ひろがるスカイプリキュア23話「砕けた夢と、よみがえる力」の感想です。ソラはシャララ隊長がランボーグ化されたことで戦意喪失してしまう。バッタモンダーの作戦で、シャララ隊長が生きているのはアンダーグエナジーによるもの。合体技で浄化してしまった場合、シャララ隊長の命を奪ってしまうことになる。
あげはは、浄化後にミックスパレットの癒しの力で回復させようと作戦を考えるのだが、ソラは拒否した。ミラージュペンが消えてしまい、スカイストーンが石化されてプリキュアに変身することができなくなってしまった。
そして、ヒーローが復活するまでを描く！ひろがるスカイプリキュア神回となる。
砕けた夢と、よみがえる力
ソラは学校を休み、ましろが家に変えると机の上に、ソラの手帳に書かれていた。
「わたし、ヒーローにはなれませんでした…さようなら」
ソラは実家に帰省すると家族に迎えられるのだが、ソラの様子が変なことに両親は気づいていた。ヒーローになる夢が砕け、友達の考えた作戦を信じることができず逃げ出してしまった。そのため、ミラージュペンが消えてしまった事情を説明する。
「ソラどうしたの？」
「ただいま…でも…あのね」
「ソラお姉ちゃん！悪者やっつけたんだね！」
「約束したじゃん！ヒーローになるって…なんで簡単に諦めちゃうんだよ」
「人が本気で決めたことに口を出すのは、間違ったことだ」
弟に意見されると父がフォローする。弟もソラが元気がなくなってしまったことを知っていたが、諦めるなと応援したかったのだろう。最後は弱虫と冷やかしていた。ハレワタール家は全員青髪で、夕食はシチューだった。
ましろはソラが実家に帰ったことを知り、みんなに相談すると、ツバサはソラを迎えに行こうとする。ましろは今はやめておくべきだと意見が分かれるが、相談もなしに勝手にいなくなったことを怒っていた。自分では力にならないかもしれないが、少しでも頼ってほしかったのかもしれない。そのための仲間である。ツバサとあげははスカイランドへ向かうことになりました。
「本当に行かないんですね？」
「やっぱり今は1人にしておいてあげよう…周りからワーって言われたらソラちゃんきっと…」
「僕はそうは思いません…なんのための仲間なんです？なんのためにプリキュアは1人じゃなくて4人なんです？なんで一言相談してくれなかったんだソラさん」
「ちょっといってくるよ私がついてるから大丈夫」
なりたい私、夢は人を動かすエネルギーである。だが、夢を失ってしまった時は、人は何を頼りに前に進めばいいのだろうか？
二人はソラの実家にやってくると母が迎えてくれて、父とソラは夜に出掛けていた。星空の下でソラは父と話す。弱い者いじめしている人達と戦ったが全然勝てなかった。ソラは当時弱くて、喧嘩が怖くて、それからヒーローになることを夢見る。湖には星空が反射していて、ソラが願うとたくさんの流れ星が。
「ヒーローになれるかな？」
「お前の心は何と言っている？」
「ヒーローになれますように！」
思い出して憧れた夢が砕けてしまい泣きそうになると、父はソラの頭を撫でた。ソラはスカイストーンを湖に投げようとする。
母も二人にソラには時間が必要であると伝える。理解した二人はその場を去る。
「たとえヒーローになれなくたってソラはソラだわ。優しくて真っすぐで素敵な子…今のソラを受け入れてあげてお願い…あの子には少し時間が必要なの」
「みんなあなたのことが大好きだって伝えてください」
バッタモンダーはソラの行動や心理を理解していた。プリキュアの力を失った今、ましろ達を攻撃して傷つければ、ソラも苦しむだろうと作戦を考える。バッタモンダーって、好きな女の子にいじわるするタイプなのかもしれない。
ましろは毎朝のジョギングをしていていました。バッタモンダーとランボーグが町で暴れていると、ツバサは鳥の友達から連絡を受ける。3人はソラのため、シャララ隊長救出に向かう。ましろはソラに書いた手紙をヨヨに渡す。
「はい強い！コイツを操る僕も強いんだよな！」
「この世界のことわざをあんたに一つ教えてあげる！弱い犬ほどよく吠える！」
ソラの元へヨヨが現れ、ましろの手紙を差し出す。ソラは弟から後押しされ手紙を受け取る。震える手で手紙を開いて読み始めた。
「ヨヨさん…私、もうプリキュアじゃありませんけど、何か用ですか？」
「渡してほしいと頼まれたの」
「お姉ちゃん！」
ましろが初めてプリキュアになった時に、ソラはすごく反対した。ましろが傷つくのが嫌だから、自分が強くなる。だからましろはプリキュアにならなくていい。ソラが傷ついて戦えないなら今度は自分の番だと、ましろは倒されても倒されても立ち上がった。
「今度は私の番だよ！」
「隊長さんのことは私達に任せて！大丈夫だよ！ソラちゃんはプリキュアにならなくていい、お家でゆっくり休んで元気になってほしいな」
「最後に一つだけ…ヒーローになれなかったなんて言わないで、だってソラちゃんは、とっくの前から、もうヒーローなんだから！」
ましろの優しさでソラは涙を流す。嫌になって何も言わずに逃げだした自分をヒーローと認めてくれた。
母はソラの苦しんでいる姿を見ていられないと外に出ようとするが、父が止める。
限界までアンダーグエナジーを注入して、強化されたランボーグの前に、バタフライプレスを切り払いされ、ウイングアタックを防御される。
「ヒーローなんかじゃない…ただの弱虫です…戦うのが怖くて逃げた。シャララ隊長も仲間も街の人達もみんな見捨てて、そんなヒーローいるわけない！」
「だけど、行かなくちゃ！友達が待ってるから！」
「夢は一つきりではない。例え見失っても例え壊れても何度でも生まれる」
「それがあの子の決めた事なら、笑って送り出してあげなくちゃ」
「かっこいいぜお姉ちゃん！」
「行ってらっしゃい！つまずいたらいつでも帰ってきてね」
ミラージュペンが再び出現しスカイストーンの石化も解除された。ヨヨは状況を説明し、家族に見送られながらソラはソラシド市へ向かう。ボロボロで苦戦する3人の前に羽が舞い、ヒーローガールが復活した。
キュアスカイの姿を見て安心するプリズム。スカイは必殺技で殴り込みランボーグのマントを破壊する。剣を足で蹴り落とし、着地後に瞬時に体制を切り換え、再度必殺技を撃ち込みダウンさせる。
「ヒーロー…今の私が口にできる言葉じゃありません…でもあなたがそう呼んでくれるなら…ヒーローの出番です！」
「馬鹿な…」
「前に進みそうな足が止まりそうになっても、私には背中を押してくれる人たちがいます！だから、だから、立ち止まるなヒーローガール！」
「ましろさん！プリキュア・アップドラフト・シャイニング！」
プリズムではなく、ここでもましろさんと名前を呼び、手を差し出す。名前を呼ばれてプリズムは走り、その手を握り合体技で浄化に成功する。ヨヨがミラーパッドで回収し、ウイングがシャララ隊長を抱きかかえ、バタフライが癒しの力で回復させる。
「動かないで！1㎜でも動いたら絶対に許さない！」
「きっと大丈夫！信じている人が待っている人がいる限り、何度だって立ち上れる…それがきっとヒーローですから」
「良い言葉だ…また会えたなヒーローガール」
「隊長…会いたかった…」
「ありえねーし…ありえねーし…ひぃ！とどめをささないのか？でないとまた来るぞ？またお前の嫌がることをしてやる。それでもいいのかソラ・ハレワタール」
「構いません…どんなことをされえても負けないくらい、私強くなりますから」
プリズムはバッタモンダーが何か企んでいると先読みする。この台詞はスカイがエルを守ろうとした時と同様で、バッタモンダーはビビる。隊長も無事に回復し、バッタモンダーは完全に敗北してしまうが、嫌がらせすると言い張り、ソラはどんなことをされても強くなると反論する。
ましろはソラに再び手帳を渡す。
「絶対ヒーローになるぞ！」
今までの、ひろプリの話の中で一番感動しました。ましろの気持ち、温かさ、優しさ、ソラの挫折して砕けた心が修復されました。相手を守るために自分が強くなろうとする気持ち、友達と家族に背中を押されてソラが復活した。ハレワタール家は、前にちょっとだけ登場しましたが、今回は家族愛も描かれていましたね。
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