魔法少女リリカルなのはStrikers13話「命の理由」の感想です。保護されていたヴィヴィオがママを捜してワガママ言って泣きじゃくりなのはを困らせる。聖王協会騎士カリムのスキルによって導き出された予言書には、これから起こる事件が記されていた。八神はやては、なのはとフェイトに起動六課設立の理由を語るのだった。
アギトの過去
アギトはリインフォースとの戦いで過去の出来事を思い出してしまった。実験動物として扱われていたのだが、助け出してくれたのはゼクトとルーテシアだった。ここの施設よりも管理局に保護される方がいいとゼクトは置いていこうとするのだが、管理局に保護されて実験動物扱いされるなら連れて行ってあげようとルーテシアは仲間にする。
「あいつはロードのいない融合騎の寂しさなんか知らないだろうな」
ヴィータと融合する相手がいるリンフォースに対してライバル心メラメラのアギト。ゼクトは本来融合する相手ではないようだ。
ヴィヴィオ
人造生命体であることが判明したヴィヴィオが、検査中にいなくなってしまった。なのははヴィヴィオを発見するがシスターシャッハは危険だと察し、変身してなのはの護衛をする。驚いたヴィヴィオは泣きそうになる。
「ごめんねビックリしたよね?立てる?はじめまして高町なのはって言います。お名前言える?」
「ヴィヴィオ」
「ヴィヴィオどこか行きたかった?」
「ママいないの」
「一緒に捜そうか?」
起動六課設立の理由
フェイトがはやてに起動六課設立の理由を尋ねた。なのはも含めて聖王協会でまとめて話そうするのだが、ヴィヴィオが泣きじゃくりなのはを困らせていた。フェイトに助けを求めると子供の相手が慣れているため、ぬいぐるみを使い会話をする。
「なのはさん大事な用でお出かけしなきゃいけないのに、ヴィヴィオがワガママ言うから困ってるよ?」
フェイトはクロノとエイミィの子供を見ているし、キャロとエリオの子供の頃にも世話をしていたので、簡単に解決することができた。エリオはヴィヴィオが人造魔導士として生み出されたなら意識や言語がハッキリしているため、人工受精児ではない、元になった人物の記憶がありプロジェクトFで生み出されたと推測する。
起動六課メンバーは聖王協会へやってきて騎士カリムとクロノと設立の理由と未来に起きる予言について話す。フェイトにお兄ちゃんと呼ばれて恥ずかしがるクロノがかわいい。
「クロノ君!久しぶり」
「お兄ちゃん元気だった?」
「それはよせ!いい加減いい歳だぞ」
起動六課設立の後見人はリンディ、クロノ、カリムと三提督がバックアップにいる。その理由はカリムの能力である「預言者の著書」プロフェーティン・シュリフテンにより最短で半年、最長で数年先の未来で起きる予言書であった。二つの月の魔力が揃わないと発動できず、ページの作成は年に一度だけ。予言の中身は古代ベルカ文字で解釈により変わり、よく当たる占いである。時空管理局もこのことには目を通しているのだが、地上本部のレジアス中将はこういったレアな能力は嫌いなため話す機会もなかった。カリムの予言で数年前からある事実が書き出され始めた。
「古い結晶と無限の欲望が交わる地。知せる王の元、聖地よりかの翼が甦る。死者たちが踊り、なかつ大地の塔は虚しく焼け落ち、それを先駆けに数多の海の法を守る法の船が砕け落ちる。
これはロストロギアから始まる管理局地上本部の壊滅と管理局システムの崩壊であった。
レジアス中将はオーリスに本局を叩ける材料を集めてくるように起動六課の査察を命じる。実験部隊扱いとして設立され、本局から貸し出し扱いとされた部隊長に新人メンバーを構成させた作りで、指摘するような部分はなかった。
「あのな!私にとってふたりは命の恩人で大切な友達や。六課はどんな展開と結末になるかはまだ分からへんけど」
協会から六課隊舎に戻ったはやては、なのはとフェイトに想いを伝える。自分の想いから立ち上げた部隊だが、今後どうなるか分からず不安になる気持ち。それを先読みしたなのはとフェイトは安心させるのだった。なのはの教導隊入りやフェイトの執務官試験を八神家のみんなはフォローしてくれた。恩返しとフォローを繰り返し、ここまでお互いが成長してきた。ふたりの言葉に励まされて、はやては不安から解放され笑顔になる。
はやては自分の部屋に戻り机の中になるアルバムを見る。そこには面倒を見てくれたグレアム、アリサとすずかの写真があった。
「私の命はグレアムおじさんが育ててくれて、うちの子たちが守ってくれて、なのはちゃんたちに救ってもらって、初代リインフォースが残してくれた命や。あんな悲しみとか後悔がこの世界の誰にもあったらあかん。私の命はそのために使うんや」
次回「Mothers&children」
ヴィヴィオに甘えられてどう対応していいか戸惑うなのはがかわいい。カリムの能力がタロットカード占いのような感じで未来に起こる出来事を予言できるのに驚いた。はやてがリインフォースのことを思い出し、関係者や自分の悲しい過去を他の誰かにも経験してほしくないという強い気持ちが表れていた。
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