマーが中心となり象のキックが炸裂するが、海のリングではラメールが中心となりサメの合体技を発動してヤラネーダを浄化することができました。伝説のプリキュアに感謝するが、全てが終わったら記憶が消されてしまうかもしれないと、ラメールの顔は曇っていた。そんな不安な気持ちを吹き飛ばすように、サマーはラメールに声をかける。
「いつだってどんな時だって今一番大事なことをやるだけ」
女王は伝説のプリキュアを会話をしていた。既に肉体は滅んでしまっているようで、想いだけが残っている状態である。やはり戦闘していた相手はあとまわしの魔女で、目的は魔女の心を元に戻すこと。
「あなたの肉体はもう…」
「でもやり残したことがあるのです。時の流れの中で失われてしまった魔女の心を呼び覚まし、そして…」
「誰だお前は一体誰なのだ?」
まなつはローラにあの時約束していた花冠を作って渡した。ローラは再び不安な顔をしていたのだが、まなつの一声で元気になった。
「あの時の約束の花冠。あおぞら市の岸にもたくさん咲いているんだよ。私達ずっと昔に会ってたんだね」
「でも私また忘れちゃうのかな?これまでのことも今日のことも」
「そんなことない!大丈夫絶対に忘れない。忘れても私が思い出させてあげるだから大丈夫!」
37話は海のリング入手。グランオーシャンに伝わる人魚の掟とトロプリで大きな情報がありました。この流れだと魔女も悪い考えを持っておるわけではなさそうです。そうなると真のボスは一体誰なのだろうか?
次回「決めろ!あすかの友情スマッシュ!」
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